休日前の金曜夜に、「リモコン エンスタが壊れているみたいなので、どうにかならないかな?」と知り合いから電話がありました。現在どのような症状なのかも解らない状況でしたので、とりあえず症状などを見てみることにしました。
エンスタ➡リモコンエンジンスターターは、暑い日や寒い日などで車内を快適にできるアイテムでもあり、暖機運転などの役に立つアイテムです。一度その恩恵を受けた方は、リモコンエンジンスターターがないと困ると感じるでしょう。
今回は、リモコンエンジンスターター(以下エンスタとします)が故障した際の対処方法や交換方法などをご紹介します。
故障したエンスタが搭載されていた車両
引用:筆者撮影作業
平成14年式 ダイハツ MAXノンターボ 走行距離44,000㎞ほど
この車両は、年式は古いのですが走行距離はかなり少ないといえます。普段の買い物などでしか使用されていないようです。
車両についていたエンスタの詳細と故障症状
引用:筆者撮影画像
エンスタ情報
- 社外エンスタが搭載
- メーカー MITUBA EGS-M2
- 2000年に販売されていたモデルでした。MAXの初度登録を考えると購入したときくらいに取り付けしたと思われます。
故障症状を解明
故障症状のチェックとしては、エンスタの本体が不良なのか、リモコンが不良なのか、もしくは両方なのかということになります。このほかハーネスの不良ということも考えられます。
まずリモコンでは、電池を新しいものに交換してスイッチを押してみて、音などの反応があるかを検証します。新しい電池に変えても音はなりません(反応しません)。
本体は、一度ハーネスを外してみて、初期設定促す指示の音、MITUBAの場合は、「プー、プー、プー」と連続で音がするかをチェック、音はしました。音がしたので、初期設定(オートマ登録)をすることもできました。
これらの検査から判断して、リモコン内部が何らかの原因で故障した可能性が一番大きいという推論でした。
エンジンスターターが故障すると、窓ガラスに霜ができてしまう地域もあります。この状況なら、故障を早く直したいところでしょう。
故障したリモコンは、どうやって直すのが一番お手頃なのか!
引用:筆者撮影画像
MITUBAだけでなく、多くのエンスタメーカーでは、サービスリモコンというのが販売されています。現に10年以上前のこのエンスタにもサービスリモコンの販売はまだ行われています。このエンスタのサービスリモコンは、LⅢSリモコン(0023T)9,800円でした。
この機種のサービスリモコンは、10,000円弱でしたが、一般的には10,000円~17,000円ほどするものが多いようです。とくに今回のように古い機種だと、新しい商品を購入した方が良いと思ってしまうかもしれませんね。また相談者からは、できるだけ安く直したいというお話もありました。
ということで、今回は中古品を利用することにしてみます。まずは、某オークションなどをネットサーフィンし、本体とリモコンがセットになっている中古品を検索していきます。そうすると同じ製品が、10個以上は出てきました。
重要なのは、中古ということを理解しながら、動作確認などが行われている商品を選ぶことです。「ジャンク」や「動作未確認」などと書かれているものは避けた方が良いでしょう。もし動作しなかった場合は、さらにお金がかかります。
同じエンスタの「本体・リモコン・ハーネス(使用しない)」の動作確認済み商品が、3,000円(送料無料)でありました。こちらを購入しました。
リモコン単体で中古販売しているものもあるのですが、MITUBAの場合は、リモコンを再登録する方法にいくつかの種類があります。この設定方法を考えるよりも本体ごと移植した方が早いと思い、セット品を購入しました。また先程の検査以外で本体に不良がある場合も考えました。
リモコンエンジンスターターを移植
引用:筆者撮影画像
古いエンジンスターター本体は、ステアリングコラム下に収納されています。このエンジンスターター本体をいったん外して、新しいものと付け替えます。この時、検査したときと同じように「プー、プー、プー」と連続音がします。本体自体は、元の場所に収納して終了です。
筆者のチョコっとアドバイス
同じ機種を購入することで、アンテナ線をそのまま利用できることで作業の手間が省けます。また最新機種などを購入した場合は、ハーネスなどの品番が変わっていたり、古い車の車種設定がなくなっている場合があります。
オートマチック登録を行う
引用:筆者撮影画像
MITUBAのオートマ登録方法は、下記のとおりです。
- 「プー、プー、プー」と本体から連続音がします。
- キーをオフ➡アクセサリー➡オンにします。すると本体の音が、「ププ、ププ」と鳴ります。
- シフトレバーをパーキング➡リバースと操作します。「プププ、プププ」と変化します。
- シフトレバーをリバース➡パーキングを操作します。「プププ、プー」と鳴ります。
- キーをオフにしてオートマチック登録終了です。
マックスは、イモビライザーなどもついていないので比較的設定は簡単です。
作業が終了したら、リモコンでエンジンスタートしています。無事にエンジンスターターからエンジンがかかりました。これで作業終了です。
まとめ
リモコンエンジンスターターが故障!?かんたん復旧作業!をまとめると
- 新品のサービスリモコンを購入するのも良いのですが、年数が経っているエンスタの場合は、中古を検討するのも良いでしょう。
- 費用的には、3,000円前後で古い機種は購入できる場合があります。高くても5,000円前後でしょう。
- 同じ商品を購入することで、作業効率をアップできる場合が多いでしょう。
今回は、リモコンエンジンスターター(エンスタ)の交換修理をしてみました。相談者の想いもあり、なるべく安くしながらも、直る確率の上がる中古品購入もしてみました。皆さんのエンスタが故障したときの参考になればと思います。