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事故車は修理して乗るのと売却するのは、どっちがお得?

2017.03.28
事故車 売却

まずはおさらい!事故車の定義と基準

事故車は修理した方がお得なのか、それとも売却してしまった方が良いのか。それについて語る前に、まずは以前にもお話ししました事故車の定義について改めてご説明します。単純に事故車と言ってしまうと「過去になんらかの事故を起こしたクルマ」と考えがちですが、自動車査定における事故車の定義は若干異なります。

現在一般に流通しているモノコックボディのクルマでの査定における「事故車および事故歴」というのは「骨格およびフレーム部に損傷があるもの」となっています。ドアなど交換可能なパーツが損傷を受けてもそれは事故車にはなりません。「落下物でルーフ(屋根)が大きく凹んだ」「過去に火災や重度の水没がある」といった場合は事故車となります。

似たような言葉として日本自動車査定協会(JAAI)が定義している「修復歴」というのがあります。これは上記の事故車に対して適切な交換・修理作業を行ったことを意味しており、いわゆるフレーム修正などがこれに該当します。なお、ここでの「適切な交換・修理作業」とはミリ単位での作業が完璧に行われていることをいいます。

変わった例としては「社外製の後付サンルーフ」のケースがあります。既存のルーフに穴を開ける訳ですから、重大な損傷事由となり修復歴と見なされます。もちろんその仕上がりの良し悪しも査定対象となります。

事故車の定義について詳しくは過去の記事を参照してください。

事故車を修理する場合の手間と費用について

photo by 朝日新聞デジタル

さて、事故車および修復歴の定義からすれば、そのクルマはフレーム修正が必要なほどの大きなダメージを負っていることを意味します。フレーム修正は板金の中でもミリ単位での精度が求められる高度な技術と設備を必要とします。当然、技術料と作業時間に対する工賃は高額になり、100万円以上の請求も珍しくありません。多くの場合においてそのクルマの時価を超過してしまい、買い直した方が費用が安いという場合となりますし、例えそれだけの大金を出して修復したとしても、事故前の走行性能を取り戻せる保証はありません。

また事故という状況においては、その事故の責任を問う相手がいることも考えられますが、例え相手の過失割合が10割だったとしても、相手が加入している任意保険で保証されるのは「そのクルマの時価」までです。つまり古い年式のクルマで時価相場が30万円のクルマには30万円までしか支払われないのです。これに対応する特約として「車両全損修理時特約」や「対物超過修理費用特約」があります。前者は自分のクルマを時価を超えて修理するときに支払われる物で、後者は相手のクルマの時価を超えた修理費用を支払う物です。双方共に50万円を限度額となっていますので、自分が特約を付帯し、相手も特約を付帯していた場合ならば最大100万円までの時価を超えた修理が可能となります。

これを超えた修理費用が発生した場合は任意保険での補償外となるため、ここから先は民事裁判をも前提とした賠償請求となります。近年発生したケースでは「2014年 富山県で発生した トヨタ2000GTの倒木による大破」などが記憶に新しいかと思います。言うまでも無く2000GTは高価なビンテージカーで数千万円での取引は当たり前。1億円以上の値が付いたこともあります。この2000GT所有者も事故の3ヶ月前に3500万円で購入しています。この事故は2016年8月に倒木への対策を怠ったとして、県を相手に3900万円の損害賠償を求める民事裁判に発展しました。このようなケースでは過失が認められるかが争点となりますが、それと同時に3500万円相当というクルマの価値がどの程度まで認められるかによって賠償額が左右されます。

上記のケースでは2014年の事故から示談交渉の決裂を経て2016年に民事訴訟と2年の歳月が経過し、判決の確定までは更に時間がかかるでしょう。相手が存在する事故の場合、事故車の修理以上に過失割合や修理費用をめぐっての民事紛争があることも念頭に置かなければなりません。

事故車をオークションで売却する場合の手間と費用について

事故車を売却する前に、車検証に記載されている所有者が自分であることが前提となります。ローンの支払い途中の場合は所有者が販売店やローン会社となっているため、ローンを完済しない限りユーザーへの所有権譲渡がなされないため、ユーザーの判断で売却先を決定することはできません。

オークションは基本的に業者間での取引を前提としているため、一般ユーザーが直接オークションへの出品やできなくなっています。そのためオークション代行業者に出品してもらうわけですが、代行業者・オークション出品費用・輸送費などの各種諸費用が必要となります。代行業者はこの諸費用の部分で利益を出すわけですが、その金額の詳細内容を知ることはできません。とはいえ、廃車における面倒な手続きを代行してくれることがほとんどなので、ユーザーとしては気楽だともいえます。

そんな中で個人ユーザーにも出品窓口を用意しているのが「リンカーダイレクトオークション」です。こちらもメインは業者間でのオークションなのですが、代行業者を通すことなく出品が可能となっています。同じ落札額であっても中間マージンが少ない分、実際に入ってくる金額が多くなる仕組みです。

修理と売却、メリットデメリットの比較

事故車を修理するか、オークションに出すか。最後に両方メリットデメリットをそれぞれ表にまとめましたので、ご確認ください。

 

メリット

デメリット

事故車修理

・愛車を乗り続けられる

・金銭面での負担が大きい

・走行性能などの完全な修復は困難

・修復までの時間もかかる

・任意保険での修理費請求に制約あり

・任意保険で補えない分を請求することも可能だが、民事訴訟となる可能性もある

オークション

・廃車にするクルマであっても売れる

・廃車の面倒な手続きの簡略化

・所有者でなければ売却先を決定できない

・代行業者による出品では各種費用が発生するので、業者選びが重要となる

【関連項目】

事故車オークションって知ってる? クルマを最高価格で賢く売ろう!

事故車買い取りの査定方法と、買い取りの相場金額は?

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