真のサーキットの狼だった!ホンダ・シビック タイプR、FF最速ラップを更新の実力に迫る!

     
   

出典元:https://hondanews.eu/eu/en/cars/search/results?searchtype=0&searchtext=type%2Br%2Bchallenge%2B2018&status=0&searchbydate=0&sortby=0

真のサーキットの狼だった!ホンダ・シビック タイプR、FF最速ラップを更新の実力に迫る!

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昨年2017年の9月にシビックが再び日本に登場しました。初代シビックは1972年に登場、ホンダの基幹車種として人気を博していましたが2010年、惜しまれながらも日本での販売を終了します

7年の時を経て再び日本に蘇ったシビックは大きな話題となりましたね。ホンダファンにとっては感慨深い出来事であったのではないでしょうか。

そのシビックの中でも高い人気を誇るのがタイプR。タイプRはホンダ車のスポーツモデルの最上級グレードに与えられる名称で、ホンダの象徴ともいえる存在でもあります。

シビックにおいても、2010年の日本販売終了後もタイプRのみが限定販売されてきました。

シビック タイプRの登場は1997年。シビックシリーズの登場から25年後のことになります。新型はタイプRとしては5代目。先代の販売終了から約1年半後、満を持しての登場となりました。

新型シビック タイプRは新開発された2.0L直4気筒ガソリンターボエンジンを搭載し最大出力は320ps、最大トルクは400Nm。0-100㎞/h加速は5.7秒というエンジンスペックです。

「タイプRチャレンジ2018」は、ホンダのシビックタイプRの実力を世に示すべく欧州にある有名サーキットでタイムアタックを繰り広げたもの。先代シビック タイプRが残した記録の更新に挑みました。

フランスのマニクールサーキット

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まず最初に行われたのはフランスにあるマニクール・サーキット。全長4,411m 、1991年から2008年まではF1フランスグランプリがこのサーキットで開催されていました。

あのミヒャエル・シューマッハがこのコースで8勝を上げており、彼のF1キャリアの中で最も勝ったコースでもあります。

このコースのドライバーを担当したのはエステバン・グエリエリ選手。彼はWTCRで活躍しています。

今回のタイムアタックで叩き出したラップタイムは2分01秒51、先代のシビック タイプRのタイム5秒も短縮した形になりました。

市販FF車最速をマーク、シビック タイプRの誇りは守られました。

ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキット

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第1戦の興奮も冷めやらぬままに突入した第2戦は、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでの開催となりました。

運転するのはスーパーGTで活躍するベルギー人ドライバー、ベルトラン・バケット選手です。

全長7,000m超とずば抜けて長いコースが特徴。激しいアップダウン、高速コーナーが連続する上天候が変わりやすく、難コースとしても有名です。

その歴史は古く、1924年には第1回スパ24時間レースが開催されました。

タイムは2分53秒72。ここでも先代の記録を3秒以上も上回り堂々とした記録を残しています。

イギリスのシルバーストンサーキット

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第3戦はイギリス・シルバーストン・サーキットにて行われました。

第二次世界大戦ではイギリス空軍の飛行場として使用されていた場所に設置され、滑走路がそのままコースとして使用されています。

1950年から開催されたF1グランプリの開幕戦が行われたことでも知られ、モータースポーツの聖地とも呼ばれています。数々の名勝負が繰り広げられたことでも知られる歴史あるサーキットです。

ここでは2分31秒32をマーク。もちろん市販FF車最速記録を更新です。ドライバーは3度のBTCCチャンピオン経験のあるマット・ニール選手が担当しました。

ポルトガルのエストリルサーキット

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ポルトガル・エストリル・サーキットが第4戦の舞台です。運転を担当したのは元F1ドライバーのディアゴ・モンテイロ選手。

かつてはこのコースでF1ポルトガルグランプリが開催されていましたが、大事故が多数発生したことにより1997年以降F1は開催されていません。

大西洋に近いため、非常に風の影響を受けやすく天候が悪化した際はかなりシビアな状態になるコースでもあります。

気になるタイムは2分1秒84。ここでもFF車最速記録を更新しシビック タイプRの凄さを改めて見せつけました。

ハンガリーのハンガロリンク

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最終戦の地にはハンガリーのハンガロリンクが選ばれました。チャレンジするのは最終戦にふさわしく、元F1ワールドチャンオピオン、現在はスーパーGTで活躍するジェイソン・バトン選手です。  

ハンガリーGPの舞台でもあるこのハンガロリンクは、2006年、ジェイソン・バトン選手がF1キャリアにおいての初優勝を果たした記念すべきコースでもあります。

まさに最終戦にふさわしい場所、そして人選といえるでしょう。ホンダも粋なことをしますね。

最も、ハンガロリンクを知り尽くしているジェイソン・バトン選手が適任だという技術・経験面での冷静な評価も踏まえて判断なのは明らかです。

「タイプRチャレンジ2018」の締めとなるハンガロリンクのタイムは2分10秒19。先代のタイムを0.66秒上回り最速を更新。

結果、「タイプRチャレンジ2018」では5つのコース全てで市販FF車最速記録を更新しました。もはや向かうところ敵なし、といった風情ですね。

ドイツ・ニュルブルクリンク北コースのFF最速記録もシビック タイプRが保持中!

