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燃費の定義とは?カタログ燃費と実燃費は違う?
メーカーのカタログに記載されるJC08モード燃費とは?
JC08モード燃費とは、2011年4月以降に型式認定される車に表示義務がある燃費測定方法の一つです。
それ以前は10・15モード燃費といわれる測定法で燃費を測定していました。
しかし実際の燃費とあまりにもかけ離れているためにこのJC08モード燃費が採用されたという経緯があります。
1991年に制定された10・15モード燃費はエンジンが温まった状態で測定するなど、実際の使用環境とは言い難い状態で行われていました。
そのためカタログ燃費と実際の燃費の差がありすぎることが問題視されることに。
JC08燃費ではエンジンが冷たい状態から測定され、より基準も厳しくなり10・15モード燃費と比較すると1割程度カタログの燃費は低くなるといわれています。
より実燃費に近い表示となったわけですね。
2011年4月以前に販売された車についても順次対応し、2013年2月末には販売対象の全ての車にJC08 モード燃費値の表示が義務づけられています。
なので現在、日本国内で型式認定を受ける車には全てJC08燃費値が表示されているということになりますね。
メーカーによっては、10・15モード燃費と併記しているところもあるようです。
実際の燃費とはどれぐらい違う?
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実燃費に近づいたといわれているJC08モード燃費ですが、それでもまだ十分ではないようです。
測定時はハンドル操作はなし、エアコンその他の電気系統の使用はなし、という状態で計測されているようですから無理もないかもしれません。
実際に公道で車を走らせる際、全くハンドルを切らずに運転することは現実的ではありません。
エアコンはまだしも、ライトやウィンカー、ナビなどの使用もあるので全く電力を使用せずという状態も考えにくいでしょう。
また、JC08モード燃費測定は屋内で行われますが、実際に車を走らせるのは屋外。気温にも燃費は大きく影響を受けます。
実燃費はJC08モードの8割程度、一説では6割程度といわれてもいるようです。
カタログスペックの燃費をそのまま鵜呑みにせず、多少の差異はあると思っておいたほうがよさそうです。
ガソリン代節約、エコドライブのテクニックを紹介!
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ふんわりアクセル「eスタート」で燃費節約
エコドライブを行う際、まず実践したいのがふんわりアクセル「eスタート」。
意識して普段よりゆっくりとアクセルを踏み込むようにして発進します。目安として、5秒かけて時速20㎞に達する感じです。
このふんわりアクセル「eスタート」を行うと、通常の発進時よりも9%前後燃料の節約ができているという比較結果が存在しています。
それでなくとも急発進、急ブレーキは危険。安全のためにも、ふんわりアクセル「eスタート」を心がけておきたいですね。
車間距離にゆとりをもって加減速の少ない運転で燃費節約
適度な車間距離を走って走行すると、加速・減速することも少なく安定した走行を保てます。
速度を保って運転すると余分な消費燃料は抑えられます。
また安全面から見ても車間距離を保っていると万一の際にも対応しやすいので、余裕を持った車間距離で走行するようにしましょう。
減速時は早めにアクセルを離してエンジンブレーキ活用で燃費節約
減速する際に、ブレーキを使用せずエンジンブレーキを使用して減速していますか?
エンジンブレーキで走行しているときは、惰力で走行している状態なので燃料を消費せずに済むのです。
停止する位置が把握出来たら、これまでよりも意識して少し早めにアクセルを離しましょう。
慣れないうちは距離感やタイミングがつかめないかもしれないので、十分に注意しながら行ってみてください。
急ブレーキになっては危険ですし燃費的にも元も子もありません。じっくりとコツをつかむようにしましょう。
アイドリングストップで燃費節約
コンビニに立ち寄って買い物をしている間や荷物の積み入れ時など、エンジンをかけっぱなしにしていませんか?
