ファンベルトのテンションプーリーをDIY交換!

ファンベルトのテンションプーリーをDIY交換!
     
   

エンジンをかけると、エンジンルーム内から「キリキリ」・「キャキャキャ」というような異音がするという相談がありました。ユーザー本人は、「ファンベルトが鳴いている」と話していました。

ファンベルトが鳴くときは、通常「キュルキュル」などの異音で、ずっと鳴いているというよりは、エンジンのかけ初めや、アクセルオンの時が多いと感じます。今回は、ファンベルトのテンションプーリーを交換しながら、異音解消について解説してみます。

ファンベルトのテンションプーリーとは?

一昔前のファンベルトは、オルタネーター本体を動かすことでファンベルトを張ったり、エアコンコンプレッサーを動かすことで、ファンベルトを張ったりしていました。

もちろんこういう方法のエンジンは、まだ多くあると思います。近年では、一本のファンベルトで全ての装備を稼働しているモデルも増えています。こういうモデルでは、オートテンショナーが使用されていると思います。

一方2本式ベルト使用のケースでは、一方は、従来の装備を動かしてファンベルトを張るのと、テンショナープーリーを使用してベルトを張るケースが多い気がします。

テンショナープーリーは、六角を入れて回してあげると、ベルトのテンションがかかるようになり、ちょうどよい所で、締め付けてしまうという方法です。ベルトが緩んだら、再度調整できます。

テンションプーリーをDIY交換

ベルトカバーを外す

引用:筆者撮影画像

ユーザーの方は、ベルトの鳴きとおっしゃっていましたが、エンジンをかけるとずっと「キリキリ」大きな音がしているので、ベルトなきではなく、何かのプーリーから異音がしていると判断しました。

まずは、ファンベルトカバーを外してしまいます。3本の10㎜ボルトで止まっています。

その後、一度エンジンをかけて、泣いている場所の特定をします。特定方法は至って簡単です。長いドライバーを回転しているところに少しあてて聞きます(ケガしないようにしましょう)。

テンションプーリーから、大きな異音が発生しています。テンションプーリー異音で間違いないでしょう。

テンションプーリーを外す

引用:筆者撮影画像

テンションプーリーを外します。上の12㎜ボルトを緩めると、ベルトのテンションがかからなくなります。下側のボルトを外すとテンションプーリーは外せます。

車種により違いがありますが、この車は、テンションプーリーのみを交換できそうです。ケースによっては、ベルトを外して行う車もあります。

新品テンションプーリーを取り付ける

引用:筆者撮影画像

外した時と逆の手順で、テンションプーリーを取り付けしていきます。ここで重要なのは、ベルトがしっかりすべてのプーリに収まっているかという点です。これをミスしてしまうと、ベルト交換も必要になります。

またテンションプーリーのテンションをかけるときは、10㎜の六角レンチが必要です。このレンチがないと作業できません。しっかり購入しておきましょう。このテンショナープーリーは、構造が単純ですがよく考えられているなと思いました。

一個10000円近くしたそうです。もしネットなどで安く売っているようでしたら、そちらから購入するのも良いでしょう。筆者が調べた限りでは、5000円~7000円くらいで購入できそうです(ネットショップ)。

新品交換する前の動画を取り忘れてしまいました。全く同じ異音をしていた動画がありましたので、掲載します。

すごく耳に入ってくる異音です。この状態を放置すると、テンションプーリーが破損してベルトが外れてエンジンに絡まります。最悪の場合、色々な所が故障するケースもあるでしょう。

プーリー交換した後の検査です。すごく静かになりました。一般的には、「テンションプーリーを交換する際は、ベルト交換もしましょう」というイメージだと思います。

今回は、ベルトが案外新しい状況でした。勿体ないのでテンションプーリー交換だけしました。というよりもファンベルト交換した際に、テンションプーリー交換もすれば、一石二鳥であったのではと思いました。

テンションプーリー異常では?

引用:筆者撮影画像

テンションプーリー内部には、回転を円滑にするためのベアリングが入っています。この中に異物が混入したり、グリス切れが発生したりすると、異音が発生します。ベアリング自体が破損して回転しなくなると、ベルトを引きずってしまい、ほかの装備に影響が出ます。

一般的には、ベルト交換2~3回に一回くらいは、テンションプーリーを交換することが良いとされています。ベルトだけでなくテンションプーリーも定期交換部品と考えて整備してあげるのが良いのではないでしょうか?

まとめ

ファンベルトのテンションプーリーをDIY交換!をまとめると

  • テンションプーリー異常では、かなり大きい異音が常時発生します。しっかり交換しましょう。
  • 異音を放置すると、他の装備にも影響する損害になるかもしれません。

今回は、テンションプーリー異音による交換作業を通じて、異音は大変な故障であると事を解説しました。しっかり整備して安全な車にすると良いでしょう。

ニュース・コラムカテゴリの最新記事