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そもそもUSDM・JDMとは?
USDMカスタム
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USDMとは、United States Domestic Market(ユナイテッド・ステイツ・ドメスティック・マーケット)の略。米国の国内市場のことです。
北米仕様の車両をそのまま並行輸入したり、現地で供給されている純正部品やアフターマーケットのパーツを取り寄せて愛車をドレスアップするのがUSDMカスタム。日本車をカスタムベースにする場合も、北米で一般的に流通している車種が主な対象となります。
具体的なカスタムの方向性は、ローライダーやラグジュアリー、スポーツコンパクト(スポコン)といったもの。目につきやすい前後バンパーや灯火類はもちろん、ドアミラーやエンブレム類、さらにはサイドモールやサンバイザーといった細かいパーツの仕様にこだわる愛好者も少なくありません。
JDMカスタム
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JDMは、Japanese Domestic Marketの略。日本国内で流通している車両や純正部品、アフターマーケットパーツがカスタムの対象になります。
海外で「日本の走り屋」風のスタイルを模すのがJDMカスタムの主流。近年はドリフトマシンのようなビジュアル、セッティングを施している例も目立つことから、日本生まれのモータースポーツで北米でも開催されているD1グランプリの影響が見られます。
主役はホンダ車!
アキュラの存在
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1973年に輸出開始したシビックで米国市場に食い込んだホンダは1982年、日本車メーカーでいち早く現地生産を始めます。1986年からは米国で高級車ブランドのACURA(アキュラ)を展開し、インテグラとレジェンドを販売。その優れた性能と上級かつタフな品質は、モータリゼーション大国の人々の心をつかみました。
F1GPをはじめ、世界のレースでも活躍するホンダ、アキュラ。北米では1990年、世界の高級スポーツカーと肩を並べるNSXをアキュラブランドでリリース。ホンダ、アキュラは北米で特別な存在感を持つ日本車ブランドとして定着しました。
日本未導入が生んだ日本人の憧れ
アキュラはホンダのブランドでありながら、日本国内では展開されていません。その希少性が、日本人にアキュラへの憧れを抱かせたのは確か。日本のホンダ車ユーザーの中に、愛車の「H」マークのエンブレムをアキュラのものに付け替える例が見受けられるのも納得できます。
映画「ワイルドスピード」のインパクト
日本車のスポーツコンパクトが続々
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2001年に初公開された米国映画「ワイルドスピード」では、数多くの日本車が登場します。とりわけ第1作では、当時流行したスポーツコンパクト(スポコン)に属する車種が目白押しです。
現地生産の歴史の長さもあり、北米の多くの若者にとって最もポピュラーな日本車ブランドといえばホンダ。「ワイルドスピード」に登場する日本車で目立ったのも、やはりホンダのスポコンでした。S2000、インテグラ、シビック、シビッククーペ、アコードといったカスタムカーが、スクリーンを彩っています。
USDM・JDMの醍醐味は?
違いを楽しむスピリット
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国土が広大な北米と狭小な日本。公道の保安基準を含め、同じ車種でも仕様が異なります。USDM・JDMカスタムの根底にあるのは、そうした違いを楽しむスピリット。USDM・JDMカスタムをけん引し、双方の懸け橋となっているのがホンダ、アキュラのクルマなのです。
太平洋を隔てた若者がホンダ、アキュラに抱くイメージは共にスポーティでクール。ホンダ、アキュラのブランドイメージが健在な限り、USDM・JDMカスタムの灯が消えることはないでしょう。
USDM・JDM仕様で乗りたいホンダ車10選とカスタム事例!!
シビックのUSDM仕様
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パープルのボディに、キャンバー角がついたローダウン車のシビック(EK4)。足元を引き締めるのは米国製、ダイヤモンドレーシングのレース用スチールホイール。鮮やかなボディカラーだけではなく、車内に張り巡らされたネオンのようなロールバーともマッチしています。
ヘッドライト、バンパーはUS仕様。サイドウインカーなどのスムージングも施されています。
シビックのJDM仕様
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スプーンスポーツ製のフロントバンパーやGTウイング、ドアミラーなどが目立つ2008年のシビック(FD1)。ボルクレーシングのアルミホイールも見事にキマり、JDMカスタムのお手本のようなスタイリングに仕上がっています。
エンジンフードとルーフ、さらにはトランクフードもカーボン製パーツに換装されています。日本のアフターパーツメーカーによる高品質のカーボンキットをふんだんに取り入れるのも、JDMの代表的な手法です。
インテグラのUSDM仕様
レモンイエローのボディカラーに、メッキ加工されたシンプルな3スポークホイール。サンルーフも備わったクイントインテグラは、アメリカンなテイストに包まれています。
インテグラのJDM仕様
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カナダ・トロント発のインテグラも、正統派のJDMカスタム。派手さはなくともスタイリッシュなリップスポイラーは、クールなJDMカスタムには欠かせないパーツです。このマシンが日本国内の公道を走っていたとしても、全く違和感がありません。
ゴールドが美しい5スポークの精悍なアルミホイールは、日本メーカーのモデルのように見えます。ホンダが誇るハイパフォーマンスエンジン、VTECのデカールからも、日本車への愛情が伝わってきます。
アコードのUSDM仕様
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マットベージュにオールペンされたアコードワゴン(CE1)のボディは、バンパーウインカーなどをスムージング。大胆なつや消しボディとクロームメッキのラグジュアリーな大径ホイールが、アメリカンな雰囲気を醸し出しています。
CR-XデルソルのUSDM仕様
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ボンネビル・スピードウェイの最高速チャレンジマシンを思わせるCR-Xデルソル。デカールのカラーリング、配置センスが抜群です。空気抵抗をなくす形状のホイールも、ボンネビルそのもの。デルソルをモチーフに、ボンネビルというアイデアを発想した力に敬服するばかりです。
NSXのUSDM仕様
車内をよく観察すれば、左ハンドル仕様であることが分かります。フロントのエンブレムからも分かるように、その正体はアキュラNSX。カリフォルニアの空や海をイメージさせるキャンディカラーのボディがポップな1台です。
セイバーのJDM仕様
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ビガーの後継車、セイバーの2代目モデルは、米国オハイオ州のホンダ工場で生産され、日本に逆輸入されました。USDMカスタムが似合うのも当然といえます。オールペンのレッドが映え、ラグジュアリーな雰囲気を強調している1台。
トランク部分にあった「SABER」の純正エンブレムはスムージングされ、別アングルの写真ではフロントグリルの「H」マークのエンブレムはアキュラのものに交換されています。
レジェンドのUSDM仕様
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徹底的なローダウンを施されたレジェンド(KA9)は、車体サイズも装備もラグジュアリー。フロントグリルに輝くゴールドのアキュラエンブレムと、北米ならではのカスタムパーツであるノーズマスクがUSDMカスタムの証です。
インスパイアのUSDM仕様
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極めつけのUSDMカスタムが、ローライダーのKA9。フェンダーに食い込むホワイトリボンタイヤとワイヤーホイールの組み合わせがアメリカンです。ホワイトのルーフとイエローの鮮やかなコントラストもオールディーズな雰囲気。もはや、古き良き時代のアメ車にしか見えない仕上がりです。
まとめ
型にはまらないカスタムを
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ここまで見てきた通り、USDM・JDMカスタムの魅力は、型にはまらない発想を膨らませることができるという点。時代や流行、常識に流されない自由なカスタムを楽しんでみてください。