アイドリングストップを心がけるとCO2に排出量も減らせる上、無駄な燃費を削減することができます。
エコドライブの実践方法として、一番よく知られている手段ではないでしょうか。
近年ではアイドリングストップ機能を搭載している車も多いので、そういった機能もうまく活用してみましょう。
エアコン(A/C)の適切な使用で燃費節約
エアコンは、気温に応じてこまめに調節しましょう。特に夏場は温度を下げ過ぎないようにすることが大切です。
熱中症の危険があるので必要以上に我慢することはありませんが、適温を保つようにしましょう。
外気温が25℃の場合、エアコンを使用すると燃費が12%程度悪化するというデータもあります。
気候のいい春先や秋口には窓を開け放して、自然の風を楽しんでみるのもいいのではないでしょうか。
渋滞を避けるルート選びで燃費節約
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あらかじめ出発する際にルートや最新の道路情報などをチェックしておきましょう。
最短距離で目的地に到着すれば、余分な燃料を使用せずにすみます。
またナビの機能などをフル活用して、渋滞時には迂回ルートを利用してできるだけ渋滞を避けることも環境に優しいエコドライブの一環です。
ラジオで随時道路情報を把握しておくのもいいですね。
余計な荷物を減らして燃費節約
ラゲッジルームに入れっぱなしになっている不要な荷物はありませんか?
キャンプ用品やゴルフグッズなど、置き場所がないからとそのまま物置代わりに車の中に置いていたりしていないでしょうか。
車は荷重が重ければ重いほど燃料を消費します。
防災グッズのようないざという時の備えなど、必要なものまでどかす必要はありませんができる限り余分な荷物は積まないようにしましょう。
車に装備されている燃費計・エコドライブナビゲーションで燃費を把握
燃費を節約するには、まず自分の車が普段どのくらいの燃費なのかを把握することも大切です。
普段の燃費を把握していると、エコドライブを実践した際の効果も実感しやすくなり、継続して取り組みやすくなるのではないでしょうか。
燃費に対する社会の意識も高まり、燃費計やエコドライブナビゲーションシステムを搭載している車も増えています。
燃費削減への取り組みがしやすい環境が整いつつありますね。
タイヤの空気圧を適正にして燃費節約
意外と見落としがちなのがタイヤの空気圧。
タイヤの空気圧が適正に保たれていないと、燃費悪化の原因となります。
自転車で考えてみてください。
空気がしっかり入ったタイヤだとスイスイ進みますが、十分に空気の入っていないタイヤはぺダルが重く、漕ぐのに余分な力が必要になります。
車の場合もそれと同じ。人力で動かすわけではないので気付きにくいですが、定期的に点検するようにしましょう。
メンテナンスでも変わる燃費節約術
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エコタイヤに交換で燃費節約
エコタイヤという言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
エコタイヤはタイヤの持つ転がり抵抗を低く抑えることで、より軽い力で動かせるようにすることで燃費の消費削減を実現するという仕組みです。
これは反面タイヤのグリップ力が低下しているということでもあるので、メーカーは最新技術を投入して燃費性能を高めながらも十分なグリップ力を持つタイヤを作るよう工夫しています。
エンジンオイルの交換で燃費節約
エンジンオイルはエンジン内部の部品を汚れや摩耗から守り、潤滑させています。エンジン内でオイルは高温高圧に晒され、使用しているうちに劣化していきます。
劣化して酸化したオイルは十分な機能を発揮することができず、エンジンをスムーズに動かせなくなります。
そこで余分な力が必要となり、燃費が悪化します。
これまでよりアクセルを踏み込まなければ速度が出ない、そういった状態になったらエンジンオイルの劣化が疑われますので早めに交換しましょう。
定期的な交換で快適な走りを維持し、燃費効率もアップします。
終わりに
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ガソリンの価格も高騰しつつある今、少しでも燃費を抑えたいですよね。
費用面はもちろんのこと、地球環境にも優しいエコドライブは、気軽に毎日の運転に取り入れられるものも多くありました。
ほんのちょっと気にすることから始まるエコドライブ、できるところからさっそく始めてみましょう!