まだまだある、車両火災の原因
「自分のクルマは自分で面倒を見る」という方もいらっしゃると思います。そうした場合に注意したいのが、整備に使ったウエスなどのエンジンルームへの置き忘れです。油分を含んでいますので、引火する可能性があります。
またクルマを整備する際はバッテリーを外して作業をするのが基本ですが、ターミナルの接触不良などでショートし発火することも考えられます。
自分でクルマをいじらない方も、十分注意が必要です。例えば高速道路のサービスエリア内の駐車場などで、エンジンをかけたまま仮眠したりしたことはありませんか?
そんなときに足がアクセルを無意識に踏み込んでしまったりすると、空ぶかしでエンジンが高回転まで回ってしまい、車両に負荷がかかって燃えてしまうこともあります。
また、クルマのフロントガラス部分にアクセサリーなどを吊るしている場合も注意が必要です。これらを吊るす吸盤がレンズの役割をして、日光を集め、局地的に高温になる部分を作り出してしまいます。これが長時間続くと、車内のシートが焦げたり、燃えたりします。
そもそもクルマの前面ガラスにアクセサリーなどを吊るす行為は、道路運送車両・保安基準第29条の細目告示第3節第195条によって固く禁じられていますので、直ちに止めましょう。
そしてもうひとつ、クルマの中にライターなどの可燃物を置かないことも重要です。また、意外にもペットボトルなどの放置も火災のリスクを高めます。フロントガラスに貼り付けたアクセサリー同様、ボトルがレンズの役割を果たすからです。