誰もが一度は利用をしたことがあるであろう通販サイト
Amazon
日用品から書籍、子どものおもちゃまであらゆるものが売られているAmazonですが、実は「自動車」も売られていることをご存知でしょうか?
しかし表記されている情報と実際の値段が違うようです。これは一体なぜなのでしょうか、今回はその理由を探りました。
目次
・人気順に並び替えてみた
・なぜ価格表記がややこしい2つの理由
人気順に並び替えてみた
先ず最初に販売されている自動車を人気順に見てみましょう。
Photo By Amazon
最も人気があったのはBMW i3のレンジエクステンダー搭載モデル。その価格はなんと
154,712円!!
2014年の大卒の初任給は20万6,258円ですので、ピカピカの社会人でも現金一括払いで買える値段です。
ちなみにBMWの公式サイトの情報によると、同様のレンジエクステンダー付のモデルは546万円ほどします。
しかしだからといって勢い良くポチッてはいけません。よくよく商品名を見てみましょう。
「初回支払い2ヶ月分」
と書いてあります。その下には小さく
「車両本体価格 546万円(消費税込)」
と書かれています。実にややこしい。なぜこのようなややこしい書き方がされているのでしょうか。
ちなみに、販売はBMW ジャパンが直接行っておりこちらは日本で初の試みのようです。
なぜ価格表記がややこしいのか?2つの可能性
複数の値段が書かれておりややこしい価格表示、その理由はいったいなぜなのでしょうか。その理由は2つあります。
第1の可能性:Amazonの出品規約
Photo By Marja van Bochove
価格表示がややこしい理由の可能性1つ目はAmazonの出品規約にあります。
小口出品の出品価格の上限は100万円です。大口出品の場合、出品価格の上限はありません。
出典Amazon出品規約
つまり、販売数が少ない小口出品である以上、100万円以上の値段はつけられません。もしこの規約が適用されているとすれば、BMW i3の場合は価格が100万円をゆうに超えてしまっているので表示したくてもできない状態なのかもしれません。
BMW以外のAmazonで自動車を販売してる株式会社ネクステージ(こちらは中古車が中心)も、総額が100万円以下の自動車はその値段がAmazonの価格に書かれています。
第2の可能性:Amazonの決済システム
Photo By Sean MacEntee
2つ目は、Amazonの決済システムに理由があるのではないでしょうか。
分割払いはできません。一括払いのみご利用いただけます。
出典Amazon利用規約
つまり、Amazonでは分割払いをすることができません。そのため、最初に支払う金額をアマゾンの価格として表示し、残りの金額を振り込んでもらうという変則的な売り方をしているのではないでしょうか。
そのため、BMWは初期費用をAmazonの金額欄に記載し、中古車を販売している株式会社ネクステージもローンで売るタイプの自動車は初月の振込金額を記載しているようです。
まとめ
Amazonでは新車だけでなく、中古自動車も買うことができます。しかも、BMWをAmazonで買う場合、販売する側の人に会うのは納車のタイミングだけ、それ以外は全て郵送でのやり取りで完結する斬新な販売スタイルです。
一方で、Amazonのシステムやルールの問題から消費者が誤解する可能性がある値段の表記がされているという問題点もあります。
この画期的な自動車の買い方が広く普及するためには、まだまだ改善の余地がありそうですが、いずれ自動車をAmazonで買う、という選択肢が一般的になる日が来るのかもしれません。
Top Photo By Don McCullough