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【SUBARU×魔法少女×SF】「放課後のプレアデス」って何?SUBARUのプロモーションアニメの魅力に迫る!

2017.07.30

公式サイトより

『放課後のプレアデス』というアニメをご存知でしょうか。このアニメはSUBARUのプロモーションの一環で放送された作品です。みなさんは「なぜSUBARU!?」と思われたことでしょう。「何かのジョークじゃないか!」と思われた方もいるかもしれません。

しかし、一見冗談みたいに見えるアニメが、実は感動的かつ見た人の記憶に残り続けるほどの想いが詰まった深い作品なのです。

一体、どんなアニメなのでしょうか、解説しましたので最後までお読みください。

放課後のプレアデスの誕生と企画意図とYoutube Web版

『放課後のプレアデス』は2011年2月1日にYoutubeのwebアニメとして公開されました。

この『放課後のプレアデス』制作会社であるガイナックスは90年代に社会現象になった『新世紀エヴァンゲリオン』を作った会社です。

元々、「SUBARUの車を売り出したい」という意図で始まった企画で、「SUBARUの性能の良さを表現してくれ」、「SUBARUの思い切りの良さを表現してくれ」とSUBARU側が打診。しかし、ガイナックスの武田康廣プロデューサーの「車の代わりとなる何かでSUBARUの良さを表現したい」という思いが、企画の方向性を変え、結果的にはガイナックスのやりたい事が前面に出たアニメとなりました。

結果的に、すばるたちが乗る「ドライブシャフト」と呼ばれる魔法の杖の効果音がSUBARUの車のエンジン音やアイサイトの警告音などに使用されており、SUBARUの要素が企画意図と上手くハマって大きな反響を呼びました。

『放課後のプレアデス』は天体好きの少女「すばる」が、放課後の校舎で不思議な生物「プレアデス星人」と遭遇するところから物語が始まります。プレアデス星人を追いかけた先の扉を開くと、そこにはすばるの幼馴染「あおい」など、4人の魔法少女が。彼女たちは、地球の軌道上で遭難したプレアデス星人の宇宙船を修復するため、“エンジンのカケラ”を集めていました。5人の未熟な魔法少女たちが互いに支えあう友情。そして、謎の美少年「みなと」とすばるのガール・ミーツ・ボーイがこのアニメの見どころです。

では、なぜ魔法少女モノのアニメとなったのでしょうか。それは『放課後のプレアデス』が公開された当時、魔法少女アニメのルネッサンスが起き始めていたことに関係しています。『放課後のプレアデス』のキャラクター原案の菊池大輔氏は2010年に放送された『ジュエルペット てぃんくる☆』のファンであり、そこから発想を得て魔法少女のテイストが入ったようです。

ちなみに、『放課後のプレアデス』で主人公のすばる役を演じる高森奈津美さんは、『ジュエルペット てぃんくる☆』でも主役の桜あかり役演じており、さらにテレビアニメ版『放課後のプレアデス』の音楽を担当している音楽家の浜口史郎さんは『ジュエルペット てぃんくる☆』も担当していたという共通点があります。

Youtube Web版からTVまで

Youtube版の公開から2年後の2013年、プロジェクトの再始動が発表されます。当初は劇場版を制作する予定で企画が進んでおり、ユナイテッド・シネマ系列の劇場で劇場用マナーCMも作成されました。

しかし、映像の配給を担当していたワーナー・ブラザーズ・ホームエンタテイメント側から「劇場版ではなくTVアニメにしたらどうか?」と提案により、テレビアニメ版へと変更されます。アニメ版の監督を担当した佐伯昭志監督は、監督・脚本・絵コンテ・演出とすべての流れを管轄する形でスケジュールが組み立てられました。

こうして2015年4月9日、テレビアニメ版『放課後のプレアデス』が放映を開始しました。テレビアニメ版はYoutube版の内容を世襲しつつ、新たにすばるが魔法少女になった事で平行世界空間、いわゆるパラレルワールド要素が加わります。

