5代目ホンダステップワゴン!国内累計販売台数150万台以上突破!

     
   

2017年にホンダ「ステップワゴン」が国内累計販売台数150万台を突破しました。

「ステップワゴン」といえば、1996年5月に「初代ステップワゴン」が発売開始、現モデルである「5代目ステップワゴン」まで、おおよそ24年間も販売されてきたロングセラーモデルです。

「5代目ステップワゴン」も2015年4月に発売開始後、同年5月末までの受注台数は15.
000台を突破します。この数字は目標台数のおよそ3倍という実績です。

では「5代目ステップワゴン」とは一体どんな車なのでしょうか。

今回は「5代目ステップワゴン」について詳しくご紹介します。

5代目ホンダステップワゴンのカテゴリー 

「5代目ステップワゴン」のカテゴリーは「5ナンバーサイズミニバン」に入ります。

〇5ナンバーサイズカー・コンパクトカーの要件

5ナンバーサイズとは小型車あるいは、コンパクトカーのことです。

・ボディサイズが全長4.700mm×全幅1.700mm×全高2.000mm以内(おおよそであり明確ではありません)

・ボディタイプがハッチバック、トールワゴン、5ドアなど

・排気量が約1.000~1.500cc

を指します。

〇ミニバンの要件

・ワンボックスカータイプ

・3列シート

・7人~8人乗り

を指します。

「5代目ステップワゴン」は以上のように5ナンバーサイズカーとミニバンの要件を兼ね備えていることから「5ナンバーサイズミニバン」のカテゴリーに入ります。

※5ナンバーサイズカーやコンパクトカー+などの呼び方は各自動車メーカーによって異なります。

5代目ステップワゴンのエクステリアの特徴

5代目ステップワゴンのエクステリアの特徴は「シンプルなボディデザイン」「非オラオラ系のフロントマスク」「左右非対称のリアビュー」の3つです。

①シンプルなボディデザイン

5代目ステップワゴンの特徴の一つ目が「シンプルなボディデザイン」ということです。

極端に目立つ部分や、引っかかりがなく、フロントからリアまでスーッと流れるようなボディデザインが採用されています。

②非オラオラ系のフロントマスク

トヨタアルファードやヴェルファィアなどは「オラオラ系」の強面フロントマスクが採用されています。

それに対して5代目ステップワゴンのフロントマスクは「非オラオラ系」の優しいフロントマスクが採用されています。

③左右非対称のリアビュー

五代目ステップワゴンのエクステリアの最大の特徴が「左右非対称のリアビュー」です。

日本ではほとんど見られない左右非対称のデザインなので、非常に際立ったアピールをしています。

ステップワゴンの歴史

1990年代前半の日本の自動車業界は「RV車ブーム」「クロカンブーム」「ミニバンブーム」など次々に新しいトレンドが誕生していました。

この状況を受けトヨタは「エスティマ」、マツダは「MPV」などアメリカで生産されていた人気モデルを国内生産に切り替えます。

当時のホンダ車のラインアップはセダン(4ドアカー)、クーペ(2ドアスポーツカー)しかありませんでした。

ところが主力であるセダンやクーペは売上を落としていた時期でした。

この時ホンダの流れを大きく変えたのが「初代オデッセイ」でした。「初代オデッセイ」は爆発的なヒットを放ちます。

ホンダは「初代オデッセイ」から「RV」「クロカン」「ミニバン」でもない、新たなカテゴリー「クリエイティブ・ムーバー」を作ります。

「クリエイティブ・ムーバー」の第1弾が「オデッセイ」、第2弾が「CR-V」、そして第3弾が「ステップワゴン」でした。

「ステップワゴン」は「FF」「ミニバン」「シンプルボディ」に「低価格」を採用したことで大ヒットをします。

さらに「初代ステップワゴン」は、オートキャンプに適していたことから、当時始まりつつあったアウトドアブームに乗ります。

何と初年度だけで12万台近い販売を記録したのです。

また「初代ステップワゴン」は、ファミリー層をターゲットにしたことで「ファミリー・ムーバー」というポジションに位置付けられました。

ステップワゴンの年表

①1996年5月初代ステップワゴン発売。

・1999年5月マイナーチェンジ。

②2001年4月2代目ステップワゴン発売。

・2002年10月マイナーチェンジ。

・2003年6月マイナーチェンジ。

③2005年5月3代目ステップワゴン発売。

・2007年11月マイナーチェンジ。

④2009年10月4代目ステップワゴン発売。

・2012年4月にFF車、5月に4WD車マイナーチェンジ。

⑤2015年4月5代目ステップワゴン発売。

・2017年9月マイナーチェンジ。

5代目ステップワゴンのパワートレイン

5代目ステップワゴンのパワートレインの特徴は「1.5Lダウンサイジングターボエンジン」「直噴燃料噴射方式」「VTEC」の3つです。

5代目ステップワゴンの2015年フルモデルチェンジでは、ターボ車用エンジン「L15B型 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHCターボ」のみのラインナップとなっています。

