歴史に感動!柴犬まるの郡山ツーリズム第2弾(後編)

     
   

柴犬まるのツーリズムin郡山第2弾(後編)だよ!

今日は先週のイキクルに引き続き、郡山の旅の後編をお届けするね~。

雪景色に鯉料理・張り子づくり!柴犬まるの郡山ツーリズム第2弾

今回も盛りだくさんだから、早速いくよ!

郡山での夜は早めに寝ちゃったから、朝は早く目が覚めたんだ~。パパを起こしてみたけどぜんぜん起きてくれないから、ママを起こして朝の5時半過ぎにお散歩に出たよ!

さ~て、どこに行こうかなあ?

近くに河原みたいなのがあるから、そこを歩こうかねえ~?今日はどんな旅が待ち受けてるか楽しみだな!

実は昨日、パパとママが「明日のお昼ごはんはここのドッグカフェに行ってみよっか!」なんて話してたの聞いてたんだよね~。早くお昼にならないかなぁ!

朱色の鳥居がたくさん!郡山市のパワースポット・高屋敷稲荷神社

この日まるたちが向かったのは、郡山市にある高屋敷稲荷神社

ここは普通に運転していても、ハッ!ってなるぐらい、田園風景の中で朱色が映える神社なんだ~。

この参道の朱鳥居は、崇敬者の人たちが願掛け成就で奉納した奉納鳥居なんだって。

約150本もあるのもびっくりだけど、なんと戦前の最盛期には約4,000本もあったんだって!この数字すごくない??

本殿までは階段石段を登っていくんだ~。えっほ!えっほ!

おお~!稲荷神社だから、狛犬じゃなくて狛狐さんが控えているね~。しかもなんだか筋肉質で、強そうだね!

登りきったところから見ると、こんなかんじだよ!

この高屋敷稲荷神社は正徳3(1713)年に建立された神社なんだ~。

江戸時代の飢饉のとき、3年のあいだ年貢を免除してもらったことに感謝した住人たちが、五穀の神として名高い京都の「伏見稲荷大社」の御分霊をもらって祀ったのが起源とされているそうな……。

願掛成就、五穀豊穣、商売繁盛のご利益があるとされているんだって!

拝ませてもらっていたら、神社の神主さんが来てくれたんだ。「まるも稲荷神社に来させてもらってわんがと~」って、ママとお礼を言ったの!

ほら、よく「キツネさんとわんこは仲が悪い」とかなんとか聞くでしょう?

そしたらね、神主さんが「稲荷神社のキツネは神さまの使者なので、キツネがご神体ではありません。稲荷神さまに仕えている身なんです。それにキツネといいましても野生のキツネではありませんので、柴犬とはなんの因果もありませんよ」って話してくれたの!

「どうぞ一緒にお参りしてくださいね」って、ちょーやさしいんだ!

ちなみに稲荷神さまというのは、もともとは農業の神さまなんだって!キツネさんは穀物を食い荒らすネズミさんを追っ払う役目があるのと、キツネさんの色や尻尾の形が実った稲穂に似ていることからも、稲荷神さまの使いに位置づけられたんだそうだよ~。

ここにはペットのお守りもあってね、健康長寿と交通安全って書いてたよ~!いいよね!

お話を聞かせてくれたそのあとは、一緒に社務所の裏にある御神石のところに案内してくれたんだ~。

ここのキツネさんは、さっきの子たちよりはふっくらしてるねえ!

この御神石は願いが叶う磐座(いわくら)として信仰されていて、石に触れると霊力をいただけるらしいんだ。だから、まるも早速……。

社殿のほうに戻ると、社務所から女将さんが「中でお茶でもどうぞ」と声をかけてくれたんだ~。

パパもママもこんな風に社務所にあがらせてもらって、温かいおもてなしをいただいたのは初めてだって驚いてたよ!

そうしたら女将さんが急に、「今ちょうど龍神さまいらっしゃっていますよ」って言うの!

なんのことかと思ったら、本殿まで連れて行ってくれて龍神さまを見せてくれたんだ!

考えたことなかったけれど、ろうそくの溶け方って日によって違いがあるんだってね~。

こんなふうに、ろうそくが魚の「うろこ」のような溶け方をするときは、一説によれば龍神さまのご加護を得られている証拠なんだって!

