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新型プリウス「PHV」登場間近!ここでプリウスの歴史を振り返ろう

2016.10.28

「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーで、1997年より販売開始されたトヨタ・プリウス。今や街に一歩出れば見ない日はない、国産ハイブリッドカーの代名詞ともいえる存在にまで成長したこのクルマ、なぜこのようにみんなから愛されるクルマになったのでしょうか?ここでは、そんなプリウスの歴史を振り返っていきたいと思います。

トヨタ・ハイブリッド開発前史

ハイブリッド車の歴史は意外にも古く、1899年にまでさかのぼります。現在のポルシェの生みの親である、フェルディナント・ポルシェ博士が製作した「ローナーポルシェ ミクステ」が現在のハイブリッド車の元祖であるといわれています。

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エンジンで発電した電気でモーターを駆動する、いわゆるシリーズ式ハイブリッド車でした。しかしバッテリーの重量や性能的な問題を克服出来ず、ハイブリッド車はいつしか忘れられた存在になります。

再び脚光を浴びたのは1975年、トヨタがこの年開催された東京モーターショーにセンチュリーをベースにしたガスタービン・ハイブリッド車を出展したのです。トヨタは1968年よりガスタービンエンジンの基礎研究を行っており、その後のオイルショックを機に本格的なハイブリッドシステムの開発を進める方向に舵を切りました。その後の1977年の東京モーターショーでは、より小型のスポーツ800にガスタービン・ハイブリッドシステムを搭載し参考出品。再びハイブリッドが注目されるきっかけを作りました。ただ、この当時もモーターやバッテリーといった部品の信頼性が十分とはいえず、開発は中断してしまいます。

スポーツ800

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photo by Mytho88(CC BY 3.0)

21世紀にふさわしいクルマとは何か?

再びハイブリッド車が話題に登り始めたのは、1990年代に入ってからでした。当時すでにEV(電気自動車)の研究が進み、市販も行われていましたが、価格が高く、一般ユーザーには手の届かない存在でした。

そんな中トヨタ社内では「21世紀にふさわしいクルマ」とは何か、模索し始めます。「50%の燃費改善」という共通認識の元、既存の内燃機関の改良などが考えられましたが、トップからの「燃費向上は、最低でも100%でなければならない」という大号令が下り、これを達成する道はハイブリッドしかないということで、再びハイブリッドの研究が始まることになったのです。

そして1995年の東京モーターショーで、トヨタは「プリウス」と名乗るハイブリッドカーを発表します。しかしこの時、トヨタはハイブリッドという名称は避け「EMS(Energy Management System)」という全く新しいパワーユニットであると紹介していました。

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photo by GOLDSTOREHOUSE(CC BY 3.0)

誰もが手が届く未来、プリウス誕生

直噴エンジン、CVT、キャパシタを電源とするモーター/ジェネレーターをECU(コンピューター)にて制御する世界初の機構を持ったこのプリウス・コンセプトは、世界中から賞賛の声を浴び、このコンセプトをさらに磨き上げるべく開発が続けられました。

その後1997年、トヨタは2台のハイブリッドカーの市販に成功します。1台はマイクロバスの「コースター」、そしてもう1台は「プリウス」です。

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photo by Attribution-Share Alike 3.0 Unported

その中でも世界初の量産乗用ハイブリッド車となったプリウスは、当時の10・15モードで28km/lという驚異的な燃費を記録。これは当時の小型セダンの倍の燃費に匹敵し、トヨタは公約を果たしたかたちになりました。

初代プリウスが注目されたもうひとつの理由は、価格です。同じクラスとなるカローラと比べると50万円高いということはありましたが、それでも「一般の人にも手が届く未来」を感じさせる分には十分バーゲンプライスといえました。

より未来感を高めた、2〜3代目プリウス

こうして発売されたプリウスは、ハイブリッドという言葉を一般消費者に広める存在へと急成長していきます。2003年に発売された2代目では「ハイブリッド・シナジー・ドライブ」をキーワードに、環境性能だけでなく、力強い走りをアピール。

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スタイルもより近未来的なものに一新され、空力性能を強化。この結果、10・15モード燃費は35.5km/lを記録し、またしても世界最高水準の燃費を達成します。

そして2009年には、3代目へと進化。特徴的なトライアングル・シルエットはそのままに、さらに質感が高められました。

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photo by Mytho88(CC BY 3.0)

またこの時代から、トヨタ以外の自動車メーカーもハイブリッド車に参入。海外ではシボレー・ボルトやメルセデス・ベンツ・S400ハイブリッドなどが発売され、特に国内ではホンダ・インサイトとプリウスの熾烈な販売競争が記憶に残っている方も多いことでしょう。

更なる高効率を目指した現行プリウス

2015年に発売された4代目プリウスは、ハイブリッドシステムだけでなく、ボディメイクにも斬新な発想が取り入れられました。それが「TNGA(Toyota New Global Architecture)」です。

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photo by Turbo-myu-z(CC BY 4.0)

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photo by Turbo-myu-z(CC BY 4.0)

「もっといいクルマをつくる」をスローガンに掲げたこの手法は、最小限のコストで最良のクルマを提供するものとして、今後の採用拡大が注目されています。

この高剛性プラットフォームをベースにすることにより、高い走行安定性を得ることに成功し、効率をさらに高めたパワーユニットと相まって、これまでとはまったく次元の違う性能を実現しているのが特徴です。

なぜプリウスは、こんなに人気車種になったのか?

ハイブリッド車を身近な存在にした、プリウス。なぜこんなに人気車種になったのでしょうか。それはやはり、トヨタという会社が持つブランド力が大きいのではないでしょうか。

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photo by Tokumeigakarinoaoshima(CC0)

石橋を叩いて渡るほどの慎重な姿勢のイメージの大きいトヨタが、技術的に大きなブレークスルーを行った、この点も大きく評価されたといえるかもしれません。また、ハリウッドスターをはじめとする海外セレブたちが愛用しているという点も、一般消費者へあこがれを抱かせたひとつの理由といえるでしょう。他社もハイブリッド車を発売してはいますが、これほど知名度の高いハイブリッド車はプリウス以外ありません。やはりどんな世界でも「先駆け的存在」ほど強いインパクトのものはない、ということですね。

近々、PHV(プラグイン・ハイブリッド車)も追加されるプリウス。

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photo by トヨタ公式サイト

ジャーナリストの評価も高いだけに、今から発売が待ち遠しいですね。

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