最も売れたのはトヨタのプリウス!国内の自動車販売台数ランキングの過去5年間を調べてみた

最も売れたのはトヨタのプリウス!国内の自動車販売台数ランキングの過去5年間を調べてみた
     
   

突然ですが、10年前に最も売れていた自動車をご存知ですか?

今回編集部では、一般社団法人日本自動車販売協会連合会の公式データを元に、10年前に最も売れていた自動車や、過去5年間の売れ筋などを調査しました。

懐かしい名前の車から、今でも売れている車種など。みなさんの乗ったことがある車も登場するかもしれません。

ちなみに、10年前はトヨタの「カローラ」が一番売れていました。では、最新のデータなども交えて見ていきましょう。

2014年の車種別販売台数ランキング

2014年の売れ行き
出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会

2014年で最も売れた車は「アクア」

2014年の販売台数ランキング1位を獲得したのは、トヨタの「アクア」でした。

6504133181_55ee3a5d49_b
photo by Iwao

「アクア」はガソリンエンジンとモーターを併用する、ハイブリッドカーハイブリッド技術の先駆者といえるトヨタが、最高の完成度を誇っている車です。

エンジンにとって効率の悪い速度では電力によるモーターを使い、効率の良い通常走行のときにはエンジンを使う、というのがトヨタのハイブリッドシステムです。これによって実現された、他よりも圧倒的に良い「37.0km/L」という燃費性能が人気の理由です。

また車体がコンパクトなため小回りの利くところも、細い道の多い街で使う方からの支持を得ています。

2位 ホンダ「フィット」

5981971440_b3df86ff7c_z (1)
photo by Ryan McDonough

コンパクトカーの中でも特に車内が広々としているのが「フィット」です。

ホンダ独自の、「センタータンクレイアウト」という燃料タンクの搭載方式によって車内が広くなり、大人数が乗っても圧迫感がありません

燃費性能ももちろんですが、ホンダの代名詞でもあるエンジンパワーが、このようなコンパクトカーでも衰えていないため、レジャーの機会が多いファミリー層からの人気が、上位ランクインの理由といえます。

販売台数で見れば1位と2位をホンダが独占していることがわかります。

3位 トヨタ「プリウス」

6828774176_0310574dd8_z
photo by mariordo59

ハイブリッドカーとして「アクア」よりも先に誕生している「プリウス」

システムはどちらも同じですが、プリウスの方が車体が大きいこともあり、燃費は「30.4km/L」と少し劣ります。

しかし、車内は「プリウス」の方がはるかに広いため、後部座席にも人が乗ることが多い方から支持を得ています。

また、質感のいい内装充実した安全装備ということからも、「プリウス」を選ぶ方は多くいます。「アクア」よりも価格が高いことが3位となった理由の一つのようです。

4位 トヨタ「カローラ」

5186562868_b99b69d463_z
photo by FotoSleuth

「カローラ」の最大の魅力は、運転のしやすさにあります。

フロントガラスドアガラス大きめになっているため、視界が広く狭い道を走る際や駐車がとてもスムーズです。

また最近ではハイブリッドのタイプも登場しましたが、音が静かという点では「カローラ」が特に優れているといわれています。

5位 トヨタ「ヴォクシー」

 

mai setogouchiさん(@07mai26)が投稿した写真

以前から人気のある車種でしたが、2014年春にモデルチェンジをしたことで人気を伸ばしています。

きりっとしたルックスから「ヴォクシー」を選ぶ方も多いようですが、故障しにくいと定評があるということ、急発進・急加速をコントロールする機能があるということ、などの安全性に優れている点も人気の秘密です。

過去5年間のランキングの変動

gonennkannnnosuiiiiiiii
出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会

グラフは2010年から14年までの、過去5年間の販売台数の推移を表しています。このグラフから、過去5年間で最も売れたのはプリウスであることがわかります。

売れている車の特徴を見てみると、

1.不動の人気のプリウスがアクアが発売された次の年には順位が入れ替わっている
2.13年にカローラがハイブリッドタイプの発売を開始すると台数が一気に伸びている

という2つの点から、ハイブリッドカーにしか実現できない、燃費性能が最も重要視されていることがわかります。

また、

3.ノートが最も売れているのは13年
4.ヴォクシーが最も売れているのは14年

となっています。実はこの2つの年はどちらもマイナーチェンジが行われたタイミング。

ノートは安全装備の「エマージェンシーブレーキ」を標準装備に、ヴォクシー横風に強い安定感のある構造に生まれ変わりました。

最新の技術による安全面への配慮も、やはり欠かせないポイントになっているようです。

メーカー別に見てみると、過去4年間で最も売れたのは「トヨタ」

2011年から14年までの過去4年間の販売台数を、メーカー別にランキングにするとこのようになります。

1位 トヨタ 6,836,977台
2位 日産 1,722,474台
3位 ホンダ 1,603,926台
4位 マツダ 647,702台

出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会
故障が少ないことや高い技術のハイブリッドカーで先を行くトヨタが、他と大きく差をつけた断トツの1位となりました。

そしてハイブリッドでは出遅れているとはいえ、幅広い車種を持つ日産が2位に、車種は少ないですが安定的な人気がある「フィット」ホンダが3位となっています。

10年前と比較すると…

ところで、5年前よりももっと昔はどうだったのでしょうか。今年2015年からさかのぼり、10年前の2005年のランキングも見てみましょう。

2004年の結果
出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会

10年前と今の比較

現在のランキングでは燃費と安全性に特徴のあるものが売れていましたが、2005年で上位5位にあがっていたのは、コンパクトで機能的な車種でした。

スポーツタイプや女性向けの華やかなタイプなどの様々なバリエーションがある「ヴィッツ」が2位に入っていることや、ランキングの「ティーダ」「ノート」以外にも「マーチ」や「キューブ」など多くのコンパクトカーを展開していた日産が3位と4位を占めていることから、小回りの利くライトな車が必要とされていたようです。

まとめ

10年ほど前から始まっているコンパクトカー人気に加えて、技術が進歩するにつれて現在では高度な燃費効率や安全性能も求められるというのが、最近の車の人気の動向と言えそうです。

さらに、これからは、さらに環境に配慮した自動車や、自動運転機能など様々な選択肢が登場します。ぜひ、最新の動向を捕まえて自分の求める1台に出会えるようにして下さい。

ニュース・コラムカテゴリの最新記事