ホンダといえば、「バイク」という方も多いでしょうし、「車だよ」という方ももちろん多いと考えます。一方で「ホンダの農機具にお世話になっているよ」という方も結構います。
ホンダは、いまやグローバル企業としてバイクや車だけでなく、農機具や工業製品なども製造しているメーカーです。そしてホンダジェットという飛行機をも製造・販売しています。
ホンダは、新型のホンダジェットエリートⅡを発表しました。ここでは、ホンダの新型飛行機について解説していきます。
新型モデル「HondaJet Elite II」の概要や特徴など
引用:https://www.honda.co.jp/news/2022/c221018.html
ホンダの子会社であるホンダ エアクラフト カンパニーは、世界最大のビジネス航空ショー、ナショナル ビジネス アビエーションにて、新型小型ビジネスジェット機HondaJet Elite IIを発表しました。
HondaJet Elite IIは、現行モデルよりも204㎞航続距離が伸びて、2,865kmとなった点が最大の特徴です。小型ジェットにて航続距離を延ばすということは、かなり難しいとも言えます。それは、コンパクトなボディにより大きな燃料タンクを積み込むスペースや、燃費効率を上げることが必須となるからです。
空での安全性を確保していくために、最新自動化技術となるオートスロットル機能と緊急着陸装置を2023年末までに採用することにしています。ホンダジェットエリートは、数回のアップデートを施して完成させていますが、ホンダジェットエリートⅡでは、安全システムの向上とパイロット負担軽減に注目しているといえます。
ホンダジェットエリートⅡは、初めてデリバリーする機体に特別色を用意しています。外観デザインは、ブラックとしたブラックエディションです。内装にはモダングレーを基調としオニキスを配色した落ち着いたカラー配色です。
ホンダジェットエリートⅡのパフォーマンスなど
- 航続距離は、1,547ノーティカルマイル(2,865 km)に伸長
- 最大離陸重量は、11,100ポンド(5,035 kg)に拡大
- グランドスポイラーの搭載による機体のアップデート
- アビオニクスシステム改善によるスタビライズド・アプローチ支援機能のアップデート
- オートスロットル機能の追加は、2023年前半に導入予定
- 緊急着陸装置の追加は、2023年後半に導入予定
- キャビン内静粛性の向上を図っています
- コックピット座席スペースを拡大できるオプションを追加
最大の注目は、今後のエンジン!
ホンダは、持続可能な航空燃料(SAF)を100%使用した航空エンジン「HF120」の実験に成功しています。SAFは、航空領域でのCO2排出量を削減することで、カーボンニュートラルにすることのできる燃料として注目されています。
SAF利用は、米国材料試験協会の認可制となっていて、既存のジェット燃料へSAFを混合できる含有率の上限が決められています。現在の上限は、50%までとなっています。今回の試験によって、100%SAF燃料を使用できる可能性に拡大させました。
HF120というエンジンは、SAFを100%使用することでのエンジン負担や破損などの耐久性をしっかり検証していくことで、安全なエンジンをしっかり作っていくことを第一にしています。このエンジンが、ホンダジェットエリートⅡに搭載される時期も近いといえます。
HondaJet Eliteの歴史を振り返る
ホンダの飛行機への思いは、1986年からスタートしています。相当昔から飛行機へ着目していると考えます。開発が進められMH-02という機体が完成しました。ただしこれは、製造・販売するという飛行機ではなく、あくまで量産できるまでは、ずっと商品開発が続けられていました。
2006年にHondaJetの最終試験が終わり、量産計画へ向けて始動した時期です。ただここからが永く、量産計画のための各国への認可承認に2015年までかかっているようです。
2016年から量産販売が始まり、世界各国にデリバリーされるようになりました。そして小型ジェット機ナンバーワンのデリバリー数へと成長しています。
このホンダジェットエリートが、今回さらにアップデートしてホンダジェットエリートⅡへと進化しました。ホンダは、構想から量産まで約30年かけて完成させ、これからはその完成をさらに高め、進化させていく時期と考えます。ホンダジェットエリートⅡもこれからどんどんアップデートさせていくでしょう。
まとめ
ホンダは新型航空モデル「HondaJet Elite II」を公開!をまとめると
- ホンダは、グローバル企業です。製造販売品目は、多岐にわたり小さいものから大きなジェット機まで製造・販売しています。
- ホンダジェットエリートⅡは、これからの制空を狙う一台として設計されています。これからの10年を見据えた開発・アップデートになるでしょう。
ホンダがジェット機を製造していることを知っている人は、どの位いらっしゃるでしょうか?ホンダは、バイク、車、アグリ事業、水産事業、建設事業、飛行機事業とかなり多くのラインアップがあります。ホンダジェットエリートⅡの未来が、非常に楽しみですね。