スバルBRZとは「大人がヤンチャするための車」である。その魅力を徹底解剖

スバルBRZとは「大人がヤンチャするための車」である。その魅力を徹底解剖
     
   

スバル・BRZとはどういった車なのか

スバル走る
Photo By Moto “Club4AG” Miwa

コーナーリング

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試乗した人の話を総合すると。低重心設計が効いているのか、コーナリングから抜け、ロールから水平状態に復帰する時のよれるような動きは、安価なスポーティカーとしては極小レベルで、わざわざチューニングしなくても気軽かつ安全に攻め込むことができるだろう。

そんなスバルBRZが最もイキイキとするとするのは、タイトコーナーが連続する山岳路だろう。国道299号線十石峠や奥日光などのワインディングで少々元気に走った時にこそ楽しい車と言える。

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燃費

試乗による燃費計の数値は満タン法による実測値とほぼ同じで15.25リットルを計測。
(JC08モード燃費13.0km/リットルを大きく上回る数値)

試乗では公道ドライブゆえ、常に全開走行をしたわけではないが、全区間にわたってエコランをほとんど意識せず、また山岳路では走りを大いに楽しんだりしたことを考えると、エネルギー効率はスポーツカーとしては傑出したレベルにあるといえよう。


気候の良い時期に無駄な加減速を避けて流すという運転を主体にすれば、リッター2kmないし3kmほど上積みも期待できる。

また、瞬間燃費計の挙動を見るかぎり、交通量の少ない地方道でエコランアタックをすれば、20km/リットル超えも達成できそうな気配だった。ガソリン代が高いこのご時世に、ありがたいかぎりである。

加速

2リットルDOHC水平対向4気筒エンジンは86と完全に同一スペック
最高出力200ps、最大トルク20.9kgm

車重が軽量であることもあり、実際に運転していてもパフォーマンスは十分に高い。日本の公道の速度レンジで走る分には、速さに対して不満を抱くことはまずないだろう。

加速する
Photo By Moto “Club4AG” Miwa

だが、あえて指摘させてもらうとすればパワーフィールや回転感、サウンドといった感性領域にもう少し厚みが欲しかった。

実際に公道で走る際は、サーキットのように競争をするわけではない。中速域でシフトアップ、ダウンをしながら軽やかに駆け抜ける“気分”を味わいたいオーナーの方が多いのではないだろうか。

ともすれば、シフトアップ・ダウン時の回転落ちやブリッピングの切れ味、中速域でのレスポンス、高回転域に向かうときの伸び切り感などの感性領域にいま一歩改善の余地があるように感じる。

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