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ポルシェ911の姿が日本から消える…そして価格が急高騰!その真相とは

2016.05.20

誰もが知っているスポーツカーのポルシェ。きっと「速そう」とか「高そう」というイメージを持っていることと思います。

ホントは、速そうとか高そうではなく、スッゴく速くて恐ろしく高い。そんなクルマですね。

ちなみに、余談ですが「ポルシェ」という発音とオシャレなイメージから、フランスのクルマとカン違いしているひとも多いらしいと聞きますが、ドイツのクルマです。

ディーラーで買えるぞ!

さてさて、高額車両ではありますが、キャッシュでなくても通常のローンでも残価設定型ローンでも、ポルシェの新車はディーラーで購入できますよ。

価格は約600万~3000万円くらいといったところでしょうか。価格帯に意外と幅があるんですね。

そして、いわゆる一般的に古くから「ポルシェ」と認識されている「911」というモデルに限定していえば、約1,300万~2,900万円くらいとなります。やはり高い。 しかし、お金さえ払えれば購入できます。

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国内から続々と姿を消す911

ところがここ数年で国内の中古911は一気に減少しています。それも、古ければ古いほど。

ポルシェ911は、年式によって変更が加えられ進化するクルマなのですが、これまでに6回の大きなモデルチェンジを受けており、7つのボディタイプで大別されています。 古い順に「ナロー」「930」「964」「993」「996」「997」「991」と呼ばれています。

一般的な感覚でいえば、古いクルマほど、価値は低くなってスクラップ同然と化していくハズです。それは当然でしょう。搭載されている技術は低く、パーツは経年劣化して故障のリスクは高いし、見た目だってボロいんだから。

しかし、911ではナローがもっとも高い。もちろんコンディションにもよりますが。

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photo by wikipedia

5~6年前までは、まったく事情がちがいました。いくら値段を下げても、古いポルシェはそんなには売れなかったといいます。

ところが、その後状況が一転します。次々にヴィンテージ911が売れまくり、アッと言う間に価格が高騰。今では新車の911をはるかに凌ぐ価格で取り引きされています。

誰が911を買っているのか?

そうこうしている間に、一瞬にして国内からヴィンテージ911は姿を消していきます。では、一気にポルシェを買い漁っているいるのは誰なのか?

いまの日本人でそこまで経済的余裕があるクルマ趣味人はいません。 最初に買い付けに来ていたのはドイツ人のバイヤー。かれらが日本に目をつけたのは、日本のクルマは非常にコンディションがいいため。走行距離が少なく、多くのクルマがガレージで保管してありキレイなんです。

そして、ドイツ人が自国に911を持ち帰り、それを見たほかの欧州人が今度は日本に買い付けにくる。そうする内に、世界中からバイヤーやブローカーが集まりだしてしまった。

いまでは、韓国を除く世界中からバイヤーがくるといいます。そして、根こそぎ買い漁って持っていってしまう。 だから、いくら探してもオールドの911はなかなか出てこない。価格も上がる一方です。

Choosing a car at dealership. Thoughtful grey hair man in formalwear leaning at the car and looking away

国内に残したいワケとは…

どこのポルシェ専門店も頭を抱えています。日本人はすでに買いたくても買える値段ではなくなってしまったので買えない。海外からの問い合わせはジャンジャンくる。

実は、専門店としては、海外には出したくないんですね。でも、売れるんだから儲かるじゃないか!そりゃそうなんです。しかも、海外のバイヤーは言い値で買ってくれる。確実に儲かります。

しかし、日本人は並行輸入車をとてもいやがるんですね。同じクルマを海外から中古で買い付けた場合には、中古並行車となってしまう。そうすると、日本人は買わない。

つまり、1度流出してしまうと、もう日本人には受け入れられなくなる可能性が高いのです。

ASKに込められた想い

そこまでヴィンテージの911に世界中が狂喜乱舞する理由は、どこにあるのでしょうか?

いってみれば、今日に至るまで911の基本的なレイアウトというのは不変なんですね。とっても特殊でいまでは世界に例を見ない、唯一の後ろにエンジンをのっけて後ろのタイヤで推進力を得るという、そういう仕組みはずっと変わっていないわけです。

それなのに、昔から現在に至るまでずっと世界の第一線級を誇るスポーツカーであり続けている。 だけれども、最新のポルシェになればなるほど、安全性への適合だとか、環境への配慮だとか、時代が求める要件を満たすために大きく重たくなって、電子デバイスも満載されています。

つまり、シンプルにわかりやすいスポーツカーではなくなってしまったんですね。逆に、昔の911になればなるほど、コンパクトで軽くクルマとの一体感が味わえ、痛快なドライビングが堪能できるわけ。

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そこに魅力を感じている人たちがコンディションのよいモノを探していたハズでしたが、いつの間にか世界規模でヒートアップしてしまい、価格が高騰すればするほどマネーゲームの様相まで帯びてしまったと。

そこで、しかたなくほとんどのショップでは販売車両にプライスを掲げていません。プライスボードには「ASK」と入っています。つまり、価格応談ってやつですね。

中古車サイトなどで、価格応談という文字を見かけると「お高くとまりやがって」なんて思ったりもしますが、古い911に掲げられたこの「ASK」3文字の場合は事情が異なります。

値段を掲載すると、すぐに海外ブローカーに買われてしまうからです。彼らから問い合わせがきた場合は、断るか法外な値段を言う余地を残している。そういう意味のASKなんです。 できれば、安い値段でも日本人に買っていただきたい、そういう意味なんですね。

Porsche ポルシェ 964 - ポルシェジャパン

photo by ポルシェ公式サイト

最後に「930」「964」あたりでも、まだスタンダードなモデルであれば探せば見つかる段階です。しかも、いまなら値上がりの影響も最小限。興味のある方はいかがでしょう?

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