日産・フェアレディZ誕生から50年の歴史を振り返る!S30からZ34までの代表モデル、432やニスモなどの限定モデルも徹底解説!【前編】

日産・フェアレディZ誕生から50年の歴史を振り返る!S30からZ34までの代表モデル、432やニスモなどの限定モデルも徹底解説!【前編】
     
   

ターボエンジン搭載の200ZT登場

S130の国内最終形は、みなが待ち望んでいたSOHCのL20ETターボエンジンを搭載して締めくくられます。米国ではL28ETターボエンジンを搭載したS130が同年に大人気となり、米国と日本の両国で有終の美を飾りました。

S130は、スーパーカーとしての高い能力があるのに背伸びをすれば手が届く価格です。S130ほど両国で愛された車は他の機種では見当たりません。S130というスーパーカーにワクワクと大きな期待感を持てて、新たな可能性を感じられた名車であると断言できます。

直6のL型エンジンからV6のVGエンジンを搭載した3代目フェアレディZ(Z31)

Z31イメージ

出典元:https://www.area-agnes.com/ja/car/c00003/

3代目のZ31では1983年に世に繰り出されたV6エンジンを搭載します。Z31の外観はこれまでのZの印象が残る面構えです。この面構えは、原動機の力強さを体感できて直進では抜群の性能を発揮します。

しかし、重量が車の先端にかかるために運転の快適性で考えるとあまり好ましくありません。現在のF1で走行している車の形状は全てミッドシップになっていて、現行のスポーツカーも先端に重量をかけない構造に変わっています。Z31がミッドシップであったら現在の評価よりもさらに高くなることでしょう。

セミリトラライト採用、後期は北米のNDIがデザインしたワイドフェンダーモデルに

Z31の内部の構造はV6エンジンが注目できる点で、外観はセミミトラライトが採用されていることでしょう。セミミトラライトで頭にセミと付くのは、灯りを消してしまい入れた状態でもライトの一部が見えるためです。

またZ31の後期では北米のNDIが外装のデザインを担当します。ワイドフェンダーはこれまで米国向けの車種にのみ採用されていました。このワイドフェンダーを国内向けでも装着するようになって、国内向けのZ31で3リッター独自の外装をようやく手に入れられたのです。

3リッターターボで国産トップクラスの大パワーモデル300ZX

300ZXは、VG30ETという強力なモンスターエンジンを搭載しています。VG30ETは3リッターターボエンジンの中でも、国内でトップクラスの出力を誇りました。VG30ETが載せられた欧州の規格では、なんとMAX250キロの速度を実現します。

また、300ZXは外装の変更により米国の電灯規格に適合しました。電灯規格に適合することによりダットサンとして輸出していた米国において、日産として初めて輸出できた記念すべき車種です。日産は世界において確固としたブランドとなった瞬間ともいえます。

北米でのみ発売された日産創立50周年記念のアニバーサリー

日産の50周年を飾ったアニバーサリーは、内装には電子計量器と本革を施しました。またアニバーサリーの外装は後部のオーバーフェンダーと独自のアルミをはかせています。アニバーサリーを片山豊氏が切り拓いた米国で販売するところに、日産の粋な計らいを感じるのです。この粋な計らいをしたアニバーサリーは、国内では販売されずに逆輸入でしか手に入れられないものでした。

NAのDOHCエンジンとゲトラグ5速MTを組み合わせた300ZR

300ZRはZ31でただ1つ自然吸気エンジンを載せた品番です。また、ゲトラグの5速変速装置を採用している通好みの1台といえます。自然吸気エンジンは長さが異なる軸で弁が切り替わる時間差をなくす優れものです。しかし、長さが異なる軸の構造のために原動機の形状が大きくなる欠点もあるのです。

300ZRに載せられた自然吸気エンジンはVG30DEと呼ばれます。初めて世に出たレパードにも採用されていて、ドラマ「あぶない刑事」を思い出す方も多いでしょう。

歴代名車カテゴリの最新記事