ホンダのクーペの歴史を辿る!1300クーペから海外独自モデルの現行シビッククーペまで!

ホンダのクーペの歴史を辿る!1300クーペから海外独自モデルの現行シビッククーペまで!
     
   

 2ドア式の箱型のような車の形状といえばクーペ。一般的な2ドアタイプ車に限らず、ボンネット・キャビン・トランクがはっきりと分けられた3ボックスタイプのノッチバック・クーペや最近では、4ドアクーペ、SUVクーペなどの新型車が注目を集めています。

 

数多くのクーペが販売されてきた中、ホンダが開発したクーペにはどのような歴史があるのでしょうか。1300クーペから海外独自モデルとなる現行シビックまでの歴史に迫ります。

 

クーペとは?

引用元:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/05/4th_generation_Honda_Prelude_rear.JPG/1280px-4th_generation_Honda_Prelude_rear.JPG

車好き嫌いに関わらず、クーペという言葉を一度でも聞いたことがある方が多いかと思いますが、そもそもクーペとは2ドア式の箱型のような乗用車のことを意味しています。

 

最近では4ドア式のクーペやSUVクーペと呼ばれるモデルが開発されました。優れた走行性能とフロントグリルから一直線に流れるような美しいボディフィルムを持つ特徴があります。

 

ホンダ初のクーペは?

引用元:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/41/Honda1300coupe.JPG/1024px-Honda1300coupe.JPG

1300セダンをベースに開発された1300クーペ

1300セダンをベースにして開発された1300クーペは、ホンダが量産小型乗用車として販売された車です。DDAC(二重空冷)と呼ばれるホンダ独自の空冷エンジンを搭載した1300クーペは、当時1.3リッターの中でも圧倒的なエンジンパワーを備えるクーペとして注目を集めた一台になります。

 

マイナーチェンジ版の145クーペ

 ホンダ1300のマイナーチェンジ版として発売された145クーペは、強制空冷のH1300Eを搭載したことによりヒーターが効きやすくなり実用性が上がりました。しかし、デザインはホンダ77と似たような車種であり、当時のユーザーの関心を集めることはできなかったそうです。

 

1970年代後半~1980年代に登場したホンダのクーペ

 
引用元:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/db/Honda_Prelude_1978.jpg/1280px-Honda_Prelude_1978.jpg

専用ボディのスポーツクーペとして登場した初代プレリュード

クーペの中でもセリカやシルビアなどの車は一世を風靡したクーペとして多くのユーザーから高い人気を誇りました。

 

その中でも専用ボディを装備したスポーツクーペである初代ブレリュードがホンダのクーペを代表する一台です。プレリュードは生産が終了する23年間という長い期間で人々の記憶に残り続けるクーぺになっていきました。

 

ハッチバッククーペのクイントインテグラ

全長4,110mmのハッチバッククーペであるクイントは、1985年2月19日にフルモデルチェンジを新たに行い、クイントインテグラへとモデルチェンジを成功させました。流麗なデザインのハッチバックモデルから後々4ドア、5ドアなど新たなハッチモデルが誕生した過去があります。

 

最上級モデルのレジェンドに2ドアハードトップ追加

1985年にホンダの最上級モデルとして開発された初代レジェンドに新たなモデルとして、2ドアハードトップを追加させました。

 

最初のフルモデルチェンジから翌年にクーペが誕生し、3代目まで進化を続けましたが、1996年からのミニバンブームに飲み込まれたこともあり、次第に人気が落ちていった車です。

 

アメリカ製の逆輸入車アコードクーペ

日本から外国への輸入はもはや当たり前のことでしたが、アメリカ製の逆輸入車として販売されたアコードクーペは左ハンドルのまま日本に輸出された自動車でした。

 

当時の日本人の中では左ハンドルへの強い憧れを持っていたこともあり、アメリカから逆輸入されたアコードクーペは、アメリカ独自のデザインを持つ「渋カッコいいクーペ」として多くの方から注目を集めた一台です。

 

1990年代に登場したホンダのクーペ

引用元:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/37/Honda_Integra_Type-R_DC2.jpg/1280px-Honda_Integra_Type-R_DC2.jpg

5代目EGシビックにクーペ追加

初代シビックが誕生してから2代目、3代目と次々にモデルチェンジをしたスポーツシビックとなる5代目EGシビックが新たに追加しました。EGシビックは、米国ホンダの中ではオリジナルモデルに分類され、世界的に高い人気を記録した車です。

 

3ドアクーペのインテグラにタイプR追加

ホンダは高出力エンジンや軽量化などの走行性能を重視したしたモデルとして3ドアクーペのインテグラにタイプRを新たに追加させました。

 

インテグラ・タイプRには、CD付きオーディオやキーレスエンストリーシステムなどの装備を新たに追加し、充実な装備を揃えながらもお買い得感のある車としてブランディングされています。

 

アメリカで独自に販売されたアキュラ・CL

アキュラブランドの中では中間サイズに分類されるクーペとして2004年まで発売されたアキュラ・CLは、スポーティー感と高級感の両立を測った車であり、アメリカで独自に販売されたクーペです。アキュラ・レジェンドの後継車種になっています。

 

2000年代以降のホンダのクーペ

引用元:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6c/Honda_Prelude_front_20071115.jpg/1280px-Honda_Prelude_front_20071115.jpg

プレリュードの生産中止

シルビアやセリカなど時代を代表するクーペが2000年代にはありましたが、その中でも時代を象徴するホンダ・プレリュードは、2001年に生産を中止しました。

 

初代モデルから5代目までの23年間続いたロングセラー商品であり、人々の記憶に残り続けるクーペです。

 

インテグラの生産中止

クーペの中ではハードタイプまたはセダンタイプに位置付けされた、ホンダ・インテグラは、2000年代のトレンド車とも呼ばれる「スポーティなセダン」として注目を集めていました。

 

1985年に販売が開始され、2006年の生産終了までホンダの人気スポーツモデルの支持を得ています。

 

アメリカでアコードクーペの生産中止

新型モデルが発表されたばかりのアコード・クーペでしたが、「作っても売れない」という理由により、合計11日間という短い期間の中、アメリカで生産が終了しました。

 

2016年に約4万台を売り上げたアコードでしたが、時代が進めごとに大きく数字を落としていていきました。

 

また、アコードの売り上げが下がった理由には、新たに市場支持を高めたSUVクーペが原因とも言われています。

 

海外で独自にモデルチェンジを続けるシビッククーぺ

シビックの中でも、海外で独自モデルチェンジを続けるシビッククーペですが、スポーティー性やリアオーバリングなどのボディデザインを強く追求したモデルであり、デザイン力重視のクーペです。

 

ホンダの海外主力ブランドとして欠かせない一台であり、海外販売を成功させた車として国外を中心に売り上げを高めています。

 

今後のホンダは4シータークーペがなくなる?

引用元:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/19/Honda_Vezel_Hybrid.jpg/1280px-Honda_Vezel_Hybrid.jpg

 2ドア式から始まったクーペですが、最近ではSUVクーペや4ドア式のクーペが注目を集めるようになりました。

 

人々が軽い気持ちで購入できるスポーツカーをテーマに各自動車メーカーがたくさんのクーペを所有していましたが、最近では売れないという理由もありクーペの販売が終了、中止されています。

 

今後のホンダでも4シータークーペがなくなる可能性も十分に考えられますが、国内ではなく、海外モデルを主力して販売を継続させていくのではないかと思っています。

 

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