さっきの御神石に触れたからかなあ?だってさ、女将さんにおいしい玉子ももらったし、御神田で収穫された古代米(赤米)の「おさがり」ももらったし、龍神さまにも会えたし!

なんと恐るべし、パワースポットだねえ~。

でもなによりうれしかったのは、神主さまご夫婦のあたたかさ。そうして触れ合える時間のありがたさったらなかったよ!

東北のウィーン!“楽都”郡山

続いてまるたちがやって来たのは、郡山公会堂だよ~。

郡山市がなぜに音楽によるまちづくりで発展したのか、まるが教えてあげるね!あ、ちなみにここ、テストに出るからね~。

敗戦直後の郡山は、かつてないほどの困窮の時代を迎えてたの。安積開拓や安積疏水の開さくによって、急速に工業都市として発達したけれど、さまざまな人々が集まったから抗争が起こったりして、治安の悪いまちになりかけたんだって。

でも「表現の自由」の風潮が全国的に広まる中で、郡山でも美術・演劇・音楽などの団体が結成されてね!「素人のど自慢大会」が人気を集めて、開放的な音楽を楽しむようになったの。

こうした時代のなかで、郡山の音楽活動はすごく盛んになって、音楽は戦災復興を目指す郡山市民の心のよりどころとなったのでした~!

郡山公会堂は大正13年に市政施行を記念して建設されたんだ。そこから長い間ずっと郡山のシンボルとして愛されていて、ほんとに素敵な音楽ホールなんだねえ。

まるも中に入って、遠吠え選手権大会とか開催してみたいんだけどな~。それまではここを動かないぞ!

ん?「次はお待ちかねのランチだよ」って?行く行く~!

豆にこだわる『One豆café(ワンズカフェ)』でおいしいランチ

『One豆café(ワンズカフェ)』は去年できたばかりのきれいなカフェでね、わんこも一緒に入れるよ!

せっかくだからって個室を準備してくれたんだ~。じゃあ早速、わんこ用メニューを見ようかねえ。

写真が3つあるけど、どうやら今日は『ワン豆バーグ』がおすすめみたいだね。じゃあ、まるはそれね!

ほんとは4つ食べたいけど、ママが「2つにしなさい」ってさ~。

パパはホットサンドとアイスコーヒーかぁ、ふむふむ、ママは日替わりプレートと梅ラッシーね……って、梅!?珍しいねえ!

じゃあ、パパのホットサンドとママの高野豆腐はまるにちょうだいね~。

あ!まるのが一番にきた~!

鳥ひき肉とひじきでできた、コロコロしたハンバーグだあ!ママ、まるのお口に合うように切って切って~!うん、やわらかくておいしい!

なんだかママのランチも健康的だねえ~。

ここではカフェだけじゃなくて、ワークショップやしつけ相談的なこともやってたりするらしいよ!

みんなも郡山観光のときには、是非とも『One豆café(ワンズカフェ)』で一息入れるといいよ~。

郡山市民のシンボル!開成山公園でお散歩

ランチタイムを満喫したまるたちは、郡山市民のシンボル的な公園である『開成山公園(かいせいざんこうえん)』にやってきたよ!

ここは春の桜がとってもきれいなことで有名なんだけど、総敷地面積は30ヘクタールと郡山市内でもっとも広いんだ。園内には「野球場」「陸上競技場」「バラ園」などいろんな施設もあって、定期的にイベントが行われているんだよ!

あ!駐車場からすぐのところに、D51(デゴイチ)発見!

郡山工場で製造された機関車で、1940年から1970年にかけて実際に運転されていたD51形の蒸気機関車なんだって!

子どもの日には柵が取られて、一般解放されるそうだよ~。野ざらしになっているけれど、すごくきれいだねえ。

すぐお隣の児童広場の丘でどっこいせ、と……。

いっぱい遊具があるね!あ、わんこのふんは持って帰ろうっていう看板、すごくリアルというか、変わったタッチの絵だねえ~。

ちなみに、10月に行った近所の麓山公園はこんな看板だったよ~!

わんこだっていろんな公園に入ってお散歩したいから、みんなもマナーは守ろうね!

