筆者所有のエスクードの車検が、6月から受けれることになっています。この際だから「できるだけ自分で整備をしちゃいましょう」と作業を行いました。まずは前の持ち主も取り換えていなさそうなファンベルトの交換を行うこととしました。
色々調べて、スズキ自動車販売にも交換手順を聞きに行き、注意点さえ守ればかなり簡単な作業ではないかと感じました。ここでは最近の車のファンベルト交換は、意外と簡単な車種も多いというお話や、昔のファンベルト交換時期と今のファンベルト交換時期って見方が違うということなどを解説します。
ファンベルト交換作業開始
引用:筆者撮影画像
何度も登場している筆者所有のエスクード。
下回り塗装、ショック交換、プラグ交換などで度々お邪魔させていただいています。今回は、50,000㎞前ということでファンベルトの交換をしました。
引用:筆者撮影画像
エスクード 2.0L直列4気筒エンジン J20Aは、ファンベルト一本でオルタネータ・エアコンコンデンサー・ウォーターポンプなどを駆動しています。
色々あるプーリーの中で、黄色○の部分がオートテンショナーです。文字通り自動でテンションがかかるプーリーです。
このプーリーは、14㎜のボルトで止まっています。ここに長めの14㎜ラチェットなどをかけて、締める方向(時計回り)に回してあげると、テンションが緩みベルトが外せる仕組みです。
この作業は、実は1から2分でベルトが外れました。筆者もビックリです。
引用:筆者撮影画像
エスクードの純正ファンベルトは、バンドー製です。筆者はいつも三ッ星製を使用していたため、今回も三ッ星製をチョイスしました。定価は、3,000円くらいなのですが2,100円で購入(某ネットサイト)。
5PK-1650Lという品番が付いています。この意味は、リブベルトの5山で長さが1650㎜ということです。この規格だけおさえれば、ファンベルトはどのメーカーでも合うということです。きちんと適合したファンベルトを用意しましょう。ちなみにLは、メーカーに問い合わせたところ特殊仕様品とのことです。車種によって通常品では対応できない場合に製造されているとのことです。
画像にもあるようにファンベルトは、35,000㎞ごとに交換となっています。メーカー推奨で交換するのが1番良いことですが、筆者の経験上では普通の走行であれば、50,000㎞くらいまでは問題なく使用できるかなと思います。。
ファンベルト交換時期は、今昔で違う
引用:筆者撮影画像
新しいファンベルトと古いファンベルトとの比較写真です。山の厚みが古い方が擦り減っています。現在50,00㎞くらいなので、トラブル防止も含め交換しておくのが良いと思います。ただヒビはありません。詳細は、これから説明しますが現在のファンベルトは、ヒビが入ることがほぼ無くなっています。
引用:https://www.photo-ac.com/main/search?q=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88&qt=&qid=&creator=&ngcreator=&nq=&srt=dlrank&orientation=all&sizesec=all&color=all&mdlrlrsec=all&sl=ja
引用:筆者撮影画像
筆者のつたないイラストですみません。
昔は、「ファンベルトにヒビが入っているから、交換時期だね」なんてよく言ったような気がします。上記の画像とイラストを見てもらうと良いのですが、最近のファンベルトは、素材の関係でヒビが入ることはほとんどないとのことです。
昔のファンベルトは、CRゴム素材を使用していました。このため使用距離や年数が進むと、ヒビが入ってくる性質がありました。このことからそろそろ交換時期だねということになっていました。
現在のファンベルトは、EPDMゴム素材を使用しています。このためヒビが入ることは無くなっています。ではどこで交換時期を判断すればよいのでしょうか。
判断としては、山の先端が段々鋭角になって尖ってきます。この尖りが進み、凹み部分も減ってきます。こうなったら交換が良いとされています。そのまま使用するとベルトが縦に一列裂けてしまう破損につながります。
ということで、先ほどの新旧ベルトを見比べてもらうと、少し鋭角になっていることがうかがえます。
新ファンベルト装着の注意点
引用:筆者撮影画像
作業自体は、非常に簡単なのですがひとつだけ注意点があります。それは、各プーリーにきちんとファンベルトがはまっているかということと、外した時と同じ向きや方向で装着できているかということです。
エスクードの場合、一本のファンベルトで全てを駆動しています。もし掛け間違いや不正確に装着されていると、ベルトが外れてしまい、最悪の場合エンジン停止などになってしまうからです。
慎重にきちんと装着できているかを確認しましょう。
引用筆者撮影画像
全てのプーリーに問題なくベルトが正しくはまったのを確認し、テンショナープーリーを戻して試運転をします。しばらく(2から3分くらい)エンジンをかけておいて異常がなければ作業は終了となります。
ファンベルトの交換は、難しい車種と簡単な車種があると思います。今回筆者は、久しぶりに非常に楽なファンベルト交換だと感じました。ほぼ10分くらいで作業が終了しました。
まとめ
そろそろ交換時期!10分でファンベルト交換をまとめると
- ファンベルトは、35,000kmごとの交換が推奨されています。
- ファンベルトは、きちんと適合した品番で注文すれば間違いがないでしょう。
- ファンベルトの交換目安は、昔と今で違います。
- 取り付けの際は、きちんとそれぞれのプーリーに、はまっているか確認しましょう
今回は、ファンベルト交換をしてみました。そんなに悩まず交換できますので、皆さんも挑戦してみてはと思います。