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フェラーリにジャガー…クルマはなぜ炎上する?原因と対策を解説

2016.07.08

Burning car

昨年末、相次いで起こった高級輸入車の炎上のニュース。単なる事故ではなく「事件」として取り扱われることが多いです。

では、どんな理由でクルマは燃えるのでしょうか?対策法はあるのでしょうか。ここで詳しく見ていきましょう。

燃える高級車たち…ある日突然起こった惨劇!

昨年末、東京のかちどき橋で起こったフェラーリ・360の炎上事故。

その翌日には小田原厚木道路でジャガー・XEが炎上しました。

 

これらの事故で衝撃的だったのは、年式が古いクラシックカーやヒストリックカーではなく、比較的新しい年式のクルマで炎上事故が起こったということです。これらのケースに限らず、クルマは事故を起こせば炎上する例も多く見られます。

なぜこのような事態が起こるのでしょうか?

最も多いトラブルの原因は、燃料系配管の劣化

ご存知の通り、現在街を走るほとんどのクルマはガソリンや軽油などの化石燃料をエネルギーソースとして利用しています。

これらの燃料はタンクに一時的に蓄えられ、ポンプで吸い出し、専用の配管を通じてエンジンに送られます。その後エンジンのキャブレターやインテークマニホールド、シリンダー内で空気と合わさり、爆発・燃焼されクルマは走ります。

ここで問題になってくるのが、燃料を送る過程にある配管類の劣化です。この配管はゴムなどでできていることが多く、ゴムという材質は時間が経過するにつれて硬化したり、ひび割れが起きたりします。

さらに、エンジンルームは常に高温にさらされます。ゴムは温度変化に敏感で、劣化が一度進むとさらに劣化が促進され、最悪の場合は配管に亀裂が入り、そこから燃料漏れなどが起きてしまいます。

Burning car covered in black smoke

これが高温のエンジンルーム内で起こってしまうと、クルマは燃えてしまうというわけです。

もうひとつの大きな原因…それはオイル!

エンジン内を潤滑したり、冷却・洗浄・密封・防錆する役目があるエンジンオイル。通常の走り方であれば燃えることはないのですが、エンジンが異常過熱してオイルの油温が200度を超えると発火するリスクが高まるといわれています。

高温になったオイルが、エンジンのヘッド部分とシリンダー部分の間をシーリングする役目を果たすガスケットの劣化などにより漏れだし、これらがエキゾーストマニホールドなどに付着すると発火…というケースも考えられます。

まだまだある、車両火災の原因

「自分のクルマは自分で面倒を見る」という方もいらっしゃると思います。そうした場合に注意したいのが、整備に使ったウエスなどのエンジンルームへの置き忘れです。油分を含んでいますので、引火する可能性があります。

またクルマを整備する際はバッテリーを外して作業をするのが基本ですが、ターミナルの接触不良などでショートし発火することも考えられます。

自分でクルマをいじらない方も、十分注意が必要です。例えば高速道路のサービスエリア内の駐車場などで、エンジンをかけたまま仮眠したりしたことはありませんか?

Young handosme man sleeping in his car

そんなときに足がアクセルを無意識に踏み込んでしまったりすると、空ぶかしでエンジンが高回転まで回ってしまい、車両に負荷がかかって燃えてしまうこともあります。

また、クルマのフロントガラス部分にアクセサリーなどを吊るしている場合も注意が必要です。これらを吊るす吸盤がレンズの役割をして、日光を集め、局地的に高温になる部分を作り出してしまいます。これが長時間続くと、車内のシートが焦げたり、燃えたりします。

そもそもクルマの前面ガラスにアクセサリーなどを吊るす行為は、道路運送車両・保安基準第29条の細目告示第3節第195条によって固く禁じられていますので、直ちに止めましょう。

そしてもうひとつ、クルマの中にライターなどの可燃物を置かないことも重要です。また、意外にもペットボトルなどの放置も火災のリスクを高めます。フロントガラスに貼り付けたアクセサリー同様、ボトルがレンズの役割を果たすからです。

具体的な対策方法は?

最も簡単な方法は、整備をプロに任せるということです。DIYの整備は確かに楽しいものですが、大事な部分を見落とす危険性があります。燃料系の配管の劣化などはその最たるもので、他人を巻き込む大惨事を起こしかねません。

また最近では、少しでも維持費用を安くしようとユーザー車検を行う方も多いですが、車検でクルマの状態すべてを把握することはなかなか難しいです。

Hand of car mechanic with wrench. Auto repair garage.

車検前整備に限らず、普段からの整備も信頼のおける整備工場やディーラーのサービス工場で行っておけば、不具合が見つかっても即座に対処できますのでおすすめです。

それでも燃えてしまった!そんなときは…

万が一、自分のクルマが燃えてしまったら?対処方法の一例をご紹介しておきます。

もし走行中に車両が燃えてしまった場合は、ハザードランプを点滅させて後続車に危険を知らせます。そして路肩に完全に停止させ、携帯電話などで119番通報を行います。その後、自分が出来る範囲で初期消火をしましょう。

小さい炎であれば、飲料水なども役に立つ可能性があります。また普段から、カーショップなどで売られているクルマ用の小型消火器を常備しておくのも有効な手段といえるでしょう。

いずれにせよ、慌てず騒がず、冷静に対処することが重要です。

クルマは「走る可燃物」!

このように、クルマは様々な「燃える要素」を抱えて走っています。最近のクルマは品質が上がっていますが、昨年起こった事故のように高年式のクルマが炎上するケースもあるため油断はできません。

日頃の整備、車内の整理整頓を忘れず、悲惨な事故を少しでも減らすように心がけたいものです。

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