皆さんは、タイヤ交換をご自身で行っていますでしょうか?筆者の場合は、豪雪地帯に住んでいる関係で最低でも年に二回はタイヤ交換を行います。それは、夏タイヤと冬タイヤの装着のためです。雪のあまり降らない地域に住んでいる方などは、あまりタイヤ交換をしないという人も多いかもしれません。
また「パンクしてしまった」、「空気が抜けてしまっている」、「イタズラされてタイヤがペチャンコ」などといったトラブルが発生するかもしれません。こういったトラブルの際にもサラッとタイヤ交換できるようにすることも大事でしょう。今回は、一般的なタイヤ交換(脱着)ってどうやるのか、交換の際にやってはいけないことなどをお話しします。
タイヤ交換の手順
引用:筆者撮影画像
普通にタイヤ交換をする場合であっても、トラブルでタイヤ交換する必要のある場合であっても、基本的な作業手順は変わりません。まずは、作業の流れを知るために一般的な手順をご紹介します。
- 平坦な場所に停める
- 輪止めを行う(輪止めがなければ、木材なども●)
- タイヤのナットを緩める
- ジャッキアップする(ジャッキアップ後ナットを外す)
- タイヤを車から外し、目的のタイヤ(スペアタイヤなど)装着
- ナットを着ける(ナットは仮付け、仮締め付けの状態)
- ジャッキを降ろす
- ナットを本締めする(トルクレンチで締める)
- 空気調整
トラブルの際では、トルクレンチなどがない場合があると思いますが、後で調整することが出来ますので、きちんとタイヤを装着することだけ行えば十分でしょう。
皆さんは、スペアタイヤって空気圧を調整したりしていますか?パンクしたのでスペアタイヤに交換しようとしたら、スペアタイヤに空気が入っていないなんてことも起きているようです。空気圧は定期的に見ましょう。
スタッドレスタイヤに交換
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豪雪地帯では、11月初めごろからスタッドレスタイヤへの交換が必要となります。4月ごろから夏タイヤへ再度交換することになります。スタッドレスタイヤだけではないのですが、タイヤローテーションが記載されているタイヤも多くなっています。装着時に注意しないと、逆さまに装着してしまう場合もあります。
筆者のスタッドレスタイヤは、ダンロップ SJ8 225/65R17 ローテーションタイヤとなっています。上記のようにスタッドレスタイヤには、使用期限を示すスリップサインもあります。きちんと確認してから装着するのが良いといえます。
車を持ち上げるジャッキ
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トラブルの際には、車に付属してるジャッキを使用することが多いと思います。一度取扱説明書でジャッキの収納場所やジャッキアップポイントなどを確認しておくとよいでしょう。このほか、一気に二輪を上げられるガレージジャッキなどを利用することで、普段のタイヤ交換は簡単になります。
タイヤ交換の過程で他のパーツチェックもしちゃおう
引用:筆者撮影画像
例えばフロントのタイヤを外した時に、ドライブシャフトのブーツやブレーキパッドの状態を確認しておくことも重要です。もし不具合があれば早期に交換などが行えるのでトラブルを未然に防ぐこともできます。タイヤを外した時には、タイヤ周りのパーツもチェックするとよいでしょう。
※筆者のワンポイントアドバイス
交換するタイヤ(今回はスタッドレスタイヤ)を装着したら、ホイールナットをなるべく手で締めていき、ジャッキアップされた状態で十字レンチなどで軽く締め付けます。結構皆さんがタイヤ交換を行うときに、ジャッキアップした状態で完全に締め付けてしまう方が多いと思います。タイヤを装着する際は、地面に設置している状態(1G)で本締めしていくのが良いでしょう。
高級なホイールなどの場合は、ハブリングなどが装着されていて、ジャッキアップした状態でもタイヤのセンターが確実に出ています。このような場合は、ジャッキアップした状態で締め付けることは可能です。
一般的なホイールの場合は、遊びがありハブのセンターが出しづらいです。仮締め固定しておき、地面に設置した際にきちんとタイヤのセンターがでます。その後完全に締め付けるといった手順が良いでしょう。
ナットを本締めする
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仮締めした後に車をジャッキから降ろし、十字レンチ(車載付属レンチ)などできちんと締め付けを行います。この時足を使用して締めるのは絶対にやめましょう。オーバートルクになってハブボルトが破損してしまったりします。十字レンチで「クっクっ」と動かなくなるくらいまでで十分です。
トルクレンチを使用して締め付けを確認しながら作業する
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トラブルの際にトルクレンチを車に積んでいる人は少ないかもしれません。トラブルの際には、タイヤをきちんと交換し締め付けるところまでを行い、後日トルクレンチなどで締め付け確認を行うとよいでしょう。
一般的なタイヤ交換の場合は、トルクレンチを使用して4本のタイヤをきちんと締め付けておくことが重要です。締め付けトルクは、取扱説明書に記載されています。一度確認しておくとよいでしょう。
エア圧の確認と補充
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タイヤは、保管されている間も空気が抜けていきます。タイヤ交換をした後は必ず空気圧をチェックしましょう。筆者のタイヤも1.8~1.9ほどにエア圧は下がっていました。きちんと補充しておくことでタイヤを長持ちさせ、燃費悪化を防いでくれます。
保管する方のタイヤに関して
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今回は、スタッドレスに交換しました。ということは、夏タイヤを保管することになります。保管する前に、一本一本洗いながら、パンクの原因になるものがないかなどチェックをしておくとよいでしょう。タイヤは紫外線が一番大敵です。収納する際は、日の当たらない場所で保管するのが一番です。
今年4月付近になり、スタッドレスタイヤから夏タイヤに交換も終了しました。スタッドレスタイヤの場合は、夏タイヤよりもさらに小石などが挟まっています。きちんと取り除くのが良いでしょう。
まとめ
誰でも簡単タイヤ交換。失敗しないためのポイント!をまとめると
- タイヤ交換は、正しい手順で行えば難しくないです。
- 締め付けるタイミングや締め付けすぎには注意しましょう
- エアチェックをきちんと行うことで、適切なタイヤ管理が行えます。
タイヤ交換の作業自体は、大体30分くらいあればできてしまうと思います(4本)。かえってトラブルの際のタイヤ交換などの方が大変かもしれません。それは、平らで安全な場所などを探したりするのに時間がかかるためです。タイヤ交換は、そんなに難しい作業ではないので、車の状態を確認するためにもご自身で行うのが良いでしょう。