ホンダが自治体に新型コロナ対策車両を提供、さらにフェイスシールドや医療機器も支援

ホンダが自治体に新型コロナ対策車両を提供、さらにフェイスシールドや医療機器も支援
     
   

今年は、新型コロナ感染症の影響が世界各国に広まっています。これは、人々の活動を非常に狭めただけでなく、経済活動の停滞も余儀なくされている状況が続いているということです。このような状況の中、ホンダは新型コロナウイルス感染防止支援活動としていろいろなことを国内や世界で行っています。

ここでは新型コロナ感染症が広まる中、ホンダが自動車企業として行っている多くの支援について焦点を当ててご紹介していきます。

国内やアメリカで、感染者搬送車両として仕立て車を提供

引用:https://hondanews.com/en-US/releases/release-b262241b363797081e713bf599003a5a-detroit-area-residents-will-be-transported-to-covid-19-testing-in-modified-honda-odyssey-minivans

ホンダは、自治体への「感染者搬送車両(仕立て車)の提供」を開始しました。まず日本国内での活動として、4月13日より感染者の搬送車両として仕立車を自治体へ無償貸し出しすることを開始しています。こちらは、緊急性の高い自治体である東京都、埼玉県、三重県、栃木県等の21自治体で、83台の納車が5月1日までに完了しています。

そして日本に続きアメリカでも感染者の搬送車両(仕立て車)の提供を開始しました。こちらはまずミシガン州デトロイトで5月6日(日本時間)に10台を用意し納車されています。車両の仕様は、後部座席に感染者等を乗車させた際に前方座席への感染リスクを軽減するようになっています。今後米国では、デトロイトだけでなく需要の高い自治体へ貸出しする予定です。

引用:https://www.honda.co.jp/news/2020/c200414.html?_ga=2.198976426.420346116.1599255213-1266404846.1597540770

埼玉製作所(狭山工場)だけでなく、国内事業所で生産各地の販売会社でも車両の仕立てを行うことで、地元の自治体に車両を提供できる体制になっています。オデッセイやステップワゴンなどのミニバンタイプで、シールド効果が最大限得られるような仕立になっています。

引用:https://www.honda.co.jp/news/2020/c200414.html?_ga=2.198976426.420346116.1599255213-1266404846.1597540770

車の特性を最大限利用した飛沫感染等防止の構造になっています。利用する方は、この仕組みをしっかりマスターすることで感染予防につながるでしょう。仕切りだけでなく車の特性もうまく利用できていることが、車メーカーのホンダの強みでもありますね。

フェイスシールドの生産も開始

用:https://www.honda.co.jp/philanthropy/saigai/covid-19-support/?_ga=2.194670376.420346116.1599255213-1266404846.1597540770

ホンダでは医療現場でニーズが高く、非常に流通量確保が厳しくなっているフェイスシールドの生産を「ものづくりセンター栃木」で5月11日より開始しました。各自治体を通じて、医療現場へ無償提供される予定となっています。

ホンダのロゴがフェイスシールドのおでこ部分にインストールされていたり、発送時にホンダ社員の想いを込めたメッセージを同封することで、ホンダが作成していることがさりげなくアピールされているのもポイントです。

人工呼吸器の架台を生産支援することを開始

引用:https://www.honda.co.jp/info/20200228.html?_ga=2.133334667.420346116.1599255213-1266404846.1597540770

本田技術研究所(和光)で開始し、7月~9月で架台1,000台を日本光電工業へ提供予定です。ホンダは、新型コロナウイルス感染防止支援活動の1つとして、短期での増産が求められていた人工呼吸器の架台生産を支援することを決定しました。医療機器メーカーの日本光電工業株式会社(東京都)が製造販売する人工呼吸器に対応する架台を生産し、7月16日から日本光電工業の富岡生産センター(群馬県)への出荷も開始されています。

新型コロナウイルスの感染拡大下において、人工呼吸器の増産が急務の状況になっていました。ホンダは、ものづくり技術を応用することで医療機器の架台部分を製造して、提供することを可能にしたということです。7~9月の3か月間に1,000台の架台を供給することで迅速な人工呼吸器納入の期待が高まるでしょう。

まとめ

ホンダが自治体に新型コロナ対策車両を提供、さらにフェイスシールドや医療機器も支援をまとめると

  • ホンダは、4輪・二輪・アグリ・航空事業で培った技術を応用し、新型コロナ感染症への支援を豊富に行っています。
  • 感染者の搬送車両(仕立て車)、フェイスシールド、人工呼吸器の架台を生産し納入が開始されています。

ここでは新型コロナ感染症が広まる昨今の中、ホンダが今まで培ってきた経験を活かし、支援事業などをいろいろ行っているというお話をしました。今後もしばらく世界的に同感染症への対策や対応が必要になると考えます。自動車メーカーであるホンダの支援活動は、世界の人々の支えになるといえるでしょう。またホンダのこれからの支援活動拡大にも期待したいです。

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