ホンダは、2020年8月6日にCBR600RRのフルモデルチェンジを発表しました。その際に販売開始が、8月21日を予定していることも公開しました。それから少し遅れること8月21日に新型CBR600RRの販売開始がアナウンスされました。同車は、9月25日に正式にホンダドリーム店から販売開始になります。若干販売開始が遅れたということですね。
CBR600RRは、高性能な水冷直列4気筒エンジンを搭載し、排気量は599㏄となっています。同車は最新の電子制御技術や空力性能技術を採用し、総合性能を高めたスーパースポーツモデルに仕上がっているとのことです。ここでは、フルモデルチェンジしたCBR600RRをご紹介します。
新型CBR600RRのエクステリア等
引用：https://www.honda.co.jp/news/2020/2200821-cbr600rr.html
レース活動によって蓄積した技術をフィードバックし、突き詰めた空力性能技術をスタイリングに取り込んでいます。フロントとサイドの投影面積を最適化し、クラス最小CD値による防風性能が与えられています。スタイリングによる空気抵抗低減は、俊敏なハンドリングに重要な要素です。
またウイングレット（エアロ）は、配置場所、デザイン、取り付け角度を入念に行い、ウイングレットにより発生するダウンフォースによってコーナー進入時や加速旋回時の安定感アップにつながっています。
エクステリアカラーには、ホンダレーシングテクノロジーを象徴するトリコロールの「グランプリレッド」を纏っています。
新型CBR600RRの特徴等
引用：https://www.honda.co.jp/CBR600RR/
最大の特徴は、「サーキット譲りの走行性能を、公道にフィードバックすることで走りと運転のしやすさを追求したモデル」と考えます。
プロダクションレースにおいても高い性能を確保できるようにするため、カムシャフト・バルブスプリング・クランクシャフトなどの材質をアップデートすることで、最高出力時の発生回転数を14,000rpmまで可能にしました。
高回転化にあわせて、吸気系ではスロットルボアを大径化し、インレットポート形状もアップデートしています。排気系では、エキゾーストパイプ径のサイズや板厚の適正化などを行い、バルブタイミングを見直すことで吸排気効率アップさせています。これによって121psの最高出力です。高回転・高出力化に伴い上昇する温度に対し、シリンダーヘッドのウォータージャケット形状を改良し、燃焼室およびエキゾーストバルブシート周辺の冷却効率を向上させています。
ライダー重視の使い勝手の良い装備と純正アクセサリー
- 灯火器は、LEDを採用することで、より軽量コンパクトになり省電力化されています。
- ライダーに必要な車両情報や電子制御の制御状態を伝えるためのフルカラーTFT液晶メーターを搭載しています。
- 急制動時にハザードランプを高速点滅するエマージェンシーストップシグナルを採用。
- クラッチレバー操作荷重を軽減するアシスト機能に、シフトダウン時に伴う急激なエンジンブレーキを軽減するアシストスリッパークラッチを採用しています。
- 別売りの純正アクセサリーに、シフトアップ／シフトダウン時のより素早いシフトチェンジ操作を可能とする「クイックシフター」を設定。
新型CBR600RRの主要諸元等
引用：https://www.honda.co.jp/CBR600RR/
主要諸元
- 型式 2BL-PC40
- 全長×全幅×全高 (㎜)＝2,030×685×1,140（㎜）
- 軸距 1,375（㎜）
- 最低地上高 125 (㎜)
- シート高 820（㎜）
- 車両重量 194（㎏）
- 乗車定員 2人
- 燃料消費率 WMTCモード値17.3㎞/L
- 最小回転半径 3.2ｍ
- エンジン型式 PC40E
- 種別 水冷 4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒
- 総排気量 599㏄
- 内径×行程 67.0×42.5㎜
- 圧縮比 12.2
- 最高出力 (kW[PS]/rpm) 89[121]/14,000
- 最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) 64[6.5]/11,500
- 燃料供給装置形式 電子式＜電子制御燃料噴射装置（PGM-DSFI）＞
- 始動方式 セルフ式
- 点火装置形式 フルトランジスタ式バッテリー点火
- 潤滑方式 圧送飛沫併用式
- 燃料タンク容量 18Ｌ
- クラッチ形式 湿式多板コイルスプリング式
- ミッション形式 常時噛合式6段リターン
- タイヤ フロント120/70ZR17・リア180/55ZR17
- ブレーキ形式 フロント油圧式ダブルディスク・リア油圧式ディスク
販売計画台数（国内・年間）は、1,000台を目標にしています。メーカー希望小売価格（消費税10%込み）1,606,000円です。
まとめ
ホンダ 新型CBR600RRが販売開始！レース界からフィードバックをまとめると
- レースで培った技術や経験がフィードバックされています。
- スタイリングも走行性能を重視することからデザイン。
- 2013年に登場した先代モデルから7年経過し、新型が登場。
CBR600RRは、2003年に登場しています。5代目となる新型モデルが、2020年9月25日に販売開始になります。同車は、デザインやパワートレインなどを新型で進化させているでしょう。軽量かつパワフルな新型の販売状況が気になるところです。