出典元:https://www.morgan-motor.co.uk/pashley/
モーガンとパシュリーが共同開発した自転車、パシュリー・モーガン3、モーガン8の特徴は?
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パシュリーとは?
パシュリーは、英国が誇る歴史ある自転車メーカーです。シェイクスピアの生まれ故郷でもあるイングランドのストラットフォードで1926年に創業、現在もその地でクラフトマンシップにあふれた自転車作りを行っています。
ロンドンっ子御用達でもあり、特にフィックスのホリゾンタルにおいては圧倒的な人気を誇っています。藤製の前かごをつけたガーリーな雰囲気のシティサイクルも女性に人気があるそう。
パシュリーのハンドメイドにこだわり伝統的なあり方を重視するスタイルは自動車業界屈指の老舗であるスポーツカーメーカー・モーガンと共通するところがあり、今回のコラボが実現したようです。
老舗同士が手掛ける自転車、どんな仕上がりなのかとても気になりますね。
パシュリー・モーガン3の装備
”3”や”8”というモデル名の由来はギアタイプからきているよう。このパシュリー・モーガン3のギアには、イギリスの自転車メーカー、スターメー・アーチャー製の3段タイプを使用。
クランクセットは日本のスギノエンジニアリング製となっています。日本のブランドのものが使用されていると思うとちょっと嬉しいですね。
サドルにはイギリス・ブルックス製の「B17」。オイルを丹念に塗り込んだ皮を使用したモデルです。しっとりとした上質な肌触りが魅力的。
ブルックスはイギリスの中でも老舗中の老舗である自転車サドルメーカーです。パシュリー・モーガンにふさわしいセレクトといえるでしょう。
ボディカラーはブリティッシュレーシンググリーン。コーディネートされるマッドガードにはウォールナットの合板を使用し、モーガンならではの雰囲気を自転車で再現しています。
パシュリー・モーガン8の装備
ギアに8段変速のシマノ製「ネクサス」を採用。このギアはメンテナンスフリータイプであり、高価格帯の自転車御用達のギアでもあります。
ハイスペックなこのモデルに使用されるクランクセットは”3”とは差をつけたスターメー・アーチャー製。サドルにはブルックス製の「Cambium C15」を採用しました。これは硬化天然ゴムとオーガニックキャンパスで作られた手の込んだサドルです。
ライトパールグレーのボディカラーにブラックアッシュのマッドガードが気品のある佇まいを演出します。
両方のモデルに共通しているフレームにはイギリス・レイノルズ社製「631」。これはフロントウォークにクロモリブデン鋼を採用した超合金のモデルです。
戦闘機やレーシングカーなどの部品を手掛けるレイノルズ社製のフレームを使用した高品質な自転車となっています。タイヤにはパナレーザー製の「グラベルキング」を使用しました。これも両モデル共通の仕様ですが、摩耗性、耐久性と申し分ないタイヤです。
パシュリー、そしてモーガンのどちらのプライドも反映した高品質な素材をふんだんに使用し、パシュリーファン、モーガンファン両方を虜にしそうな自転車に仕上がっています。
日本でも購入可能?
2018年9月現在、イギリスにおいては7月にすでにデビューしていますが日本での販売については不明。いくつかのパシュリー店舗でも取り扱いはあるようですが、基本的にモーガン販売店を中心に展開されるようです。
日本においては今年2018年4月に日本法人であるモーガンカーズ・ジャパンが設立されたばかり。現在日本市場に力を入れていると思われるので、もしかしたら近い将来日本での展開も期待できるかもしれませんね。
自動車メーカーが販売している超高級ロードレーサー&競技用サイクル!
