【国沢光宏の言いたい放題】東京モーターショー直前!初心者でも楽しめる見どころを解説!【第5回】

【国沢光宏の言いたい放題】東京モーターショー直前!初心者でも楽しめる見どころを解説!【第5回】
     
   

近年、海外メーカーが出展を取り止めている理由

写真は「東京オートサロン2017」の様子。

牧野:今回の東京モーターショーはどうやら輸入メーカーの出展が少なくなるという話を聞いたのですが。

国沢:ここ何回かは元々少なかったんだけど、今回は極端に少なくて、アメリカのクルマが1つ

もないとか、イタリアのクルマが1つもないとか。

牧野:それはなぜなんですか?

国沢:日本のモーターショーというのがポジション的にだんだん地盤沈下してきていて。

牧野:地盤沈下ですか?

国沢:中国の方が元気がいいじゃないですか。モーターショーって出展するのにお金もかかるし、そういうのを日本にやっても儲かるのかと言ったら意味がないと。

牧野:確かに、アメ車とかも日本では全然走ってないですよね。市場がないといいますか。

国沢:昔のモーターショーといえば、フェラーリとかランボルギーニとかロールスロイスとか、普段見たこともないようなクルマが並んでいて、華やかだったんです。でも、それがみんないなくなっちゃった。

緒方:えっ、そうなんですね。モーターショーの魅力の1つのようなイメージだったんですけどね。

国沢:そうですね。昔は東京モーターショーって世界一流だったんですよ。世界三大モーターショーといえば、東京モーターショー、ドイツのフランクフルトモーターショー、フランスのパリサロン。この3つが世界三大モーターショーだったんだけど、今はアメリカのデトロイトとか、中国の北京、上海、後はスイスのジュネーブとかそういうにも抜かれちゃった。中国の広州よりも人が少なくなったのかな。

牧野:それじゃあ、だいぶさみしい感じなんですね。

国沢:それをなんとかしたいと「今年」から考えているみたいなんです。でも、準備は1年間じゃ間に合わないので、今年は間に合わないのかな。

牧野:なるほど、じゃあ今年はまだちょっと……。

国沢:今年から大々的に変革してやり直そうというのはちょっと間に合わなかったみたい。でも、やれることは色々やったので、例えばつながる技術とか、コネクトビリティ。分かりますか?

緒方:コネクトビリティ……。

国沢:専門なんでしょ?クルマの中に端末を入れて、その端末で外の情報とやり取りして、ご飯を食べるところや観光地の情報を手に入れたり、外部と通信しあったりというのはこれからのクルマになるだろうと。

緒方:そうなると皆さんも色々な場所に行きやすくなりますね。

国沢:本当にそう思いますか? クルマにそんなものがついてなくてもスマホで十分でしょ?

緒方:確かにそうですけど……。

国沢:スマホの他にクルマに要りますか?

緒方:そう言われると……。ナビはあった方がいいと私は思いますが。

国沢:ナビは合った方がいいと思うけど、コネクトビリティはあんまり。だって、クルマでやろうとすると、例えばメールも走行中は読めない。読み上げてくれるならいいけど、それだったらスマホのシリで十分じゃないですか。

緒方:確かに……その通りですね。

国沢:要するに爺さんが考えているんですよ。爺さんが考えてるからまだちんぷんかんぷんなところが今年はまだあるかもしれない。

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