この新要素が入ったテレビアニメ版『放課後のプレアデス』の魅力のバリエーションは多彩で多様性があるものになっています。

まず1つ目として、アニメの魅力を生かした日常にある動作や、風景、人物のちょっとした動きの再現です。冒頭のシーンで登場人物の1人であるすばるが星を眺めるシーンがあるのですが、すばるの動きや日常のありふれた風景の再現など、動きの1つ1つが見ているだけで気持ち良く感じられます。

2つ目に最新天文学を応用したストーリー展開です。多くのヒット作を生み出したSFの猛者であるガイナックスが制作しているわけですから、安心して見られるのはもちろん、センス・オブ・ワンダーの展開もあります。

3つ目は、SFだけでなく、5人の魔法少女の成長物語として視聴できる点です。特に主人公であるすばるは、最初のころはどことなく頼りない性格の女の子ですが、終盤にかけて目覚ましい成長っぷりで、とてもたのもしく感じられるくらいです。すばるだけでなく、他の4人やみなともそれぞれ個別に問題を抱えつつも自分の力で解決していく姿は必見です。

4つ目は、登場人物たちの楽しげな日常のシーンです。例えば、どんくさいすばるを保護者のように見守るあおいや、どこか世間とズレたお嬢様タイプのいつき、なんでも感情的になるひかるに、マイペースなななこと、5人のかけあいはまるでホームドラマを見ているような気分になります。さらに、5人だけでなく、すばるとみなとの関係もほほえましく、ふたりを見ていると思わずニヤニヤしてしまいます。

主要人物とドライブシャフトの車種の違い

さて、それでは物語に登場する主要人物と、モチーフとなったスバルの車を紹介していきましょう。

すばる 

『放課後のプレアデス』の主人公です。幼いころから天文観測が好きで、それが高じて学校では一人天文部として活動しています。友人のあおいからどんくさいと言われてる少女ですが、魔法使いとして、夢や好きな人のために一生懸命で、仲間を信じる気持ちも人一倍強い女の子です。

すばるは天体観測や魔法少女としての活動、そして恋など、好きなものに対して積極的で、見ていてとても元気をもらえる女性も多いのではないでしょうか。

photo by 株式会社SUBARU

そんなすばるのドライブシャフトの車種はインプレッサと並び、SUBARUを代表するクルマ、レガシィです。1980年代、当時の富士重工は深刻な経営不振に陥っており、社運を賭けて開発されたクルマがレガシィでした。その力強い走りと性能の高さから日本でワゴンブームを築き上げただけなく、SUBARU初のWRC優勝車としてその名を刻んでいます。現行の6代目は2014年に発売。ツーリングワゴンはレヴォークに引き継がれて廃止となったものの、広い居住空間と安定した走りの性能から幅広いユーザーの支持を得ています。

あおい

あおいはメガネをかけて青色の髪をしたボーイッシュな印象の女の子で、すばるの幼馴染です。すばるとは正反対の性格で、どんくさいすばるの面倒見ていましたが、中学校への進学時に別の中学に進学。プレアデス星人の導きで平行世界では同じ中学に通っています。実は、可愛いものが好きという意外な一面もあります。

photo by 株式会社SUBARU

あおいのドライブシャフトは、2014年にインプレッサから独立して発売されたWRXです。先代のインプレッサ WRXは世界ラリー選手権で3度マニュファクチャラーズチャンピオンの獲得や、ニュルブルクの24時間レースで4度の優勝など、モータースポーツの歴史に残る名車です。まさにSUBARUのスポーツスピリットを象徴するクルマであり、思い切りのいい性格のあおいにぴったりなクルマですね。

いつき

いつきは長い黒髪で、柔らかい物腰のおしとやかな女の子です。誰にも優しい性格で、5人の中の良心的存在です。ちなみに、見た目に反して実は力持ちで大食らいという部分もあります。いつきのキャラクターは担当声優の立野香奈子さんの実体験によるアイデアから思いついたそうです。

photo by 株式会社SUBARU

いつきのドライブシャフトはフォレスターです。プラットフォームをインプレッサと共有するいわゆるクロスオーバーSUVであり、現行の4代目は2012年から発売されています。未知のフィールドを切り拓く驚異的な走破性に乗る人の感性を満たす上質なクオリティ、そして“安心と愉しさ”をさらに深める安全性能が売りで、おとなしい見た目と積極性を合わせ持ついつきにふさわしいクルマです。