ビアンキ for スクーデリア フェラーリ01(SF01)
出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000030813.html
パシュリー・モーガンがイギリス同士のコラボなら、イタリア同士の驚くべきコラボがこのビアンキ×フェラーリの組み合わせ。
1885年創業、現存する自転車ブランドの中では最も古い歴史を誇る伝統ある自転車メーカー、ビアンキの最高峰レーシング用バイク「スぺシャリッシマ」をベースに使用しました。
フレームは重量780gと超軽量。この秘密はビアンキのみが使用可能なカーボン素材「カウンターヴェール」の使用にあります。振動を抑えつつ高剛性を持たせた優れた素材です。
サドルはフェラーリのコックピット内に使用されているものと同じ3Kカーボンを使用というこだわりよう。
デザインはフェラーリのデザインチームが手掛け、フェラーリとは切っても切れないレーシングスピリットを感じさせる仕上がりになりました。フェラーリの象徴、ロッソコルサが見る者の目を引き付けます。
シマノデュラエースDi2の完成車で200万円、カンパニョーロ・スーパーレコードEPS完成車に至っては220万円と車顔負けの値段にも驚きですね。
サーヴェロ・P5X ランボルギーニエディション
出典元:http://media.lamborghini.com/english/latest-news/lamborghini-and-cerv-lo-join-forces-on-limited-edition-triathlon-bicycle-p5x/s/79a67506-4ccf-4511-9b0d-28143e7ba2ba
世界25台限定で発売されたのは、アスリートにも定評がありレースでの実績もあるスポーツバイクブランドのサーヴェロとスポーツカーの代名詞でもあるランボルギーニがタッグを組んだトライアスロンバイク、P5X ランボルギーニエディション。
ジュネーブモーターショーで披露されました。史上最速のトライアスロンバイクを目指して開発されたこのモデルはランボルギーニ自慢のデザイン部門、チェントロスティーレラボによってデザインされ、ランボルギーニ独特のイエローが印象的に使用されています。
お値段は299万円。もはや自転車の値段とは思えませんね……。
ストーク・ファッシナリオ.3 アストンマーティンエディション
出典元:http://www.astonmartin.com/en/archived-content/media-centre/press-releases/2017/11/02/aston-martin-unveils-special-edition-storck-bicycle
アストンマーティンのビスポーク部門、Q byアストンマーティンとコラボしたのは1995年に創業のドイツのロードバイクブランド、ストーク。
107台限定で販売されたこのモデルはフレーム重量が770g、全体でも5.9㎏という軽量さが大きな特徴。高性能なピレリ製タイヤ「Pゼロ・ヴェロ」が使用されています。
光の具合によってグレー、シルバー、グリーンへと表情を変えるカラーリングも素敵です。
価格は約223万円。その美しさは価格に見合う価値があるといえるのではないでしょうか。
自動車メーカーが自社ブランドで販売している自転車!
ポルシェバイクス・バイクRS/RX
出典元:https://shop4.porsche.com/usa/sport/bike/wap06101x0e/porsche-bike-rs.pdds
ポルシェが自社ブランドで自転車を販売していたってご存知でしたか?バイクRS/RXはオフロード、オンロードのどちらでもスポーティな走りを楽しめるバイシクルとして誕生しました。
とはいえこの2つのモデルには明確な違いがあり、バイクRXはDT SWISSのエアサスペンションフォークやドイツのマグラ製油圧ディスクブレーキを装備し、よりオフロードに向いたモデルです。
バイクRSは総重量を9㎏に抑え、オンロードでその真価を発揮します。どちらのモデルにも20段変速ギアを採用しています。
価格はバイクRXが66万4,200円、バイクRSが81万6,480円となっています。
アウディ・スポーツレーシングバイク
出典元:https://www.audicollection.jp/feature/racingbike
アウディの軽量化技術、アウディ・ウルトラの精神を反映したアウディ・スポーツレーシングバイク。その名に恥じることないフレーム重量は790g、バイシクルの総重量は5.8㎏という超軽量モデルとなっています。
アウディのクワトロシステムを搭載したハイブリッドレーシングカー、R18 e-トロン クワトロのコックピットにも使用されている東レT1000カーボンをフレームに採用。
サドルには貴重な大排気量エンジンを備えたR8と同じファインナッパレザーを使用と、アウディのファンが大満足する仕上がりになっています。
価格は約237万円(本国参考価格)。全世界50台限定で販売されました。
自動車メーカーのロゴが入ったお手頃価格のクロスバイク!
フェラーリ・C7024 ALTUS
出典元:http://www.gic-bike.com/product/ferrari/c7024-altus/
フェラーリの跳ね馬のマークが燦然と輝くこのクロスバイクはSHIMANO ALTUS 24speedを搭載。フェラーリならではの赤いペイントが印象的です。
レッドとホワイトの2カラーが用意されていますが、ホワイトにもレッドのラインが施されフェラーリのイメージを醸し出しています。
フレーム素材はアルミを使用。価格は7万5,000円と一般的なクロスバイクの価格ですね。
ルノー・AL-CRB7021 E
出典元:http://www.e-otomo.co.jp/renault-al-crb7021/
フランスならではのセンスを感じさせる仕上がりは女性にもおすすめ。ホワイトのボディカラーか爽やかなイメージです。
シマノの7段変速機を搭載し、快適な街乗りが可能に。スポーツクロスとしては比較的お手軽な5万1,429円という価格も魅力です。
終わりに
出典元:https://www.morgan-motor.co.uk/pashley/
意外と多くの自動車メーカーが自転車を発売していましたね。自転車メーカーと自動車メーカーのコラボは近年のトレンドの一つなのかもしれません。
そのコラボの仕方でも各メーカーの姿勢が表れているような気がします。今回ご紹介したパシュリー・モーガンの組み合わせは伝統、そして古きよきものを大切に思うイギリスの気質が反映されていると考えてもいいでしょう。
パシュリーとモーガンの渾身の作品である2つのモデルの自転車が、颯爽と日本の風景の中を駆け抜けていく姿を見たいものですね!