注目するべきリコール情報を発信!【リコールは大事な制度】

注目するべきリコール情報を発信!【リコールは大事な制度】
     
   

カーリコール制度は、メーカーが製造した車に設計上や製造上のトラブルがあった際に、製造メーカー自体が判断して無償修理やパーツを交換する制度です。もちろんこの制度によって、ユーザーは安心して車に乗られるという大きな意味もあります。

筆者は、リコール制度は非常に重要だと考えます。そして対象になった車はなるべく早期に対応してもらうことがユーザーの安心にもつながると思っています。

本記事では、筆者が特筆するべきと思うリコール情報などの提供を目的に執筆しています。

①スズキ 新型アルトでのリコール情報

 

引用:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001448422.pdf

  1. 届出者の氏名又は名称 スズキ株式会社
  2. 不具合の部位(部品名) 車体(カーテンエアバッグ)
  3. 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
    カーテンエアバッグにおいて、クッションの縫製が不適切であったため、カーテンエアバッグの展開が適切に行われないものがある。そのため、衝突時にカーテンエアバッグによる乗員頭部の衝撃吸収性能が不足するおそれがある。
  4. 改善措置の内容 全車両、カーテンエアバッグを良品に交換する。

スズキは、昨年12月に新型のアルトを発売しました。この新型モデルでのリコール申請になっている点が特筆すべき点であると考えます。

新型モデルでいきなりリコールと言うのは、スズキにとっては非常に由々しい問題であると考えます。最初に製造したと思われる1344台がリコール対象になっていることから、販売ダッシュにつまずいた形となってしまったと言わざるを得ないでしょう。少し残念なスタートとなってしまいました。

納車されてしまってから、リコール対象になったユーザーは、エアバック関連のリコールだけに早めに対応してもらいましょう。

②トヨタ・ダイハツ(ライズ・ロッキー)のリコール情報

引用:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001460321.pdf

  1. 届出者の氏名又は名称 ダイハツ工業株式会社
  2. 不具合の部位(部品名) 原動機(エンジン制御コンピュータ)
  3. 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
    ハイブリッド車において、発電に用いるエンジンの制御コンピュータのプログラムが不適切なため、走行中にエンジンが停止した直後の加速時に再始動できないことがある。そのため、エンジン警告灯が点灯して加速不良となり、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、バッテリ残量不足により走行不能になるおそれがある。
  4. 改善措置の内容 全車両、エンジン制御コンピュータのプログラムを修正する。

トヨタ・ダイハツで発生したリコールです。こちらも昨年11月に販売開始になったハイブリッドモデルが対象となっています。それだけに先程のスズキアルト同様に出鼻をくじかれたというのが、メーカーの印象でしょう。

製作期間は、令和3年11月1日~令和3年12月23日で11349台のハイブリッドモデルが対象です。また走行不能になるケースもあるとのことですので、対象のユーザーに方は、速めに対処してもらうのが良いでしょう。すでに29件の不具合が発生している状況です。

③トヨタ(レクサス)でのリコール情報

引用:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001430512.pdf

  1. 届出者の氏名又は名称 トヨタ自動車株式会社
  2. 不具合の部位(部品名) 燃料装置(燃料タンク)
  3. 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
    樹脂製燃料タンクにおいて、溶着設備の管理が不適切なため、燃料タンクとインレットパイプの接合面が溶着不良となっているものがある。そのため、当該接合面がはがれて、給油時や満タン時に燃料が漏れるおそれがある。
  4. 改善措置の内容 全車両、燃料タンクを良品と交換する。

こちらは、レクサスモデルで発生したリコールです。製作期間の全体の範囲は、令和2年6月3日~令和2年8月4日で100台が対象です。不具合件数は、2件となっていますが、燃料漏れと言う火災になる可能性のあるトラブルですので、点検・補修してもらうのが良いでしょう。

④トヨタパトカーでのリコール情報

引用:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001444749.pdf

  1. 届出者の氏名又は名称 トヨタ自動車株式会社
  2. 不具合の部位(部品名) 電気装置(サイレン用アンプ)
  3. 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
    警察車において、サイレン用アンプの制御プログラムが不適切なため、サイレンを吹鳴せずにマイク音量を最大で使用すると、当該アンプに過電流が流れる場合がある。そのため、ヒューズが切れ、サイレンが吹鳴しなくなるおそれがある。
  4. 改善措置の内容 全車両、サイレン用アンプの制御プログラムを対策仕様に修正する。

少し珍しいリコール情報でしたので、あえて発信しています。日本の安全を守ってくれるパトカーのリコールです。パトカーから外への音声出力を最大にして使用すると、ヒューズが切れてしまうというリコールでした。

こちらは、直接的な事故などにはならない案件ですが、もしパトカーが音声で案内する事ができなくなると、二次災害的なトラブルの可能性がありそうです。台数などは掲載していません。クラウンパトカーで発生しています。

⑤スズキ・マツダでのリコール情報

引用:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001442658.pdf

  1. 届出者の氏名又は名称 スズキ株式会社 
  2. 不具合の部位(部品名) 原動機(オイルコントロールバルブ)
  3. 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因
    R06Aエンジンの排気側の油圧式VVT(可変バルブタイミング機構)の作動を制御しているオイルコントロールバルブにおいて、フロントグリルより浸入した塩水によって内部に錆が発生し作動できなくなるものがある。そのためVVTの制御ができなくなり、エンジン警告灯が点灯し、停車直前にエンストに至るおそれがある。
  4. 改善措置の内容 全車両、排気側オイルコントロールバルブを対策品に交換する。

このリコールは、スズキではハスラー・スペーシア、マツダではフレアクロスオーバーとフレアワゴンで発生しています。製作期間の全体の範囲は、平成29年4月24日~令和元年12月3日となっていて、合計188,378 台が対象になりました。

近年では、OEM供給も多くなっていますので、対象台数が増加する傾向にあります。今回のリコールでは、エンジン制御しているバルブが外部からの塩水によるサビで作動不良になり、エンストするという内容です。対象の車にお乗りの方は、しっかり点検交換してもらうと良いでしょう。

まとめ

注目するべきリコール情報を発信!【リコールは大事な制度】をまとめると

  • 今回ご紹介したリコールでは、新型販売直後のリコールが2件ありました。
  • パトカーもメーカーが製造しています。リコール対象になることがあります。
  • OEMが多くなってきている昨今では、やはり対象台数が多くなる傾向です。

ここでは、筆者が特筆するべきと思うリコール情報を掲載しています。リコール情報は一ヶ月でかなりの申請があります。一度自分の所有車がリコール対象なのかを調べるのも良いと考えます。

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