ひかる

ひかるは5人の中で一番活発でなムードメーカー的存在です。絶対音感の持ち主で、本も内容分かれば読み捨てるなど、天才肌タイプ。魔法少女としての能力にも秀でています。それ故にピアニストである父親の作りかけの楽譜に音符を付けてしまったことを気にするなど、どこか人間臭い欠落感も持っており、天才児ながら親近感も持てるキャラクターです。

photo by 株式会社SUBARU

ドライブシャフトはトヨタからOEM供給を受けていたトレジアです。トヨタ・ラクティスの兄弟車で、トヨタが製造していましたが、開発からのSUBARU技術者も携わっており、どことなくSUBARUらしさも感じられます。残念ながら2016年に販売が終了してしまい、現在では中古販売でのみ入手できます。ちなみにトレジアの名前の由来は「Treasure」を語源とした造語で、これもまたひかるにふさわしい1台ではないでしょうか。

ななこ

語学に堪能でプレアデス星人の言葉が唯一分かる紫髪の少女。オカルトが趣味で、普段から魔女のようなマントと帽子を着ています。言語と占いに精通していて、無口だけど皆の頼りになろうと日々開発と研究を繰り返しています。

photo by 株式会社SUBARU

ななこのドライブシャフトの車種はエクシーガ クロスオーバー7です。元々は7人乗りミニバンとして誕生しますが、2015年にクロスオーバーSUVに転換。センスに合わせて選べるこだわりのインテリヤや、7シーターにも大容量カーゴルームにもなる、フレキシブルスペースが売りのクルマで、家族みんなで乗っても快適空間を作れる車種です。ななこは7年前から母親と弟と別れて生活しており、独りよがりなななこのバックボーンも感じられるチョイスです。

みなと

学校内の不思議な温室にいる少年で、物語のキーパーソンです。穏やかで何処か浮世離れした雰囲気ですが、悩みがちなすばるにアドバイスを送るなど、無意識にすばるの背中を押してくれます。

photo by 株式会社SUBARU

物語の後半には彼もドライブシャフトを使いますが、そのモデルとなった車種はレヴォーグです。レガシィに設定されていたステーションワゴンを引き継いで発売されたクルマで、名前の由来も「レガシィ(大いなる伝承物)・レヴォリューション(変革)・ツーリング」から取られています。すばるとみなとの関係を考えると、このチョイスはとても意味深に見えてきますね。

『放課後のプレアデス』は”救い、願い、癒し”のアニメ

『放課後のプレアデス』には、「進化論から外れた存在をどう救うか」という重要なテーマが隠されています。これはSF作品において至上命題でもあり、これまでも『スローターハウス5』など、数多くのSF作品で取り上げられてきました。

『放課後のプレアデス』ではこのテーマをどのように決着させたのでしょうか。物語のカギとなるのは、『スローターハウス5』と同様の考えである「癒し・救い・願い」。そして、昨年大ヒットとなった映画『君の名は。』にも通じる「ガール・ミーツ・ボーイ」です。

例えば、『放課後のプレアデス』と『君の名は。』は、少女が少年と出会って物語が始まるSF作品で、両者は似た印象を受けます。世の中には進化から取り残された生物や歴史から抹消された人。災害や戦争やテロや犯罪や病気で死んでいく人など、無意味に負けていく人が存在しています。そういった人々を「救いたい癒したい残したい」。その衝動が『放課後のプレアデス』に込められており、見る人の心に残るのです。

つまり、『放課後のプレアデス』とは個人の深い想いや世界に対する癒しや救いや願いのアニメなのです。

天体にまつわる5人の魔法少女と1人の少年のガール・ミーツ・ボーイの話であり、宇宙を舞台にしたささやかで愛につつまれたやさしさの癒しと救いと願いの物語。そして、進化論から外れた人からそれを忘れない事で絶対的弱者を救うという壮大なテーマ。

『放課後のプレアデス』はそのような巨大な不条理の中にあって、ささやかで小さな抵抗が大いなる奇跡を生んだ、救いや願いや癒しのアニメなのです。

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