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三菱パジェロがマイナーチェンジ! パジェロが辿った歴史と日本の出来事を振り返る

2016.12.06

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ブームは去ってもまだまだ現役、三菱・パジェロ

若い世代の読者は、「パジェロ」という車を知っているのでしょうか?

1990年代、日本の景気の盛り上がりと歩調を合わせるように、RV(今で言うSUV)ブームの代名詞として、老若男女を問わず誰もが知っている車でした。
そんなパジェロが、2016年10月、ひっそりとマイナーチェンジを実施しましたので、最新モデルの内容と、歴代モデル及び当時の時代背景を併せて紹介します。
近年、不名誉な話題で世間を騒がすことが多かった三菱ですが、長い年月を掛けて育ててきたパジェロの変遷に、三菱の思いを感じられるかもしれません。

偉大なオフロードSUVの誕生は1982年

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1982年。テレビでは「笑っていいとも!」の放送が始まり、街にはストーン・ウォッシュジーンズを履いた若者が街に溢れ、「ウソ~?」「ホント~?」「カ~ワイイ~」という言葉だけで感情表現する少女達が、能天気に「ルンルン♪」と浮かれていた年に、パジェロはデビューしました。

それまでの4WD車=軍用車、山間部や雪深い地域の特殊車両、ごく一部のマニア向け車両というイメージから、都会的なデザインで登場したパジェロは、元来の走破性の高さはそのままに、モデルチェンジまでの10年間で数々のマイナーチェンジを重ねる毎にパワートレーンなどを拡充することで、ジワリジワリと時代の波に乗り、RVというジャンルをけん引していきました。

1980年代の日本といえば、下表のような時代でした。1987年の「バブル景気」という言葉に代表されるように景気は上昇と拡大を続ける時代で、日本全体がフワフワとしたお祭りのような気分で盛り上がっていました。

1982年

初代パジェロ発売。

CDプレーヤー発売。

1983年

東京ディズニーランド開園。

ファミリーコンピュータ発売。

1984年

ディスコ「マハラジャ」が社会現象に。

1985年

おニャン子クラブ大人気。

1987年

バブル景気。

映画「私をスキーに連れてって」大ヒット。

1988年

日産・Y31シーマ発売。

1989年

昭和天皇が崩御し、新しい元号が平成に。

日産・R32スカイラインGT-R発売。

トヨタ・UCF10系セルシオ発売。

パジェロ人気が爆発した90年代

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1991年、シーマ・セルシオ・GTR・NSXという、性能面でも金額面でも、今までの日本車の枠を超えた車たちを当たり前に見かけるようになった頃に、パジェロは2代目にフルモデルチェンジしました。

2代目パジェロは、初代のイメージを上手く残しながらも、力強さとスタイリッシュさを昇華させた内外装デザインを備え、エンジンバリエーションや走破性と扱いやすさを備えた4WDシステムも、一般ユーザーを惹きつける車でした。更に、三菱は徹底的なマーケティング戦略によってパジェロを広く認知させることに成功しました。そのマーケティング戦略とは、パリ~ダカールラリーへの日本人ドライバーによる本格参戦と優勝による高性能アピール、日本人ドライバー及びラリー車両のメディア露出による親近感向上、特別仕様車の投入、TV番組での視聴者プレゼント車両として採用などでした。

特にTV番組での視聴者プレゼントコーナーでは、出演者とスタジオ内の観客全員で「パジェロ!パジェロ!」というコールをする演出で、景気の衰退をもろともせずに、一気にパジェロの商品価値を高めることに成功しました。

1990年代には、下表のような出来事がありました。この年代は、社会を揺るがす大きな出来事が発生した年です。特に1993年のバブル崩壊による景気の落ち込みにより、短命に終わる車種や、存続の危機に瀕したメーカーもある中で、パジェロは根強い人気を維持していました。

1990年

ホンダ・NSX発売。

マツダ・ユーノスコスモ発売。

三菱・GTO発売。

1991年

2代目パジェロ発売。

ディスコ「ジュリアナ東京」オープン。

フィガロ発売。

カプチーノ発売。

1993年

バブル崩壊。

1994年

小室ファミリー人気。

TV番組「東京フレンドパークⅡ」人気。

1995年

阪神淡路大震災。

地下鉄サリン事件。

1997年

トヨタ・NHW10プリウス発売。

1998年

長野オリンピック開催。

1999年

3代目パジェロ発売。

受難を迎えた2000年代

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デビューから1990年代までの約20年間、三菱の重要な稼ぎ頭として成長したパジェロが、1999年に3代目へとフルモデルチェンジを行いました。2代目まではベースボディを5ナンバー枠に収まる1,695㎜としていました(3ナンバーボディは、オーバーフェンダーによるもの)が、この3代目では純粋にボディ幅で1,875㎜へと大きく変更されました。当然全長も長くなり、風格を備えた大型SUVへと成長を遂げます。

