フィアット(FCAグループ)は、2020年3月4日に、イタリアミラノで全く新しいフィアット500を発表しました。同社は、本年120周年を迎えます。この記念周年に併せて、エミッションフリーで新型モデルを開発しました。発売バージョン「ラ・プリマ」は、オンラインでの予約が3月4日から可能となっています。新型フィアット500のエクステリアや内装、パワートレインなどに切り込んでみます。
新型フィアット500の特徴等
引用:http://www.media.fcaemea.com/it-it/fiat/gallery/1941
3世代目となる新型フィアットは、新しいコンセプトのもと開発されました。そのコンセプトは、「今こそ、より良い未来を創造するための行動を起こす時です」となっています。
新型フィアット500の最大の特徴は、フル電動のゼロエミッションモデルであるという点です。
現在世界的な環境変化の中、車の今後のあり方という点も重要になってきています。ここでフィアットは、シティカーとして、1番最適な電動化というパワーユニットを採用したということです。
新型フィアット500のエクステリア等
引用:http://www.media.fcaemea.com/it-it/fiat/gallery/1941
初代、2代目を継承することで、フィアット500という価値を高めるディテールにアップデートしています。新採用のプラットフォームをベースに、新型のエクステリアデザインを作り上げました。
ヘッドライトは、今までの楕円スタイルを継承しながらも、ボンネットの中にライトを組み込むことでスッキリとした印象と新しさを表現しています。
フロントグリル中央に今までインストールされていたフィアットのロゴは、500のロゴに変更されフィアット500の新シグネイチャーデザインです。
リアビューでは、テールライトデザインをアップデートさせて搭載しています。
街中で走っていて、すぐにフィアット500と認識できるディテールはそのままに、各部をアップデートさせることで新しいフィアット500を打ち出していますね。
全長 3,630㎜×全幅 1,685㎜×全高1,500㎜ ホイールベースは、2,320㎜と先代よりも一回り大きくなっています。
新型フィアット500の内装等
引用:http://www.media.fcaemea.com/it-it/fiat/gallery/1941
内装部分では、第一世代からのコンセプトである「小さくても広い空間」と「シンプルでオシャレ」を継承しています。
パワーユニットを電動にしたことで、ギアボックスなどが無くなりセンターパネルなどがスッキリとし、フィアット500をより広い空間に仕上げています。
新プラットフォームとパワートレイン、そして新設計によって足元空間や乗客スペースをより確保できています。全体的な内装の仕上げは、シンプルと清潔感がコンセプトワードです。
新型フィアット500のパワートレイン等
ゼロエミッションモデルとして、モーター搭載となっています。42kWhの容量となるリチウムイオン電池は、WLTPサイクルで最大320kmの走行が可能です。
高速充電システムが装備されていることで、50km走行分の充電は、約5分。バッテリーの80%充電は約30分で完了します。
通常の家庭用コンセントに接続できる家庭用充電システムも用意されています。このEasy Wallbox(家庭用充電システム)では、6時間で100%充電が可能です。
このパワートレインでは、3つの運転モードが選択できます。
- ノーマルモード:通常の燃焼エンジンを搭載した車両の運転に可能な限り近づけて運転するモードです。
- レンジモード:「ワンペダルドライブ」機能が有効になります。アクセルペダルのオンオフでの操作が可能です。
- シェルパモード:目的地まで、フィアットが走行や充電ポイントなどを管理(最高速度80km/h)
新型フィアット500と現行モデル
引用:https://www.fiat-auto.co.jp/500c/
引用:http://www.media.fcaemea.com/it-it/fiat/gallery/1941
現在日本では、2世代目モデルの販売が行われています。2008年から国内販売開始になった2世代目と今回の新型モデルでのディテールは、非常に近いといえます。
エクステリアでの違い
- ボディサイズが一回り大きくなった点
- ヘッドライト・テールライトデザインを変更
- ロゴマークを500に変更
- ドアオープナーのディテール変更
- アルミホイールの大径化
などです。
内装では、より居住空間を広く、シンプルに清潔感をアップさせています。パワートレインでは、今までのエンジンユニットから完全モーターユニットに置換され大きく変更されました。
まとめ
新型フィアットをまとめると
・エクステリアは、今までの世代を継承しながらアップデートしています。
・内装は、より広くシンプルで清潔感を高めています。
・パワートレインは、完全電動化によるゼロエミッションとなっています。
新型フィアット500は、2020年3月4日にミラノで発表されました。同日にネット予約も開始されています。現在日本では2世代目が継続販売となっています。電動化による日本でのインフラ整備の関係はありますが、そう遠くない将来に日本でも導入されることに期待します。