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スバルBRZとは「大人がヤンチャするための車」である。その魅力を徹底解剖

2015.05.28

スバルBRZ(ビーアールゼット)は、富士重工業(スバル)がトヨタ自動車と共同開発した、走り屋にはおなじみのスポーツカーだ。

この度、富士重工業は、SUBARU BRZに一部改良を施し、2015年4月16日に発売された。
では一体何が変わったのだろうか。今回は、スバルBRZの魅力を探っていく。

「居住空間」「ボディ」「カラーリング」

今回の改良では、電動パワーステアリングの特性変更車体の一部剛性向上を行い、ステアリングフィールと、乗心地の質感が向上した。

さらに、ステアリングホイールスポークやシフトパネルなどにサテンシルバーの加飾を施し、内装質感を高めると共に、ボディカラーには、ラピスブルー・パールピュアレッドの2色を新採用。合計7色のラインナップから選べるようになった。

新型スバルBRZは走りの快適性とともに、室内空間の愉しさもより一層向上された機体といえるだろう。

乗り心地の改良


Photo By スバル公式サイト

BRZは全高1320mmと、今日の乗用車としてはきわめて低いフォルムを持っている。そればかりでなく、フロアも限界まで低く設計されており、着座位置は相当に低いのが特徴だ。

乗り込むときは、もはや地べたに座るような感覚で、いかにもスポーツカーライクなパッケージングであることを意識させられる。

しかし乗り込んでみると、視界の取り方は乗用車そのもの

車高は低いがボンネット先端が限界まで下げられ、セダンのように路面を見切ることができる

また、メータークラスタ上面もボンネットフード下端より下に収められ、視界をいささかも遮らないように作られている。視界確保に格別のこだわりを持つスバルらしいレイアウトで、背の高いハッチバックモデルなどから乗り換えてもまったく違和感を覚えることはないだろう。

軽量化されたボディ

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Photo By スバル公式サイト

スポーツカーとしての軽量かつ高剛性なボディと、乗員を守るための衝突安全性能を高めるために開発されたボディ構造になっている。

フロント部、キャビン周り、リヤ部、 それぞれ求められる役割に合わせた「3ゾーンマネジメント」という考え方を採用。キャビン周りの骨格を「かご」のように取り囲む環状構造を採用するとともに、高張力鋼板を多用することで、ボディ上部の軽量化を図りながらキャビンを守るための強度を両立した。

フロント部は、操舵初期の応答性を高めるための剛性設計を行ってある。一方、リヤ部は剛性を高めることでフロント部からの入力を即座にリヤへと伝達することができる。これによって、ステアリングの動きに対して瞬時に、かつズレなくクルマが反応するスポーツ性能を実現している。

カラーラインナップの追加

カラーラインナップ
Photo By スバル公式サイト

ボディカラーは、クリスタルホワイト・パール、アイスシルバー・メタリック、ダークグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、WRブルー・パールに加え、ラピスブルー・パールピュアレッドの2色が新採用された。

ピュアレッドはこれまでのカラーラインナップにはなかったカラーリングだ。ラピスブルー・パールは、従来からあるWRブルー・パールに比べ深い群青色になっており、梅雨の季節の多い日本においても人目を引くことだろう。

スバルBRZとはどういった車なのか

スバル走る
Photo By Moto “Club4AG” Miwa

コーナーリング

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試乗した人の話を総合すると。低重心設計が効いているのか、コーナリングから抜け、ロールから水平状態に復帰する時のよれるような動きは、安価なスポーティカーとしては極小レベルで、わざわざチューニングしなくても気軽かつ安全に攻め込むことができるだろう。

そんなスバルBRZが最もイキイキとするとするのは、タイトコーナーが連続する山岳路だろう。国道299号線十石峠や奥日光などのワインディングで少々元気に走った時にこそ楽しい車と言える。

Twitterの声

燃費

試乗による燃費計の数値は満タン法による実測値とほぼ同じで15.25リットルを計測。
(JC08モード燃費13.0km/リットルを大きく上回る数値)

試乗では公道ドライブゆえ、常に全開走行をしたわけではないが、全区間にわたってエコランをほとんど意識せず、また山岳路では走りを大いに楽しんだりしたことを考えると、エネルギー効率はスポーツカーとしては傑出したレベルにあるといえよう。


気候の良い時期に無駄な加減速を避けて流すという運転を主体にすれば、リッター2kmないし3kmほど上積みも期待できる。

また、瞬間燃費計の挙動を見るかぎり、交通量の少ない地方道でエコランアタックをすれば、20km/リットル超えも達成できそうな気配だった。ガソリン代が高いこのご時世に、ありがたいかぎりである。

加速

2リットルDOHC水平対向4気筒エンジンは86と完全に同一スペック
最高出力200ps、最大トルク20.9kgm

車重が軽量であることもあり、実際に運転していてもパフォーマンスは十分に高い。日本の公道の速度レンジで走る分には、速さに対して不満を抱くことはまずないだろう。

加速する
Photo By Moto “Club4AG” Miwa

だが、あえて指摘させてもらうとすればパワーフィールや回転感、サウンドといった感性領域にもう少し厚みが欲しかった。

実際に公道で走る際は、サーキットのように競争をするわけではない。中速域でシフトアップ、ダウンをしながら軽やかに駆け抜ける“気分”を味わいたいオーナーの方が多いのではないだろうか。

ともすれば、シフトアップ・ダウン時の回転落ちやブリッピングの切れ味、中速域でのレスポンス、高回転域に向かうときの伸び切り感などの感性領域にいま一歩改善の余地があるように感じる。

兄弟車トヨタ86とスバルBRZの関係

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BRZのルーツは、富士重工業(スバル)がトヨタ自動車と共同開発したスポーツカーにある。

トヨタブランドではトヨタ・86として販売され、生産は両車とも富士重工業群馬製作所本工場にて行なわれていることも兄弟と言われる所以である。

エンジンの画像をよく見て欲しい。スバルのエンジンをベースに開発されているが、ターボはトヨタ方式を採用したハイブリッドだとわかる。さらに、よく見てみると、

トヨタすばる

トヨタとスバルのロゴマークが入っているのがわかる。

BRZと86の違い

86とスバル
Photo By スバル公式サイトトヨタ公式サイト

アドレナリンの誘発力が強いのは86
スポーツドライビングの洗練度が高いのはBRZ

このようにデザイン面でも違いがあるが、最も大きな違いはセッティングの思想にある。

特に違いが顕著に現れるのはワインディングロード。86の方はトヨタ側のエンジニアも認めるように、意図的に少しバランスを崩してコーナリング時のリアの張り出しを強めることで、回頭性の高さを演出している。

対するスバルBRZは前後のロールバランスが非常に良く(前後重心配分53:47)、弱アンダーを保ったまま実に素直に曲がることができる。

この様に、同じパーツや工場で生産されていたとしてもマシンの性格に違いがでるのが自動車の面白いところである。

まとめ

今回の改良で走る楽しさがより増したスバルBRZ。それだけでなく燃費も向上したことは、自動車に対する視線が厳しくなる昨今においては朗報だ。

筆者が実車を見た際に一番おもしろかったのはBRZのエンジンスタートボタンがセンターコンソールに搭載されていることだ。通常はエンジンキーの設置される場所の近くにあるのだが、写真のような位置に設置されている。

エンジンスタートボタン

これによって、右手をハンドルの乗せたまま、左手だけでエンジンスタートから発進することができる。小さな違いだが、一刻も早く走り出したい人間にとっては大きな違いになるように感じた。

Top Photo By Tino Rossini

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