出典元:https://www.honda.co.jp/news/2017/4170424.html

量産前の最終開発車両が記録

そもそもこの「タイプRチャレンジ2018」が行われたのは、新型シビックタイプRが2017年4月にニュルブルクリンク北コースでの走行テストにおいて、7分43秒80というFF車最速をマークしたことがきっかけ。

ニュルブルクリンク北コースは1927年にできた歴史あるクラシックコースで300mの高低差、172ものコーナー数、狭いコース幅など過酷なコースとして知られ、超難関コースとして有名なコースです。

各自動車メーカーが高性能スポーツカーのテスト走行を行うコースでもあり、スポーツカー開発の聖地となっています。

シビック タイプRがニュルブルクリンク北コースのFF車最速記録を更新したニュースは瞬く間に世界中を駆け巡り、発売されるいなや大人気に。日本では納車待ちは一時一年近くに及びました。

歴代のシビック タイプRと違って限定車ではありませんが、生産数が少ないことも影響しているのでしょう。

余談ですがFF車に限らない公道走行が可能な市販車のニュルブルクリンク北コースレコードは、今年2018年7月に ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJが記録した6分44秒97です。

サーキット専用車も真っ青ですね。

シビック タイプRのライバルとなるFF最速モデルは?

ルノー・メガーヌR.S.トロフィー300

出典元:https://www.renault.jp/information/news/lp/megane-rs-teaser.html

打倒シビック タイプRを明言しているのがのがこのルノー・メガーヌR.S.トロフィー300。

ルノーのスポーツ部門、ルノー・スポールの威信をかけて開発された高性能モデルであり、搭載された1.8Lの直4気筒ターボエンジンは最大出力300ps、最大トルクは420Nm。0-100㎞/h加速は5.7秒とシビック タイプRと同等です。

このルノー・メガーヌR.S.トロフィー300がニュルブルクリンク北コースのタイムアタックに挑戦するのは2018年10月。結果はどうなるのか、見過ごせませんね。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツS

出典元:https://www.volkswagen-press.be/golf-gti-clubsport-s-310pk

新型シビック タイプRが記録更新する前のニュルブルクリンク北コース市販FF車最速記録は、このフォルクスワーゲン・ゴルフGTIクラブスポーツSが保持していました。

先代シビック タイプRが保持していた記録を2016年4月に1秒半上回り記録保持車種に躍り出た上、さらにその後12月の再アタックでシビック タイプRとの差を3秒半にも広げていたのです。

エンジンは直噴2.0直4気筒ターボを搭載。スペックは最高出力310ps、最大トルクは379Nm、0-100㎞/h加速は5.8秒。

新型シビック タイプRは雪辱を果たしたことになりました。

セアト・レオン クプラ300

出典元:https://www.seat.com/carworlds/leon-cupra/overview.html

メーカー自らが「最強のロードカー」というセアト・レオン クプラ300。レオンは初代が1998年に登場しましたが、ホットハッチとして特に欧州で強い存在感を放つモデルです。

最高出力300ps、最高トルクは350Nm。スペイン最大の自動車メーカーが手掛けるホットハッチはその快適性でライバル車を上回ります。

サーキット並みのハードな走りに関してはもちろんのこと、設定を切り替えれば日常生活においての使用シーンでも難なく扱えることは大きな魅力といえるでしょう。

フォード・フォーカスRS Mk3

出典元:https://www.ford.com/performance/focus-rs/

2.3L直4気筒ターボエンジンを搭載した最高出力355ps、最高トルク440Nmを備えた日本においては幻ともいえるホットハッチ。

フォード自体が2016年に日本から撤退したこともありますが、それ以前においても、RSグレードは日本には正式輸入されませんでした。

それゆえ日本での存在感は薄いといわざるを得ませんが、世界的にはフォルクスワーゲン・ゴルフやルノー・メガーヌと並ぶホットハッチとしてよく知られているモデルです。 

日本にも並行輸入で入手する熱烈なファンが存在しています。

シビック タイプRの偉業

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数あるライバル車を押しのけてニュルブルクリンク北コース市販FF車最速記録をマークしたことだけでもかなり凄いことですが、その他に世界的に有名なコースでも軒並み記録更新とは驚きです。

先代からも明らかに進化していることを実感させ、そして世界的にもホンダの技術がトップクラスにあることを改めて認識させてくれました。

もちろん最高峰のドライバー達の手腕も大きく貢献しているでしょう。

まだまだ話題が尽きない新型シビック タイプR。今後はどんな形で私たちを驚かせてくれるのか、期待は膨らむばかりです。

 
 
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