日産・フェアレディZ(Z34)に400馬力のV6ツインターボ搭載!SEMAショー2018でプロジェクト・クラブスポーツ23を公開!

日産・フェアレディZ(Z34)に400馬力のV6ツインターボ搭載!SEMAショー2018でプロジェクト・クラブスポーツ23を公開!
     
   

出典元:https://carsmeet.jp/2018/10/31/82055/

日産・フェアレディZ(Z34)プロジェクト・クラブスポーツ23とは?

Nissan370Z-ProjectClubsport23後部イメージ

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50周年を超えて毎年米国で開催されているSEMAショーは、特別仕様車の盛大な行事であり世界最大級の規模を誇ります。この伝統あるSEMAショー2018に、北米日産が主体となってフェアレディZ(Z34)プロジェクト・クラブスポーツ23が出品されました。

プロジェクト・クラブスポーツ23は、日本でいうところのバージョンニスモである370Zを土台として特別仕様を施されています。370Zの特別仕様は、ニスモとMA Motorsportsが共同で行いました。

北米日産が370Z(フェアレディZ)をベースにカスタム

370Zは、フェアレディZの現行品であるZ34を土台にニスモが特別仕様を施して米国で先行販売されたものです。370Zのエンジンは、VQ37VHRをニスモが調整して336馬力から355馬力まで能力を向上させました。

また、370Zの外観においても空気抵抗を見事に回避する美しい造形に仕上がります。完成度の高い2012年製のバージョンニスモですが、さらに個性的で力強い走行を実現する機種にするためにユーザー自ら370Zに特別仕様を施せる提案を行いました。

共同開発したMA Motorsportsチームとは?

プロジェクト・クラブスポーツ23で共同開発に加わったMA Motorsportsチームは、数々のレースに参戦する車の調整を行っています。MA Motorsportsチームは、レース仕様の調整の力量が高く世界中から高い評価を得ているのです。

そして今回のプロジェクト・クラブスポーツ23が実現したのは、MA Motorsportsの技術がなければ不可能であったといっても過言ではありません。今回のモンスターエンジンと変速装置の見事な仕組みの調整には感服します。この調整には相当な時間をかけたそうです。

日産・フェアレディZ(Z34)プロジェクト・クラブスポーツ23のチューニング内容

Nissan370Z-ProjectClubsport23正面のイメージ

出典元:https://carsmeet.jp/2018/10/31/82055/

日産・フェアレディZ(Z34)プロジェクト・クラブスポーツ23のチューニング内容は、たくさんのメーカーが関わり、最上の仕上がりとなっています。土台となった370Zの表情とはまたひと味違うワクワク感を覚えるのです。

最高の動力と変速装置の結びつきだけでも興奮しますが、内装や外装もたくさんのメーカーが携わっているとは感じられない仕上がりとなっています。配色もオレンジとブラックのコントラストが絶品で見た目から実力のある車という雰囲気を漂わせているのです。

まずは気になる動力部分から解説します。

インフィニティ・Q60に搭載のVR30DDTTエンジンへ換装

今回のプロジェクト・クラブスポーツ23の目玉ともいえるのは、インフィニティ・Q60に搭載されている3リッター400馬力のVR30DDTTツインターボエンジンへ換装していることです。これまでは7速自動変速装置との組み合わせでしか体験できなかったVR30DDTTでしたが、ついに6速変速装置との組み合わせが実現します。

6速変速装置との組み合わせがなされていなかったために、今回特別に仕様が適合するよう具体化の検討がなされました。

フェアレディZニスモ用6速MT搭載

プロジェクト・クラブスポーツ23には、370Zに使用されていたニスモの6速変速装置を使用しています。370Zの歯車装置には手を加えずに、駆動力を伝え導く丸い形状を保つ部品の連動器盤と弾み車の具体化をMA Motorsportsが担当しました。

MA Motorsportsが担当した連動器と弾み車の具体化は、プロジェクト・クラブスポーツ23の実現で最も時間を費やした箇所です。連動器と弾み車の具体化の実現が近づいて、夢であったVR30DDTTに6速変速装置という組み合わせが可能となりました。

ブローオフバルブやエアインテークなど社外パーツも採用

ターボの圧力を逃がすためのブローオフバルブ、吸気や廃熱効果とスポーツカーという印象を外観で強めるエアインテーク。これらはプロジェクト・クラブスポーツ23では社外パーツを採用します。ブローオフバルブはZ1 Motorsports、エアインテークはAMS Performanceがそれぞれ採用されました。

