出典元:https://ja.wallbg.com/2016/Aston-Martin-V8-Vantage-S-Coupe-Sports-Car-Blue.html
アストンマーティン・V8/V12ヴァンテージシリーズとは?
出典元:http://www.1zoom.me/ja/wallpaper/483529/z6369.9/2560×1440
1977年に生産が開始されたアストンマーティンのスポーツカー、ヴァンテージシリーズ。
2017年11月には新型ヴァンテージとなるアストンマーティン・ヴァンテージが登場しました。
その後ハイエンドモデルであるヴァンテージSのスパイショットが公開され、ワールドプレミアが待たれます。
アストンマーティン・V8/V12ヴァンテージシリーズにはどのような特徴があるのでしょうか。
VHプラットフォーム採用、ドライサンプエンジン搭載のFR・2シーターのスポーツカー
スポーツカーをスポーツカー足らしめる条件のひとつである、俊敏な走行性能。アストンマーティン・ヴァンテージシリーズの軽快な走りには、軽量フレームが大きく貢献しているといえます。
2003年以降全てのアストンマーティン車に採用された軽量アルミフレーム「VHプラットフォーム」により、アストンマーティン・ヴァンテージシリーズの車体重量は1530kgに。
初代ヴァンテージであるアストンマーティン・V8の車体重量が1800kg、2代目が1970kgであり、VHプラットフォームが採用されたのは2005年発売の3代目以降。このフレームがいかに軽量化に寄与しているかが分かります。
2シーターで駆動はFR。エンジン部はドライサンプ化し、車体後部の低い位置に取り付けることで低重心化を図っています。これにより車体の重量配分は50/50に。
スポーティーな走りでありながら抜群の安定性を獲得しているといえるでしょう。
アストンマーティン・V8ヴァンテージ前期モデル
出典元:https://www.autowp.ru/aston_martin/v8/84264/10882/pictures/vhwxxg/
ベイビーアストンという愛称で親しまれているアストンマーティン・V8ヴァンテージ。2005年に誕生したクーペモデルからの変遷をご紹介します。
クーペボディに4.3リッターエンジンと6MTの組合せでデビュー
2005年当時のアストンマーティン車の中で最もコンパクトなサイズでデビューを果たしたアストンマーティン・V8ヴァンテージ。
2シーターのハッチバック・クーペで、4.3リッターV8エンジンを搭載しています。
6速マニュアルギアにはトランスアクスル式を採用し、ハンドリングに対して素直に反応しながらも安定性を欠かない快適な走りが魅力です。
セミATのスポーツシフト、ロードスターモデルの追加
翌2006年にはオープンルーフのロードスターモデルが登場しました。
電動のファブリックトップは20秒弱の開閉時間。どうしても重量が増すオート開閉機構もVHプラットフォームの軽量車体にはさほど影響せず、車体重量は1710kgに抑えられています。
V8ヴァンテージ・ロードスターはシングルクラッチのセミAT「スポーツシフト」を搭載。低速走行の頻度が増えるシティユースにおいては嬉しい仕様です。
限定モデルのN400登場
2007年にお目見えしたのがV8ヴァンテージN400です。
アストンマーティンレーシングが発売したV8ヴァンテージN24が、ADAC24時間耐久レースで完走したことを記念し、世界限定240台が生産されました。
日本に正規輸入されたのはなんと9台のみ!通常の6MTとセミAT「スポーツシフト」のいずれかが選択可能で、通常車のオプションの一部が標準搭載されるという豪華な仕様です。
アストンマーティン・V8ヴァンテージ中期モデル
出典元:http://takumi-yoshida901.way-nifty.com/start/2011/04/post-afb1.html
中期モデルは前期を超えるパワフルな走りに加え、環境性能にも目を向けた作りが特徴です。
新型4.7リッターエンジン搭載
2009年に登場したV8ヴァンテージ中期モデルは、前期モデルで4.3リッターだったエンジンを4.7リッターに変更しています。
翌年にはエンジン制御や変速ギア改良などを施すことで排CO2削減を図りました。
