What’s New本日の注目記事、気になる情報を配信中!

名古屋走りで安全運転啓発!?その実態に迫る

2017.09.25

名古屋走りとは、愛知県名古屋市およびその近隣の市町村で見られる危険運転の総称。近年では各種メディアで面白おかしく取り上げられるこの名古屋走り。今回は名古屋走りについて解説とともに、愛知県の事故件数についてもお伝えし、名古屋走りの本当のところをお伝えします。

名古屋走りをまずは紹介!

名古屋市およびその近隣で行われる名古屋走り。では、実際にどんな危険運転が名古屋走りと呼ばれているのか? まずはそこから解説していきましょう。

名古屋走りその1:速度超過

名古屋走りの核とも言えるのがこの速度超過。名古屋市内には片側3車線以上の道幅が広い道路も多く、速度が乗りやすいため、スピード違反を行う車が多い傾向があります。狭い道路だと心理的にスピードを出すのは難しくなりますが、道幅が広く見通しの良い道路だと自然とスピードが出てしまうので、こうした道路事情も関係しているのかもしれません。

次ページ 名古屋走りその2:右折フェイント

名古屋走りその2:右折フェイント

特にインパクトが大きいのがこの右折フェイント。簡単に言えば右折専用レーンを使用した追い越し行為で、右折専用レーンの車がいきなり本線に戻ってくるため、事故の危険が非常に大きい行為です。特に交差点では正面衝突の一因になるので、注意が必要です。

次ページ 名古屋走りその3:車線またぎ

名古屋走りその3:車線またぎ

中央のレーンをまたいで車線変更を繰り返す行為。中央レーンをまたいで右折レーンまで進む、左右に車線変更を繰り返す、悪質になると後続車を追い抜かせないために車線をまたいで道を塞ぐ場ことも。もらい事故の危険が非常に高いので、こうした車を見かけたら、車間距離を開け、近づかないことをおすすめします。

次ページ 名古屋走りその4:信号無視

名古屋走りその4:信号無視

赤信号にも関わらず直進してくるなど、非常に危険な行為です。名古屋走りでよく言われるのが「黄色まだまだ、赤勝負」と呼ばれる言葉。

さすがにこの言葉をモットーに運転しているドライバーはいないでしょうが、黄色で停車を追い抜く車、急ぐ余り赤信号にもかかわらず侵入してくる車がいます。右折信号にもかかわらず左折してくる恐ろしい車もいますので、右折レーンに停車している車の挙動を確認しておく必要があるでしょう。

次ページ 名古屋走りその5:早曲がり

名古屋走りその5:早曲がり

右折レーンに停車中、青信号になった瞬間に急発進し、対向車よりも先に右折しようとする行為です。信号無視の車と衝突する危険が非常に高く、対向車も気が抜けません。

次ページ 名古屋走りその6:歩行者無視

名古屋走りその6:歩行者無視

交通ルールは基本的に歩行者優先ですが、歩行者を無視して強引に横断歩道へ進入していく行為です。かならず車が停まってくれるわけではないので、歩行者には自動車が停まるか見極めてから、横断歩道を渡る必要があります。

次ページ 実は少ない!?愛知県の事故件数

実は少ない!?愛知県の事故件数

名古屋走りを有する愛知県ですから、さぞ事故も多いと思われるのではないでしょうか? 実際、2016年の愛知県の死亡事故者は212名、負傷者数は5万0,955人に上ります。交通事故の死亡者数が200名を超える都道府県は愛知県のみであり、なんと14年連続で全国1位の事故件数を記録しています。

やっぱり愛知県は事故が多いと、上記のデータだけを見ると思うのですが、実はそうではありません。よくよく他の数字も調べて見ると、実は愛知県全体の事故件数は、他県に比べてもそれほど多くないということがわかってきます。

都道府県ごとの自動車登録台数を見てみると、愛知県は全国でもダントツの1位となっています。台数は5,228,866台。2位の東京都が4,425,070台、なんと80万台近く開きがあります。愛知県はそもそも県内を走っている自動車が他県と比べ、段違いに多いのです。

10万人当たりの交通事故死傷者数の統計を見てみると、愛知県はなんと47都道府県中23位! それほど目立って事故が多いわけではないのです。ちなみに自動車登録台数では2位だった東京都は13位ですので、この統計だけで見るなら、愛知県よりも東京都のほうが事故件数は多いと言えます。

つまり、愛知県の交通事故死傷者数が多い要因は、単純に県内を走っている自動車の数が多いから、名古屋走りが主な原因ではないわけです。

10年間で愛知県の交通事故死者数は半減!


愛知県の交通事故死者数の推移を見てみると、平成17年では407人だったのが、10年後の平成27年になると、213人にまで減少していることがわかります。

213人であっても全国ワースト1位の死者数なのは変わりないのですが、死者数を半減させたというのは、なかなか凄い実績だと思います。

ただ、愛知県警はこれで満足しているわけではなく、運転マナーの向上を図る「交通マナー向上五則」を発表するなど、具体的な対策を続けています。愛知県の交通事故の現状を見れば、他県に比べて決して件数が多いわけではありません。

しかし、そんな状況にあぐらをかかず、名古屋走りの撲滅と交通事故死者数ワースト1位からの脱却を目指し、さらなる取り締まりを行っている訳です。愛知県警、目立ちませんが、なかなかいい仕事をしているようです。

(出展:愛知県)

次ページ 名古屋走りは恥と知れ

名古屋走りは恥と知れ


私は関西地方で運転する機会が多いのですが、結構な頻度で名古屋走りに近い危険運転に遭遇します。そんな時に大切なのが、そうした車から距離を置き、こんな運転をしたら恥だと反面教師にすることです。

よく運転に自信のある暴走族まがいの方が、荒れた運転をして得意気に語っていますが、そうした価値観自体が危険運転の元凶です。「名古屋走りは恥ずかしいもの」そういう価値観が浸透すれば、愛知県でも他府県でも、危険運転は減少していくのではないでしょうか? 実際に全国規模で見てみると、事故件数は減少傾向となっています。

とにかく恥ずかしくない運転を、常日頃から心掛けたいものです。

(Visited 2,322 times, 99 visits today)

文:堀口 飄也


Follow on twitter