Z1 MotorsportsとAMS Performanceとは

Z1 Motorsportsは、Z&Gイベントで有名な米国ではフェアレディZとは切っても切れない縁で結ばれています。370Z ニスモレーシングのテクニカルメンテナンスを請け負っているのです。

AMS Performanceは、日本とドイツのターボチャージャーを軸にしてサービスを展開しています。日産でいえばR35 GR-Rに携わっているメーカーです。

足回りはKW製の車高調、Z1のブレーキローターにニスモパッド

プロジェクト・クラブスポーツ23の足回りにも豪華なメーカーが参戦しています。上品な走りを提供するKW製の車高調やここでも登場するZ1のブレーキローター、そしてニスモパッドと強烈なメーカーの名が並ぶのです。

車高調でKWを採用したのは若干驚きましたが、プロジェクト・クラブスポーツ23はスポーツカーでありながら欧州車のような走りをアレンジしたのでしょう。満足できる力強い走りと走行中の快適性という真逆の要素を追求した仕様であるとわかります。

ニスモ、APR、MA Motorsportsなどミックスエアロ、ホイールはレイズ

プロジェクト・クラブスポーツ23の外装もたくさんのメーカーでミックスされました。正面はAPRとMA Motorsportsで固められて、鏡のカバーからピラーにかけてニスモが担当します。

ニスモブランドのレイズ製ホイールカラーは、オレンジの外装と良くマッチして車の表情を引き締めます。これだけたくさんのメーカーが外装を担当しているので、普通であれば違和感を覚えそうです。しかし、プロジェクト・クラブスポーツ23の外装はとてもまとまりがあり、それほど多くのメーカーが参加していると思えないほどの仕上がりです。

スパルコシートに溶接ロールケージ

たくさんのメーカーが担当する外装とは異なり、内装はスパルコでまとめられています。レーシング仕様ということもあり、QRT-Rというとても軽いシートが採用されました。さらに6点固定のハーネスやR38という品番のハンドルもスパルコです。

また、溶接ロールケージで強度も万全で安心して運転を行えます。ブラックでまとめられた内装はスポーツカー好きの心を見事にキャッチすることでしょう。プロジェクト・クラブスポーツ23の座席についた瞬間に、まるでレーサーになった気分を味わえるのです。

日産・フェアレディZ(Z34)ニスモのノーマルスペックは?

Z34バージョンニスモのイメージ

出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:NISSAN_FAIRLADY_Z_Z34_Version_NISMO.jpg

プロジェクト・クラブスポーツ23も良い仕上がりといえますが、日産・フェアレディZ(Z34)ニスモの仕上がりも非常にレベルが高いです。VQ37VHRエンジンはニスモの調整により355馬力まで引き上げられています。

バージョンニスモの外装はとても美しく空気抵抗を上手に逃がす構造です。プロジェクト・クラブスポーツ23ほど派手さはありませんが、外観の美しさと確かな走りで現在でも注目されている車種となり高い人気を維持しています。

日産・フェアレディZ(Z34)プロジェクト・クラブスポーツ23のチューニング費用は?

nissan_motorsports_project_clubsport_23走行中のイメージ

出典元:https://www.carguide.ph/2018/11/nissan-shows-off-ultimate-z-car-project.html

日産・フェアレディZ(Z34)プロジェクト・クラブスポーツ23のチューニング費用は明らかにされていません。エンジンと内装、外装の特別仕様を考えると、Z34の新車価格程度はかかると予想できます。

もしかしたらエンジンの仕様を考慮すると、バージョンニスモの新車価格まで跳ね上がる可能性もあります。しかし、そこまで価格が跳ね上がったとしても夢のレーシング仕様が手に入るのだとしたら決して高くない設定といえるでしょう。

ビルダーズキットとして提供の可能性

日産の関係者の話ではSEMAショー2018の反響次第ではビルダーズキットとして販売する可能性があるといわれています。どの程度の反響というのは明示されていませんが、今回のSEMAショー2018で大きな話題を呼んだのは確かです。

Zのオーナーがさらにレーシング仕様を施せるビルダーズキット。仮に販売開始されたとしたらすぐに品切れになるのが容易に想像できます。ビルダーズキッドが品切れで購入できない事態に陥らないように、これからの日産の発信する情報から目が離せません。

 

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