ハイパフォーマンスバージョンのV8ヴァンテージS追加
V8ヴァンテージSは、既存モデルのエグゾーストを見直すことにより最高出力が10ps、最大トルクが2kgmアップとパワフルに進化したモデルです。
これまでは6速MTやセミAT「スポーツシフト」が採用されていましたが、V8ヴァンテージSには新たなトランスミッション「スポーツシフトII」が搭載されました。
目に見える変更点は変速段階が6から7へ増えたことですが、その裏で変速時間が2割削減されています。
限定モデルのN420登場
2010年にはV8ヴァンテージN420が登場しました。クーペタイプ、ロードスタータイプの2種の設定です。特徴は何といっても軽量化。
随所にカーボンファイバーを採用し、ホイールのスポーク形状をタイトに変更することで27kgものウエイト削減が実現しました。
またV8ヴァンテージ前期モデルに追加する形で登場した足回りオプション「スポーツパック」が、N240では標準搭載されています。
アストンマーティン・V8ヴァンテージ後期モデル
出典元:http://www.hakko-group.co.jp/170530Vantage+GT8_N24_2017
更に軽く、更に力強く。アストンマーティン・V8ヴァンテージ後期モデルは様々な派生モデルを生み出しました。
外観マイナーチェンジ、7速のスポーツシフトII採用
2012年のV8ヴァンテージには、これまでV8ヴァンテージSに搭載されていたスポーツシフトIIを標準装備としました。
後期型はディフューザーつきリアバンパーやエアスクープの大型化など、外観の変更が見られます。
カタログモデルとしてN430追加
ADAC24時間耐久レースの開催地であるドイツ・ニュルブルクリンクの「N」を冠したシリーズは、限定モデルのみの発売でしたが、N430はついにカタログモデルとして登場しました。
エンジンはV8ヴァンテージSと同様のものを搭載し、通常モデルよりパワフルに進化。更に20kgの軽量化にも成功しています。
レースモデルのノウハウを注入したヴァンテージGT8
ベースカーから最大で100kgも軽い!V8ヴァンテージGTEレーシングカーをお手本にして作られたのがヴァンテージGT8です。
標準搭載のリチウムイオンバッテリーと、オプションのカーボンプロダクツを組み合わせることにより、車体重量1510kgまで軽量化が可能になりました。
最終限定モデルとなるV8ヴァンテージAMR
アストンマーティンのハイエンドブランドAMRが放つ限定モデル、V8ヴァンテージAMRは2018年に予定されていたモデルチェンジを前に、V8ヴァンテージの歴史を締めくくるラストモデルとなりました。
V8モデルは限定200台、ボディ形状やトランスミッションが選択可能です。また内外装の随所に装飾が取り入れられているのが特徴です。
アストンマーティン・V8ヴァンテージのエアロパーツやカスタムは?
出典元:http://www.mansory.com/en/range-cars/vantage-v8
高級車のカスタムとなれば、パーツブランドにはこだわりたいもの。アストンマーティンのチューニングを得意とする4ブランドをご紹介します。
ACRパフォーマンス
アストンマーティンレーシングのパートナー企業であるアルファクラシックスレーシングは「ACRパフォーマンス」というブランドを持ち、アストンマーティンのためだけのパーツを制作しています。
ACRパフォーマンスのエアロパーツは全て日本製。クオリティの高さは世界中で認められています。
ヴェイルサイド(Premier4509)
トレンドと機能性の両立を図るカスタムメーカー・ヴェイルサイドからは、アストンマーティン・ヴァンテージのカスタムモデルPremier4509が限定300セット販売されました。
ハーマン(HAMANN)
ドイツのチューナーメーカー・ハーマンはアストンマーティンの専用チューニングを手がけています。
クーペ用、ロードスター用のリアスポイラーやスプリングキット、ディフューザーなど多数展開しています。
マンソリー(MANSORY)
マンソリーはこれまでにアストンマーティンDB9のカスタムカーを発売するなどの経験があり、イギリス車のチューニングを得意としています。
V8ヴァンテージ専用パーツも多数制作しており、エクステリアからサスペンション、インテリアに至るまで好みのチューニングが可能です。