出典: 公式サイト
誰でも交通事故は起こしたくないもの。
それでも、運転しているとヒヤリハットは避けられません。
実は、JAFはそんな交通事故を防止するために危険予知トレーニング用の動画を公開しています。この手の動画は教習所で見飽きたかもしれませんが、このJAFの動画かなりリアルに作られているんです。
たくさんの動画が公開されていますが、今回は編集部が特に事故を予防するために見ておくべき10種類の動画を紹介します。
ヒヤリハットあるある動画10選
1.夜道あるある:無灯火自転車
夜間にセンターラインのない道路で対向車とすれ違おうとしています。右端には対抗車の前に自転車らしいライトが見えます。
右側の自転車がこちらの正面に来ないかを注意して、対抗車とすれ違うように道路の左端に寄ります。
すると、突然道路の左側をこちらに向かって走ってくる無灯火の自転車が現れました。
「無灯火で走ってんじゃねーよ!!」
あぶなく自転車と衝突するところでした。夜間は様々な方向に注意する必要があります。
駐車場は「出る瞬間」に要注意
スーパーの駐車場などで、お母さんとお姉さんの後を追って男の子が歩いています。
その時、三人の後を追っていたら、突然ミニバンがバックしてきました。
このケースは2つの注意点があります。小さな子供は車がバックするときのバックランプには気が付きません。お母さんが、子供の位置に目を配って歩くことが必要でした。
また、ミニバンは特に、左斜め後方向が見づらいので、同乗者に後ろを見てもらえば良かったのです。
出典: 危険予知トレーニング
カーブミラーを有効活用しよう
見通しの悪いカーブを曲がろうとしています。やってくる対向車の後ろには自転車。
減速して曲がろうとしますが、自転車を避けようと現れた新しい対向車はセンターラインを大きくはみ出して曲がって、危うく接触しそうになりました。
「カーブで自転車抜かそうとするなよ!!」
見通しが悪く、歩行者や自転車が多いカーブではカーブミラーに普段以上に注意するようにしましょう。今回のケースでは、対抗車の運転手は、前の自転車が気になり、対抗車の存在に気が付きませんでした。
そもそも、狭くて見通しが悪いカーブで抜かそうとするのはやめた方がいいでしょう。
出典: 危険予知トレーニング
止まってる車もいつ動き出すかわからない。
あなたは、自転車で歩道を走行しています。
前の信号が青だったので、自転車横断帯を渡ろうとしたら、止まっていた左折する車が動き出し、ぶつかりそうになりました。
左折しようとする車のドライバーは、横断歩道を渡っている歩行者に気がとられがちです。
まして、ドライバーの死角になる斜め後ろから走ってくる自転車は気がつきにくいものです。この場合、自転車のあなたは、自動車が動き出さないのを確認してから、横断帯を渡りましょう。
出典: 危険予知トレーニング
急に車道に飛び出してくる歩行者もいる
雨天時は特に、自動車の運転手も歩行者も注意力が散漫になりがちで交通事故の危険性が高まります。
左の歩道には歩行者がおり、向かってくる対抗車は駐車している自動車をよけようと、センターラインをはみ出してきました。
対抗車に注意していたら、突然歩行者が車道に下りてきました。
「車道は歩道じゃねえ!!」
雨の日は傘を差していたり、雨音で歩行者も自動車の存在に気がつかないことがあります。こうした予想外の行動に出る可能性も上がりますので注意するようにしましょう。
出典: 危険予知トレーニング
青信号=安全とは限らない
前方の信号が青になったので、あなたは運転する車でそのまま直進しようとしました。
ところが、一人ゆっくり歩いている歩行者がまだ歩道を渡りきっておらず、ぶつかりそうになりました。
その歩行者は、スマートフォンを見ながら歩いていたので、あなたの車が近づいていたのを気がつきませんでした。最近はスマートフォンを見ながら、音楽を聴きながら、など、「ながら歩き」が増えています。
逆に、普段ながら歩きをしている人は気づかない間にこんな場面に遭遇しているかもしれません。絶対にながら歩きはしないように注意しましょう。
出典: 危険予知トレーニング
対向車の状況も把握しておくべき
住宅街を自動車で走行しています。片側1車線の道路で、対抗車とすれ違おうとしたところ、急に対抗車がセンターラインをはみ出してきたために、衝突しそうになりました。
実は、右側の路地から自転車が飛び出してきて、対抗車は自転車をよけようとはみ出したのです。
こうした、事故を回避しようとしたら起こった事故、に遭遇する可能性も十分にあります。対抗車の動きも予測して、必要なら十分速度を落として走行するようにしましょう。
出典: 危険予知トレーニング
夜間はロービームとハイビームを使い分けよう!
夜間の住宅地の下り坂を自動車で走行しています。
交差点を自転車と歩行者が渡りきったので、そのまま自動車で直進しようとしました。
ところが、道路脇から黒っぽい服装をした歩行者が現れ、危うく衝突するところでした。
「ニンジャか!?」
自動車のライトはロービームとハイビームでは、照射する範囲が大きく違います。交差点などは、ハイビームで注意する人や自転車を探して、すぐロービームにして注意して走行しましょう。
また、歩行者もドライバーに見えやすいように反射板をつけたり、明るい色の服を着るようにするとより安全性が増します。
出典: 危険予知トレーニング
自転車で道路の右側を走っています。前の交差点の信号が青なので、渡ろうとしました。
すると、交差点で右折しようとした自動車が左から迫ってきて、ぶつかりそうになりました。
自転車では、交差点の前だけを注意するのではなく、その全体の自動車の動きに注意する必要があります。また、右折する自動車の運転手も、前方だけでなく右手後ろで自転車などが走行していないかを見落としていました。
出典: 危険予知トレーニング
交差点でなくても右折してくる可能性がある
渋滞で停車している車の列の左側と歩道の間を、バイクで走っています。
まっすぐすり抜けようとしたら、いきなり目の前に対抗車が右折してきて、ぶつかりそうになりました。
この道路の左側にはレストランの駐車場がありました。また、追い越そうとした自動車は前の車間を大きく開けていました。レストランに入る車のために車間を開けていたのです。
バイクの運転手はこの2点に注意が必要でした。また、右折車の運転手もバイクや自転車が陰から現れるのを注意すべきです。
出典: 危険予知トレーニング
自転車の横断歩道の走行について
「自転車は、車道の左側を通ることが決まりですが、子ども(13歳未満)が自転車に乗るときは、歩道を通ることができます。
大人(13歳以上)が自転車で歩道を通行できるのは。道路標識により自転車が歩道を通行することが出来る場合と、車道を通行することが危険でやむを得ない場合などです。
ただし、70歳以上の人と体の不自由な人も、子どもと同じように歩道を通ることができます。」
今回紹介した動画の中で、自転車が歩道を通行するシーンがありましたが、現在は法律で禁止されていますので注意するようにしましょう。
まとめ
交通事故を未然に防ぐためには、危険を予知した運転、行動が重要なのが、この動画でよく分かります。
視野を大きくとって、なんらかの危険が起こりそうと感じたら、減速することが何よりの対策です。