次世代タイヤの登場!?空気を入れないタイヤが開発中、実用間近!

     
   

タイヤと言えば、平たく言うと「ゴムの中に空気が入っているもの」と考えるのが一般的ではないでしょうか。タイヤの歴史は、非常に古く150年くらい前からあります。

タイヤは、その間も進化を続けています。チューブタイヤやチューブレスタイヤ、バイアス式、ラジアル式など色々な改良が行われています。

ただし空気を入れて膨らませているという点では、自動車タイヤの歴史上でも大きな変化はないといえます。今回は、その空気が入らないという、「タイヤの大きな進化が図られそう」という話をしてみます。

日本では、トーヨータイヤが開発中

引用:https://www.toyotires.co.jp/rd/noair/

トーヨータイヤは、空気のいらないタイヤ開発を2006年から行っています。開発目的は、メンテナンスの必要がない事と、スペアタイヤがいらないという事でした。

トーヨーでは、2017年9月時点で実用化ができる空気レスタイヤとして、ノアイアというタイヤを発表しています。このタイヤは、空気のいらない実用化レベルに最も近いタイヤといえます。

ノアイヤの構造

引用:https://www.toyotires.co.jp/rd/noair/

従来では空気の入っている部分に置き換かえて、X字の特殊樹脂を交互に組み合わせることで、外側と内側の荷重を空気重鎮以上に耐久化させています。

従来タイヤと違い、転がり抵抗も大幅に低減したことで、低燃費性能も向上させているとのことです。さらにトレッド部分では、長年の開発によってウェット性能を高め、よく回り、よく制止するタイヤに仕上げているとのことです。

引用:https://www.toyotires.co.jp/rd/noair/

将来的に自動運転技術が進化し、自動運転が可能な社会が実現していたとします。折角自動運転化になったとしても、従来のタイヤではパンクしてしまうという現実と、理想の自動運転からかけ離れてしまうというタイヤメーカーの想いがあったようです。

このためパンクしないタイヤを作り上げるという事は、将来の自動運転社会に非常に大切なアイテムになるともいえますね。

ミシュランでも次世代タイヤを購入

引用:https://www.michelin.com/en/innovation/vision-concept/airless/

ミシュランは、トーヨータイヤ同様に将来に向けて、エアレスタイヤ製造を目指しているようです。2019年のサミットで、このタイヤの公開が行われました。タイヤの名前は、UPTISです。

UPTISは、ミシュランが同時開発した専用ホイールを使用することで装着できます。ガラス繊維強化プラスチック(GFRP)で製造されたアルミニウムホイールは、ミシュランハイテク素材専門分野で開発されています。

このタイヤは、あくまでも乗用車用に開発されているとのことで、低速専用などの制約もなく使用できる点がポイントです。Unique Puncture-proof Tire Systemの頭文字をとって、UPTISと名付けられています。

UPTISの特長は、

  • パンクによる事故の発生有無を減らし、より安全な走行を提供できる点
  • 従来のタイヤで必要となる、圧力調整やタイヤ膨張確認などの手間が省ける点
  • 排気されるタイヤ本数の低減ができる点

 

引用:https://www.michelin.com/en/innovation/vision-concept/airless/

ミシュランは、これからの環境保護には、タイヤ廃棄量を少なくすることが必須と考えています。現在のタイヤ廃棄量の中で、無駄に廃棄となったタイヤがエッフェル塔200倍の高さという事で表現されています。

現在このUPTISは、ラスベガスの公道で試用試験が行われたとのことです。これは、約二年間続き、いろいろな改良データも得られているといえます。

とくにラスベガスを選んだ理由は、高温化の路面を長距離乗る確率の高い土地柄である点という事です。より過酷な使用条件をクリアすることで、世界的にも販売できるタイヤになるように試験していることがうかがえます。

つい最近になって、シボレー次世代モデルにこのUPTISが装着されるという話が出てきました。装着されるモデルは、ボルトとのことです。いろいろなモデルに今後3年から5年くらいの間で、UPTISが装着されてくることも予想されます。

ミシュランは、1800年代後半に自転車のタイヤに空気を入れたことから、躍進した会社でもあります。空気を入れることで躍進した会社が、次世代では空気を入れないタイヤで躍進するかもしれませんね。

まとめ

次世代タイヤの登場!?空気を入れないタイヤが開発中、実用間近!をまとめると

  • 今まで空気を入れることが必然であった車のタイヤは、進化していき空気を入れないタイヤへと進化しそうです。
  • タイヤが環境に与える影響を低減し、ユーザーのパンクリスクや管理リスクを低減するのが、エアレスタイヤといえます。

車の進化だけでなく、タイヤもこれからはエアレスの時代に突入するかもしれませんね。空気チャックなどしなくても良く、パンクもしないという事であれば、ユーザーにとっては非常にうれしいの一言に尽きるのではないでしょうか。

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