北陸新幹線じゃたどり着けない、日本で唯一の「車で走れる海岸」に行かないことは人生の損である

2015年3月に北陸新幹線が開通し、今その終着駅のある金沢が話題です。石川県の魅力ある場所は確かに金沢です。しかし、金沢に行くだけでは石川県の魅力を完全に味わえた、とは言えません。

むしろ、損しています。

石川県にはまだまだ魅力的な場所がたくさんあります。
そんな中でも、今回はクルマでしか楽しむことができない超絶絶景ポイントを紹介します。

それは…海岸です！！！

場所は石川県 能登半島 なぎさドライブウェイ

北陸新幹線の終点は石川県金沢駅。今回紹介するスポットはその先、能登半島にある千里浜なぎさドライブウェイです。

なぎさドライブウェイの魅力：ドライバー視点

なぎさドライブウェイの魅力はなんといっても、日本で唯一「クルマで走れる海岸」であることです。

全長約8キロの海岸線は、非常に細かい砂の粒でできているため、塩水によって固くしまり自動車のタイヤが沈みにくくなっています。そのため、普通の道路のようにクルマが走ることができます。

日本でもここでしか体験することのできない、海岸線を走る感覚。それはまるで、風の間をクルマでサーフィンするようなものです。自動車に乗る人間としてこれを体験しないということは、人生の損と言っても過言ではありません。

なぎさドライブウェイの魅力：助手席視点

助手席に乗っているだけでもなぎさドライブウェイは魅力に満ち溢れています。何よりも、高速で波打ち際を移動する体験は他には代えがたいものです。

最近は確かに、映画の映像技術の向上や、テーマパークの体験型遊具の性能の上昇に伴いリアルに近い体験をすることができるようになりました。しかし、未だに本当のリアルな体験に勝る感動はありません。

ここでしか体験できない、波打ち際を滑る、まさに海と一緒に走る体験はきっとあなたの人生を豊かにすることでしょう。

なぜなぎさドライブウェイはクルマで走れるのか？

なぜ、なぎさドライブウェイが日本で唯一自動車が走れる海岸線と呼ばれるのでしょうか？

その理由は砂の細かさにあります。通常よりも細かい砂が、海水を含むことで固く締り、自動車のような重たいモノが上に乗っても沈まなくなるのです。

編集部の調べでは、乗用車に限らず、二輪車も走れるようです。逆に、軽いミニカーですら走ることができるそうです。最近密かに再流行しているミニ四駆なんかも、走らせることができるかもしれませんね。

なぎさドライブウェイ基礎情報

注意点

おすすめルート

都心発（新宿駅発）の場合のおすすめルート

都心からなぎさドライブウェイへ向かう時のおすすめルートは、新宿出発の場合中央自動車道を経由していくルートです。

日本道路交通情報センターのゴールデンウィークの渋滞予報によると、上信越自動車道と北陸自動車道を経由するルートよりも若干渋滞を回避することができます。

関西発（大阪駅発）の場合のおすすめルート

関西、大阪駅を出発点とすると舞鶴若狭自動車道と北陸自動車道を経由して向かうルートがおすすめです。名神高速道路はゴールデンウィークの日本道路交通情報センターの渋滞予報では、非常に混むことが予想されます。

そのため、少し遠回りになりますが迂回したルートを取る方が結果的に早く移動できる可能性が高くなります。

なぎさドライブウェイ周辺情報

誰もが認める日本一の宿：和倉温泉 加賀屋

開湯から1200年の歴史を誇り、日本でも珍しい海の温泉が湧き出るのがこの和倉温泉 加賀屋です。ここは和倉に暮らしていた漁師夫婦が、七尾湾の沖合で傷ついた足を癒すシラサギを見て湯脈を発見したという伝承があります。そのため公式サイトの温泉マークにはシラサギの姿が入っています。

もちろん、『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』で34年鑑連続総合1位を取るという快挙を成し遂げた加賀屋は、宿としてのクオリティも一級です。まさに、日本一のおもてなしのプロによるきめ細かなサービスはあらゆる疲れを癒してくれるでしょう。

期間限定のコーヒー屋さん：ヨダカ珈琲

2015年2月に公開された永作博美・佐々木希主演の映画『さいはてにて-やさしい香りとまちながら-』に登場する珈琲屋「ヨダカ珈琲』が期間限定でオープンしています。

さいはての地で繰り広げられる、静かでも確かなぬくもりで支えあう人々を描いた映画の舞台、今だけしか行くことができない場所でもあります。美しい映画ですので女性も気に入ること請け合い、ぜひ映画を見てから訪ねてみてください。

地元料理が堪能できる民宿：ふらっと

和倉温泉とは違った、小さくもあたたかみのあるおもてなしを受けることができるのがこの民宿ふらっとです。

なぎさドライブウェイから能登半島の反対側にドライブするとたどり着くことができます。能登半島の食材に惚れ込んだオーストラリア人のシェフが、地元料理を活かしたイタリアンを作ってくれます。

築地も認めた最高の海鮮丼が食べられる：輪島朝市

輪島の朝市も能登半島の忘れてはならない魅力の一つです。日本海で水揚げされた魚介類は、元築地で働いていた人も認める絶品です。また、地元特有の輪島塗の食器や、ここでしか手に入らない和紙、デビルマンで有名な永井豪の記念館まであり観光に困りません。

なぎさドライブウェイを走ってどこへ行くか悩んだら、輪島まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

最後に

北陸新幹線が開通したことで、これまでよりも金沢に行きやすくなりました。しかし、石川県の魅力は金沢だけでは味わい切ることができません。

特に、車を運転することができる人にとって石川県に足を踏み入れるなら必ず訪れて欲しいのが、今回紹介した千里浜のなぎさドライブウェイです。日本でここだけの、唯一無二の体験をしないことは、運転免許証を持っている価値を半減させていると言っても過言ではないのではないでしょうか。

石川県に来るなら、ぜひその先端の能登半島にまで足を伸ばしてみてください。

（サムライト編集部）