ボディサイズ拡大により、従来の弱点であった室内スペースが広大になり、更に魅力が増大。また、シャシー構造を強靭な反面重量が重いラダー式から、ラダーフレームをモノコックに溶接した方式に変更することで、従来モデルよりも100㎏軽く、3倍の剛性を持つシャシーになりました。
サスペンションは、前モデルのパジェロ・エボリューションと同じく、ストローク量を大きく取ったダブルウィッシュボーン/フロント、マルチリンク/リアの4輪独立懸架式となり、街中での快適性だけでなく、走破性も向上させています。

しかし、三菱が全精力を傾けてリリースした新型パジェロですが、残念ながらその勢いに水を差す重大な事件を三菱自動車自身が起こしてしまい、以後様々な問題が続いてしまいました。また、日本社会自体もバブル崩壊以後の迷走が続いていたのが、2000年代です。

それでも三菱はパジェロの開発を続け、4代目のパジェロ、2006年に登場します。シャシー構造は3代目の方式を踏襲し、更なる剛性アップと軽量化を実現しました。

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走行性能に関わる部分のトピックは、排ガス規制をクリアした3.2リッター新型ディーゼルエンジン(ターボ+インタークーラー付き)を追加ラインナップし、環境性能と経済性を両立させたことです。

尚、2000年代の主な出来事は以下の通りです。

2000年

シドニーオリンピック。

IT革命。

トヨタ・ACR/MCR/AHRエスティマ発売。

2001年

東京ディズニーシー開業。

ハリーポッター公開。

ホンダ・GDフィット発売。

2002年

ソルトレイクシティオリンピック。

マツダ・GGアテンザ発売。

2003年

六本木ヒルズ開業。

冬ソナブーム。

2004年

アテネオリンピック。

2006年

トリノオリンピック。

4代目パジェロ発売。

トヨタ・USF4系レクサスLS発売。

2007年

郵政民営化。ゆうちょ銀行誕生。

2008年

北京オリンピック。

iPhone登場。

日産・R35GT-R発売。

2009年

マイケルジャクソン死去。

ツイッター流行。

マイナーチェンジ情報とライバル比較

今回のマイナーチェンジでは、ボディカラーに新色のディープブロンズメタリックを設定。インテリアではドアトリムの合成皮革を採用やインパネセンターパネルの質感向上など、高い基本性能はそのままに、商品価値を高める手法となっています。

~ライバル車比較:キャラクターの違いがパジェロの進む道~

現在日本のメーカーでパジェロとライバル関係にあるのは、ランドクルーザープラドのみとなってしまいました。ランドクルーザープラドは、トヨタが世界に誇るランドクルーザーのエントリーモデルという位置づけにあり、その系譜からSUVとしての走行性能は当然追求しています。

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パジェロとランドクルーザープラドのボディサイズ、ほぼ同等で、エンジンラインナップやサスペンション形式などにキャラクターの違いが見えてきます。

現行パジェロのエンジンラインナップは、3.0リッターV6ガソリンエンジンと3.2リッター直4ターボディーゼルの2機種です。これに対してプラドは、2.7リッター直4ガソリンエンジンと2.8リッター直4ディーゼルターボエンジンの2機種です。

ほぼ同等の車両重量の両車ですが、エンジン設定にキャラクターの違いが明確に出ています。一言で言えば、パジェロは高速走行性能の高さも視野に入れた設定。プラドは高速性能はそつなくこなし、悪路走破性を重視した設定というイメージでしょうか。

また、サスペンション形式を見ると、そのキャラクターの違いは決定的になります。4輪独立懸架を採用するパジェロは、フラットダートの様な路面を姿勢変化を起こさずにスピーディーに駆け抜ける事が得意で、プラドはリアにリジッドアクスルを採用する事で、路面の大きなうねりや段差にもしっかりとタイヤを追従させ、ジワリジワリと走破する事が得意という違いがあります。

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このように、同じジャンルで比較される両車ではありますが、こうしてみると目指すところが違う車だという事がわかります。三菱が30年以上の時間を掛けて育ててきたパジェロには、三菱が目指すSUVの到達点があるはずです。

三菱自動車の歴史とともに駆け抜けたパジェロは、これからどんな道を進んでいくのでしょうか。ルノー・日産による経営刷新もありますが、大型SUVというジャンルの中で独自の立ち位置を確立して欲しいですね。

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