【国沢光宏の言いたい放題】ガソリン高が止まらない!?燃費が浮く賢いクルマの乗り方を聞く【第21回】

【国沢光宏の言いたい放題】ガソリン高が止まらない!?燃費が浮く賢いクルマの乗り方を聞く【第21回】
     
   

毎週水曜日更新!「国沢光宏の言いたい放題」

この動画は、自動車評論家の国沢光宏先生が、クルマにあまり詳しくない初心者に向けて、「分かりやすく」「言いたい放題」解説する動画です。

ちょっとした心掛けで燃費向上!?運転のコツを教わる

昨年からガソリンの価格の上昇が続いています。レギュラーガソリンは1リットル当たり144円台に突入。この値段は約2年半ぶりの水準とのことです。

できれば無駄なガソリン代を節約したいところ。今回は、家計に悩む方に向けて、燃費を抑えるクルマの走り方や運転の仕方のコツを教わります。

ガソリン高騰の原因は分からない!?

牧野:今日のテーマは先日もしましたが、ガソリンの話です。

国沢:このところガソリン高いですね。

牧野:そうですね。今年の1月9日の時点で1リットルのガソリンの平均価格が141円と。去年からずっと値段が上がり続けているのですが、この値段は2年半ぶりということです。

国沢:おおざっぱに言うと、ガソリンの値段って120円ちょっとだったんですよ。それがジワジワと上がってきていて。なんで上がっているかと言うと原油が上がっているからで、なんで原油が上がっているかというと、分からないんです。原油の相場は戦争があったり、産油国の都合があったりするのですが、そういうのを見ても分からないんですよ。自分が決められる話ではないので。長期的に結構高くて、先物を見ても当面は何か新しいニュースがない限りは今の数字が続くのかな。だから、ちょっとガソリンは節約したい局面なのは間違いないですね。

ガソリンを節約するお得な運転の仕方とは?

牧野:実際にクルマに乗っているユーザーさんにとっては家計の問題ですので、節約したいという気持ちもあると思います。以前の動画では燃費のいいクルマを選びましょうという話をしましたが、今回は普段の走行で燃費を浮かす走り方などを伺っていきたいと思います。

国沢:今時、エンジンをバンバンふかして燃料を使って走るのは流行らない。そういう意味では大人しく運転すれば基本的にいいんですが、見ていて無駄だと思うのは前方の信号が赤になっているのに加速する人が多いんですよ。そこから加速した分は全部無駄ですからね。あとは高速道路でスピードを出したり引っ込めたりする人。

牧野:あー確かにそれはよく見かけますね。

国沢:例えば、自分でよく分かるのはクルーズコントロールを使って同じ速度で走っている際に、前方の車に追い付いたから抜いたと思ったらまたその人が抜き返してくる場面。これは一番邪魔です。乗用車の人は抜かせばいいんだけど、一番邪魔なのはトラックです。トラックは速度のリミットが付いているのでメーターで言えば98km/Lくらいからもう出ないんです。だからずっとリミッターが効いている辺りで走りたいのに前にクルマが居て抜かしてもまた抜かれて前をノロノロ進むものだからまた抜き返さなきゃいけない。この1台のためにトラックは追い越し車線に出なきゃいけない。だから同じ速度で走った方がいいですね。1つは信号が赤になったらそこからは無理な加速はしない。それから高速道路ではスピードを一定の速度を保つ。この2点だけでも燃費はグッとよくなります。

燃費を意識した走行は交通の迷惑!?

牧野:実際、速度を一定に保つことは重要なことですよね。

国沢:ただ、前の信号が赤になったその時点で速度を落とし始めると後ろの車はものすごく邪魔に感じるんです。ですから、赤信号になったらバックミラーを見ましょう。そこでクルマがいなかったらその時点で同じ速度で走ればいいんです。もし、後ろにクルマがいれば後ろのクルマの様子を見ましょう。車間を詰めてくるようだったらこれは私のクルマに不満があるわけですからある程度納得できる速度まで加速して、あとは一定速度でゆっくり止まればいい。車間を詰めてこないようならそれはその時点で一定速度を保てばいい。そういった交通の「読み」が必要です。クルマって最終的に読みなんです。自分がいいじゃなくて、周りが何を考えているか。燃費の話はそういう読みが大事で、それがクルマの運転の楽しさ、醍醐味なんです。それを意識すれば相手を怒らせる運転をしなくなります。

牧野:クルマに乗っていて後ろから煽られるという経験もありますが、それは自分の読みが甘かったということも考えられるんですね。

国沢:牧野君は結構弱そうに見えるから、やっぱり怒らせない方がいいと思うよ。煽られたら一定の速度まで出すか、もしくは左によって道を譲ったらいいと思うよ。

牧野:クルマの交通の状況を見て、自分のクルマを運転することが一番大事ということですね。

国沢:燃費を意識した走行というのは一番人に迷惑をかけるんですよ。例えば、右折の際に「ふんわりアクセル」という人がいて、ゆっくり走った方が燃費が良くなるということなんですが、前に「ふんわりアクセル」をする人が2台居たらゆっくりしか進まない。交通の原則は円滑な流れです。その交差点で5台くらい右折できれば交通渋滞も減って結果的に燃費もよくなるんです。つまり空気を読まない「ふんわりアクセル」は世の中のことが分かってない人なんです。自分のことしか考えてないから。

牧野:つまり燃費を節約する極意は他人のクルマのことを考えて、交通状況を読むということなんですね。

国沢:ゆっくり走りたいなら後ろの人に道を譲る。無駄な運転はしない。高速道路は90km/Lくらいで走行車線を走ってそれ以上の速度は出さない。高速道路を100km/Lで走るのと90km/Lで走るのと到着の時間は大して変わらなくて、燃費は20%くらい変わりますからね。色んな事を考えながら運転をすることが大事です。

牧野:ありがとうございました。今日の国沢光宏の言いたい放題でした。また次回の動画でお会いしましょう。

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