近年のSUVブームによって、車高の少し高いクーペフォルムのSUVや小型車の車高を高めたCUVといった車が多く街中で走行していますね。しかしながら、似ているデザインになってきているともいえるのではないでしょうか。一方20年以上前の日本では、各自動車メーカーが独自の発想や思想で、クロカンやSUVを設計していました。
各メーカーが、それぞれの想いで作られたモデルの中には、かなりレアであったりユニークであったりしたモデルも存在しました。ここでは、昔あったユニークなクロカンやSUVを紹介していきます。
いすゞ ビークロス
いすゞは、トラック製造・販売で知られているメーカーですね。しかしながら20年以上前の日本では、乗用車の製造もしていました。有名な車種では、117クーペ、ジェミニ、ビッグホーンなどです。
1993年の東京モーターショーでコンセプトカーを発表しました。その時のデザインをほぼ変更しないで、発売開始されたのがビークロスです。一般的にコンセプトカーは、市販用に改良されて発売されるものが多い中、ビークロスは、ほぼコンセプトカーのまま販売されています。
斬新なクーペフォルムは、現在では当たり前のディテールですが、当時はかなりレアな存在であったと感じます。あまりにも特異的なデザインは、街中でもかなり目立つ存在でした。販売期間は、1997年から2001年までの四年間でした。
いすゞ・ビークロス
俺は20年後の未来からやって来たビークロスだ!今言っても通用するデザインなんです!1000年に1度現れる伝説の車なんだどぉ!デザインした人も審査通した人も販売した人も買った人も流石だと褒めてやりたい所だpic.twitter.com/sRu1sN2onV— 個性的な車を偏見で紹介するbot (@koseiHENTAIbot) January 16, 2022
ダイハツ ラガー
当時は、クロカンが非常に人気な時代でもありました。現在のように舗装された道だけでなく、まだまだ未舗装道路なども多く、タフに走行できるモデルが良いと思う方も多かったためです。またバブル時期などの関係で、クロカンなど比較的存在感の大きなモデルの人気が高くなっていました。
そんな中1984年から1997年まで販売されていた珍しいクロカンモデルがありました。ダイハツ ラガーです。2800ccのディーゼルエンジンを搭載したモデルです。3ドアのショートボディーが特長的なのと、武骨に四角いが強調されているディテールでした。
そして、近年では昔の名前を復活して新型が出るという状況が増えています。例えば、ロッキーやタフトです。このことからラガーも復活するという期待や予想が多くなっています。
今までシベフォ行く度に撮らずにスルーしていたダイハツ・ラガー。今回同乗者の方がやたらと興奮されていたので撮影しました😄 pic.twitter.com/1SGabwOPKx
— ロシアさん(日本人です) (@JZS179RUSSIA) July 24, 2018
トヨタ メガクルーザー
メガクルーザーは、トヨタが自衛隊用に開発した車両です。この高機動車をフィードバックして一般にも販売していました。1996年から2001年までの販売です。
このモデル特長は、とにかく大きいという印象です。幅は、2200㎜で5000㎜越えのボディサイズは、日本の道路事情では、駐車場も大変な状況であったと思います。
ただその大きな存在感は、和製ハマーという位置づけとなり、一般車としてもある程度認知の高いモデルでした。かなりの大きさゆえに、購入できる人が限られてしまっていたのがレア的存在になったといえます。
トヨタ
メガクルーザー
2001年 pic.twitter.com/2C8vcGELC3— JGSDF 施教 (@KATSUTAshikyo1) February 25, 2021
ホンダ クロスロード
#同じ名前でも全く違う物挙げろ
ホンダクロスロード pic.twitter.com/iO6m6aI1RB— 車の小噺【GV】 (@car_kobanashi) June 4, 2021
ホンダは、ランドローバーからOEM供給を受けていた時期がありました。1993年から1998年までランドローバーディスカバリーが、ホンダ クロスロードとして販売されていました。
外観上は、ディスカバリーでマークがホンダという面白い車でした。
いすゞ ミュー(1989) – チョロQを実車にしたような個性的なデザインの2/4人乗りSUV。1998年にフルモデルチェンジしたが、初代の方が圧倒的に生産台数が多い。OEMでホンダからは「ジャズ」という名前で販売された。pic.twitter.com/6WCpcodyJV
— レトロカー紹介bot (@retro_car_bot) February 28, 2022
当時のホンダは、いろいろな車をOEM供給を受けていました。いすゞからは、ミューやビッグホーンなどがOEM供給されています。ホンダの名称は、ジャズ、ホライゾンです。
クロスロードは、2007年に名称復活され、より機能的で個性的なSUVとして2010年まで販売されています。非常に販売期間が短かったのですが、このモデルを惜しむ人も多かったようです。
日産 ミストラル
日産ミストラルは、当時は珍しい世紀の逆輸入車でした。スペインで生産された車が日本へ輸入されました。3ドアモデルと5ドアモデルがあり、海外ではテラノⅡとして販売されていました。
海外ではかなり人気のあったモデルのようですが、日本での販売数量は、テラノのようにはならなかったようです。ただヨーロッパ譲りの独特なフォルムなどが気に入って「欲しい」と思った人もいるようです。
前期型は、比較的丸味を帯びたクロカンの中にも四角い武骨な要素がありましたが、後期型になるとフロントライトが丸目になり、さらに丸い印象が追加されました。
日産 ミストラル
ホンダ ホライゾン pic.twitter.com/shQoNQNNMx— たかたっかー (@b3yWBv2IQgrDdHH) March 16, 2021
上記投稿の左側がミストラルで、右側がホライゾンです。非常にレアな2台を所有している方がいるという事ですね。このころのSUVは、2トーンカラーが人気でもありました。
まとめ
昔あったユニークなクロカン&SUV紹介!をまとめると
- 20年以上前のクロカンやSUVは、各メーカーが独自思想で開発したこともあり、かなり個性の強いモデルも多かったといえます。
- 個性は、嗜好性でもあります。当時は先進すぎたモデルも現在では普通かもしれません。
- 現代は、燃費性能や効率などを重視したSUV製造になっていますが、その分メーカー思想の個性が薄くなっているかもしれません。
ここでは、昔あったクロカンやSUVの中で、かなりユニークであったり、先進的であったりしたモデルの紹介を筆者目線で紹介しました。たまには、こういった「アレ!?」と思うような車を世に出してみても良いのかなと感じます。