「プロ野球選手っぽくある」ことも意外と大変。元ベイスターズ高森 勇旗が語る野球×車 秘話

「プロ野球選手っぽくある」ことも意外と大変。元ベイスターズ高森 勇旗が語る野球×車 秘話
     
   

プロ野球選手流の「車の買い方」

 ただ、車を買うときに先輩から主に2つのことを教育されます。

1つ目の教え「デカくて丈夫なやつを買え」

 まず1つめが、「デカくて丈夫なやつを買え」です。

野球選手は体が資本です。身一つで稼いでいますから、万が一事故にあったときでもダメージを最小限に抑えられるよう、デカくて強い車を買うように教育を受けます。(それは多くの場合メルセデス。しかし、たまにメルセデスを買うための理由に使っている選手も見受けられる)

2つ目の教え「年俸より高い車を買うな」

 2つめが、「年俸より高い車を買うな」です。

これ、一昔前は特に厳しかったようですね。まぁ、当然といえば当然ですよね。どの世界においても、「どの身分でその車に乗ってるんだ?」という話にはなりますから、それと同じです。

 しかし、そんなことを一切気にしない、「俺は俺の乗りたい車に乗る」と、完全に我が道を行く選手ほど、活躍する傾向がやけに高いのもの事実です。(そしてそういう選手は、後輩がどんな車に乗ろうが、全く興味を示さない傾向もやけに高い)

人気車種が球団によって違う理由

都市
Photo By DavideGorla

 球団によっても、購入する車の傾向は変わります。

例えば在京球団に在籍する選手は、大きい車よりも、小回りが利く車を好みます。理由はお気付きの通り、東京は道が狭く、また、家の立体駐車場にも入らないケースが多いからです。

 仙台、名古屋、広島、福岡に本拠地がある球団の選手は、大きい車に乗っている傾向が高いですね。道が比較的広い上に、実は、ほとんど車を運転する機会がないんですね。本拠地以外は全て遠征ですから、飛行機か新幹線を使います。自宅と球場の往復も、球団によってはタクシーを使うように指示されますから、車に乗る機会自体があまりないんです。

 一方在京球団は、1軍にいても2軍にいても、ホームもビジターもマイカー通勤です。乗る機会が多く、道も狭いとなると、乗り心地がよく、小回りが利く方がストレスを軽減できますね。

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