もう気温も落ち着いて、寒さもかなり感じるようになりました。車のエアコンは、夏場だけでなく冬場でも使用しますよね。例えばフロントガラスの曇りを取るときなどに重宝します。
今回診断した車は、エアコンを使用すると、少しエアコン装置(コンプレッサーなど)の作動音が大きいと感じる様でした。一度状態を細かく確認してみることにしました。
ここでは、エアコンオイルの役割や重要性などを解説します。
エアコンガスなどをまず点検する!
エンジン停止状態でチャージングホース接続
引用:筆者撮影画像
エアコンガスなどを点検する際には、こういったチャージングホースを利用すると良いでしょう。またエアコンガスは、当日の気温(実際にはエンジンルーム内の温度も参考に)も重要になってきます。
上記画像の状態は、エンジンをかけずにチャージングホースをつないだ状態です。指している針は、赤い部分(危険範囲)となっています。一般的には、この状態であれば、エアコンガスはおおよそ〇な状態に近いと判断できます。
例えば、この接続状態でブルーの位置だと、かなりエアコンガスが不足している可能性が高くなります。
エンジン始動し、エアコンを稼働!
引用:筆者撮影画像
上の画像は、エンジンをかけてエアコンを始動させた状態です。エアコンは、最大風量、最大コールド、窓全開で行います。この時の気温は、大体20°くらいでした。ただエンジンルーム内は、もう少し温かい状況で25°くらいの計算で良いかと考えます。
しばらくして安定してきたところで検証!
引用:筆者撮影画像
エアコンガスは、少し上がったり下がったりします。若干時間をおいて、安定したところで最終的に判断していきます。この時の気温などを考慮すると、低圧で2.2Ⅿpaありますので、既定量しっかりと入っていると判断されます。
エアコンガス不足という事はなさそうです。ということは、コンプレッサーやその他の作動音が大きいと感じるのは、どのようなことが原因かを探る必要があります。
上記の投稿動画のように、エアコンガスが不足している状態だと、コンプレッサーの負担も大きくなります。こういった場合は、エアコンガスを適切量補充しましょう。
エアコンガス作業は難しい作業ではありませんが、多く入っていてもだめですし、少なくてもだめです。補充には、充分注意しましょう。
エアコンオイルを補充する!
引用:筆者撮影画像
結果的にエアコンガスは問題なく終了しました。ただエアコン作動時の音が大きいと感じていたので、エアコンオイルを少しずつ足してみることにしました。エアコンオイルは、約30ccですので大きく圧力には影響してこないと判断し、少しずつ注入してみることにしました。
エアコンオイルを補充した理由!
引用:筆者撮影画像
今回エアコン作動が大きいなと感じた車の年式は、平成11年式です。エアコンガスは、しっかり入っていましたが、エアコンオイルの補充などはしっかり行われているかは不明でした。
エアコンオイルは、コンプレッサーの気密性や焼き付き防止、各パーツの循環などに重要な役目をしています。このため作動音が大きくなったという場合は、エアコンオイル不足という事も大いに考えられます。
だだ、このエアコンオイルも入れすぎは良くありません。そのため少しずつ注入していき、様子を見ていくのが良いでしょう。
エアコンオイルを注入し始めたら、やはり作動音が静かになってきました。そして「アレ?エアコンの音がうるさくなくなった」と感じることができました。
特にコンプレッサーが稼働し、ウォーンという音とともにファンが回りますが、このファンの音は仕方ないとして、コンプレッサーの音は、すごく静かになったと思います。
エアコンガスではなく、エアコンオイルを入れることで、パーツ類にオイル循環され異音などが解消することがあります。エアコン装置では、エアコンガスだけでなくエアコンオイルにも注意してあげると良いでしょう。
エアコンガスやオイル注入での注意点!
エアコンガスの補充で重要な点は、大気に漏らさずしっかりエアコンラインに補充できることです。さらに適正量をしっかり計測することであると考えます。
- エアコンガスを補充する際は、缶を上向きにして注入しましょう。気体は、上に向かって放出されます。
- エアコンオイルは、エアコンガスとオイルが封入されています。缶を下向きにして封入しましょう。ガスが先に出てしまうとオイルが入らなくなります。
まとめ
エアコンオイルって重要なの?夏終了後のエアコンオイル補充作業!をまとめると
- エアコンに封入されているのは、エアコンガスだけでなくエアコンオイルもあります。
- エアコンガスはやオイルは、既定量入っている必要があります。
- エアコンの作動音が大きい場合は、エアコンオイルを補充すると解消することがあります。
- エアコンガスなどをチェックする際は、気温に対する規定圧力があります。
- エアコンガス作業は、難しくありませんがケガしないように注意して行いましょう。
カーエアコンには、エアコンガスだけでなくエアコンオイルも注入されています。年式が古い車や一度エアコンガスを全量抜いたりした場合は、エアコンオイルの補充をしておくのも良いでしょう。