ちなみに「L15B型 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHCターボ」はホンダ車では初の採用です。

①1.5Lダウンサイジングターボエンジン

5代目ステップワゴンのパワートレインの最大の特徴が「1.5Lダウンサイジングターボエンジン」です。

このエンジンのポイントは、排気量1.5Lのエンジンが、排気量2.4Lエンジン並のトルクを再現できることです。

これにより力強く、スムーズな走りと高燃費、高静粛性を同時に実現できました。

②直噴燃料噴射方式

元々直噴燃料噴射方式は今から約20年前に三菱自動車が「ガソリン ダイレクト インジェクション」という直噴技術を開発したのが起源です。

直噴燃料噴射方式は日本では1度下火になります。

ところが最近になってヨーロッパの自動車メーカーがこぞって採用するようになり、日本でも再評価されるようになった技術です。

直噴燃料噴射方式とは「燃焼室内に直接燃料を噴射すること」です。

直噴燃料噴射方式のメリットは、圧縮比が大きくなることで「高パワー化」「高トルク化」でき、力強い加速が発生します。

③VTEC

VTECとは、ホンダが開発した「可変バルブタイミング・リフト機能」のことです。

簡単に説明するとエンジンに「低速カム」と「高速カム」の2タイプを搭載して、回転数に応じて2つのカムを切り替えるという機能のことです。

VTECが「L15B型 1,496cc 直列4気筒 直噴DOHCターボ」に搭載されることで、力強い走りと高燃費をタイミングよく切り替えることに貢献してくれています。

5代目ステップワゴンのインテリアの特徴

5代目ステップワゴンのインテリアの特徴は「クラス最大の室内空間」「インパネスペース
の変更」「マジックシート」の3点です。

①クラス最大の室内空間

低床、低重心設計と全長、全高が拡大されたことで、5ナンバーミニバン最大の「キャビンスペース」を実現しました。

②インパネスペースの変更

5代目ステップワゴンのインパネ(メーターパネル)は、運転席のダッシュボード上部に変更されました。

これまではステアリングホイールを覗き込むようにインパネを見ていましたが、これからは運転中に目線を落とさなくて済むようになりました。

③マジックシート

マジックシートとは、3列目シートを分割することで、簡単に「床下収納」を利用することがでる機能です。

車内外の両方から簡単に操作できることから「マジックシート」と名付けられました。

5代目ステップワゴンのサイズ・スペック

こちらでは5代目ステップワゴン「Gタイプ(2015年4月モデル)」のサイズ・スペックをご紹介します。

全長×全幅×全高
4690×1695×1840mm
車両重量(kg)
1650kg
室内長×室内幅×室内高
3220×1500×1425mm
最高出力
150ps(110kW)/5500rpm
最大トルク
20.7kg・m(203N・m)/1600~5000rpm
最小回転半径
5.4m

5代目ステップワゴンのセールスポイント

5代目ステップワゴンのセールスポイントといえばズバリ「わくわくゲート」です。

「わくわくゲート」とはリアゲートのことです。

「わくわくゲート」の特徴は、上方向にガバッと開き、横方向にも開くことです。

上方向には全開で開き、横方向には住宅のドアのように左側の約6割が開きます。

上方向であれば、車体後方に約1200mmのスペースが必要ですが、横方向であれば760mmほどしか必要ありません。

狭い駐車スペースでも難なく開閉できます。

5代目ステップワゴンマイナーチェンジのポイント

2017年9月に5代目ステップワゴンがマイナーチェンジされました。

マイナーチェンジのポイントは「スパーダへのハイブリッドモデルの追加」「スパーダのデザインの変更」の2点です。

①スパーダへのハイブリッドモデルの追加

ハイブリッドモデルは「SPADA HYBRID B・Honda SENSING」「SPADA HYBRID G・Honda SENSING」「SPADA HYBRID G・EX Honda SENSING」の3モデルが追加されました。

ノーマルモデルはありません。

ハイブリッドになることで、184㎰/32.1㎏mのモーターが、3.5Lエンジン並みのパワーを発生させます。

②スパーダのデザインの変更

スパーダのデザインの変更点は、アルミホイールのデザイン、ドアハンドルのクロームメッキ仕様、リヤコンビランプ内のインナーレンズのクリア仕様変更の以上3点です。

5代目ステップワゴンのライバル車

5代目ステップワゴンのライバル車は、日産セレナ、トヨタノア、ヴォクシー、エスクァイアの4モデルです。

2019年度上半期の自動車販売台数ランキングで、5ナンバーミニバンクラスでの順位が以下の通りです。

4位が日産セレナ53.662台、7位がヴォクシー47.834台、16位がステップワゴン29.295台、17位がノア29.115台、22位がエスクァイア22.284台となっています。

現在のところ、5ナンバーミニバンクラスでは日産セレナが独走状態です。

7位のヴォクシーとの差がかなり開いているので、次回のフルモデルチェンジではぜひ挽回してもらいたいところです。

ニュース・コラムカテゴリの最新記事