じゃあ、五十鈴湖を中心にぐるっと回ってお散歩してみようかな~。後ろにあるのは噴水かな?八角堂かな?

お!ここがこの公園の象徴的な赤い橋だね。太鼓橋っていうのか~、どれどれ?

まるの後ろに見えてるオベリスクは、開拓者の群像があるところなんだって~。行ってみよっと!

おお~!大久保利通くんっぽいのがいるいる~。

そうそう、ここは緑豊かな都市公園だけど、知る人ぞ知る音楽の聖地でもあるんだよ!はい、これもテストに出るからね~。

さっき「郡山は音楽都市」って話をしたけど、1974年に、当時としては珍しい野外音楽フェスティバルがこの公園で行われたんだ!、実は音楽界の先駆けともなった場所なんだよ。

「ワンステップフェスティバル」という伝説のロック・フェスティバルには、内田裕也さん、かまやつひろしさん、つのだひろさん、上田正樹さん、沢田研二さん、山下達郎さんなどなどが出演し、トリを飾ったのは、オノヨーコさん!(あ、ママのことじゃないよ~!)

合言葉は「街に緑を!若者に広場を!そして大きな夢を!」で、オノヨーコさんはこんなメッセージを送ってくれたんだ。

「一人で見る夢は夢で終わるけど、みんなで見る夢は必ず実現する」

必ず実現するっていいよね、すごく力になるね!

郡山の旅の最後を飾るのは「東北のお伊勢さま」開成山大神宮

今回の旅の最後に向かったのは、「東北のお伊勢さま」とも呼ばれている開成山大神宮だよ~!

ここはさっきの開拓者の群像から道路を渡って、目の前にあるんだ!

東北のウィーンとか、東北のお伊勢さまとか、なんか東北ってそういう言われ方が多いんだねえ~。おもしろいね!

ここも安積開拓のお話とは切っても切れないところでね~。安積疏水の事業の成功を祈願して、開拓者の精神的なよりどころとするため1876(明治9)年に創建されたんだ!

伊勢神宮の天照大御神の御分霊が祀られた唯一の神社だから、「東北のお伊勢さま」として慕われているんだよ。福島県内では最もたくさんの年賀参拝者が訪れるんだって~!

参道の両サイドにはいっぱいお店が立ち並んで、すごく賑やかになるらしいよ!

こんにちは~、まるですよ~。お参りさせてくださいな~。

お!神主さんが来てくれた~。

ここでもまるをやさしく迎え入れてくれて、ほんとにわんがと~!まるもちゃんとお参りするね。

ここの境内は余計なものがなくシンプルで、なんだかそれがとても清々しくかんじるなあ~。

みんなの無病息災をお祈りしておいたからね!

ママがさっきの神主さんに、「このあたりはどこに行っても安積疎水の話を聞くけれど、大久保利通はなぜそんなに尽力してくれたの?」ってことを聞いてたんだ。

そしたら、「戊辰戦争であまりにもやりすぎたなって心が大久保利通にあったんじゃないかと思う」って説明してくれてたよ!

ママもう年だから、ダーダー泣きながら神主さんの話を聞いてたなあ~。

安積の開拓事業が始まったころの郡山の人口は5,000人で、そのうちの2、000人は戊辰戦争では敵だった人たち。

地元の人たちは、最初は複雑な気持ちだったろうに、それでも共に汗を流して荒れ地を農地にして、水路を作る作業をすすめたんだ。その中で、お互いの気持ちに何か変化が生まれていったのかもしれないね。

余談だけど、郡山には久留米っていう地名があるんだ~。

福岡の久留米藩からの入植者も多かったからかな?久留米水天宮もあるし、とんこつラーメンも有名だし……ということで調べたら、なんと郡山市と久留米市は姉妹都市になってたんだ!!

開拓によって水と緑の街になった郡山は、水の恵みに感謝する気持ちがみんな一緒になって、今では仲良くなったってことなのかな~。

もしかして大久保利通くんが、ここまで考えてやってたとしたら……マジすごいよね!

おかげさまで郡山市はわんこにもやさしい街で、たくさん一緒に観光することができたよ!ほんとにわんがと~。また来るね!

ではでは、来週までばっはは~い!

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