出典元:https://www.youtube.com/watch?v=i8KCQWJ520c
今や数多くの自動車を販売しているホンダ。その4輪自動車第一号となったT360が発売されてから、今年2018年の8月1日でなんと55年もの月日が経ったのだそうですよ!55年間も愛され続けているなんて、ホンダの歴史の重さに驚くばかりです。
さっそく、そんな”ホンダの歴史”をおさらいしていきたいと思います。現在発売されている軽自動車たちの先祖モデル、あなたは知っていますか?詳しく紹介していきます!
ホンダで初めて販売された4輪自動車T360とは?
出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BBT360
それではまず、ホンダの4輪自動車第一号である「T360」について紹介します。可愛らしい見た目は、今の時代でも人気となりそうなフォルムですね。当時のT360は、乗用車としてではなく商用車として開発されていました。
日本初の直列4気筒DOHCエンジンを搭載した軽トラック
ホンダのT360は、国内初のDOHC車となりました。DOHCというのは”ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト”の略で、直列4気筒エンジンの種類です。現在でも使われているエンジンの種類です。
T360のエンジンは床下の中央部分に配置されました。こうすることで、車内をより広くすることに成功したのです!また商用車としての開発だったことから、走りもパワフルになるようにとスポーツカーの技術をも取り入れられました。
テーマは「働く人を支えたい」だったそうですよ!より運転しやすく、より走りやすい車であることで、運転のストレスを減らすことができるようにという願いが込められているのでしょう!
荷物を載せてもしっかりと走れるようにという願いを込めてパワフルさにこだわられているのでしょうね。
後継モデルはTN360
T360の後継モデルとして1967年に発売されたのがTN360です。
TN360にはT360の技術と、当時乗用車として販売されていたN360の技術とを融合させて作られたモデル。T360にN360の強力なパワーユニットが加わることで、よりパワフルになったのだそうですよ!
ここにも「働く人を支えたい」という想いが表れていますね。
直系の子孫はアクティトラック
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現在発売されているホンダの商用車といえばアクティトラックです。このアクティトラックはT360の直系ということで、T360と同じくエンジンは床下に配置されています。
車体中央にエンジンを配置していたT360とは違い、アクティトラックでは前後の車輪の間に配置。この配置はホンダ独自のもので、MR(ミッドシップ・リアドライブ)方式と呼ばれています。
これにより快適な走りとパワフルな走りとを両立させ、働く人を支えられているというわけです!
現在のNシリーズ(N-ONE、N-WGN)のご先祖様は?
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今ホンダの主力シリーズともいえるのが「Nシリーズ」です。日本で一番売れている軽自動車ともいわれているほどですよね!N-ONEやN-WGN、そして先日発売されたばかりのN-VANがラインナップされています。
そんな人気シリーズのN-ONEとN-WGN先祖となったモデルが、「N360」なんです!
初の量産乗用車N360と改良版のNIII 360
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ホンダ初の量産型乗用車として作られた初めての乗用車がN360です。そう、NシリーズのNはここから来ているのです。かなり歴史のある名前であったということを私も知らず、へぇ〜と驚きました。
なんといっても、先ほど紹介したTN360にも使われた強力なパワーユニットが特徴的なN360!見た目の可愛らしさも人気となったですが、意外にも車内の広さがウリでした。
天井が高く、そのゆったりとしたスペースは当時の軽自動車にあった”大人が4人乗ると狭くなる”というイメージを一新するほど。4人乗ってもゆったりと座れる快適空間が話題を呼び、一気に人気モデルとなりました。
見た目は小さく、車内は広く、そしてパワフルな走り。まさに今のNシリーズの原点といえますね!55年経った今でもそのコンセプトが受け継がれているなんて、もうすごいとしか言いようがないですよね。
N360の後継として登場したライフ
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N360の後継者として愛されているのが、ホンダのライフです。小さな車体で小回りが利くため運転しやすいと評判のモデルです!運転が苦手な女性でも大丈夫、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
シンプルながらも長年愛されている秘密は、なんといっても性能の高さでしょう。走行性も高く、さらに小さな見た目に反して広々とした室内空間。そしてボディが小さいので小回りの利く運転のしやすさ。まさにN360のコンセプトを引き継いでいるモデルなのです。
トゥデイを経てトールワゴンのライフへ
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そんなライフは、一時は生産廃止となりました。人気はあったにもかかわらず生産廃止となった理由は定かではありませんが、生産廃止中でもライフは至る所で目にするメジャーなモデルでしたよね。
その後ホンダではトゥデイという名の軽自動車を経て、トールワゴンとしてライフが復活!当時は車高の高いトールワゴンタイプの軽自動車が流行していたということもあり、ホンダもライフでトールワゴン市場へ参入。しっかりと結果を残しています。
トゥデイをベースとしたこのトールワゴンが、”2代目ライフ”として愛されているモデルなのです!
この2代目ライフは爆発的にヒットし、その後後継モデルとして発売された現在のNシリーズが高評価で大ヒットした要因のひとつともなっています。
話題のN-BOXをベースとするN-VANのご先祖様は?
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先日発売されたばかりのN-VAN!大人気のNシリーズに、ついに軽バンが登場したということでも話題になったモデルです。広々とした空間、パワフルな走り、というNシリーズのコンセプトをそのままに作られた軽バンなんですよ。
そんなN-VANの先祖についてもチェックしてみましょう!
初代ライフをベースにして登場したライフステップバン
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N-VANの先祖となったのは、初代ライフをベースにして発売されたライフステップバンです。デザインとしてはライフとかなり違うようには見えます。どこか愛らしいデザインは、どちらかといえばT360に似ている気もしますね。
「ステップバン」と呼ばれて親しまれていたライフステップバン。写真からもわかるように、車内はかなり広く作られています。当時発売されていた車の中ではダントツで車高が高いステップバン。
最近では「トールワゴンの先駆けである」として、未だに人気が衰えていないんですよ!
乗用モデルのストリート、バモス
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ライフステップバンの後継として発売されたのがバモスです。商用車として活躍することはもちろんですが、走りやすさや運転のしやすさから普段使いにもおすすめされていたモデルです。
たしかに、高齢者の人などはリタイア後も普段使い用にバモスに乗っているという人もいるようです。
バモスはシンプルなデザインなので、性別や年代を問わずに愛されていたモデルでもあります。可愛らしいデザインだと女性や若者向けとなってしまうし、クールな印象があると女性からは敬遠されがち。
でもこのバモスなら、乗る人次第でいろんな表情を見せてくれるように思います!
軽スポーツカーS660といえばビートの後継、それ以前にあった軽のスペシャリティカーとは?
出典元:http://www.mugen-power.com/automobile/products/s660/
ホンダの軽自動車を語るにあたり、忘れてはならないのが軽スポーツカー!スムーズな加速、パワフルな走りを追及して作られているスポーツカー。
現在販売されている軽スポーツカーはS660ですが、こちらの先祖についても紹介させていただきます。
NIII 360がベースのZ
出典元:https://honda.lrnc.cc/_ct/17188960
S660はビートの継続モデルとして発売されましたが、ビート以前にも”軽スペシャリティカー”と呼ばれるモデルがありました。それが「Z」です。
ZはNIII 360をベースにして発売されたモデルで、その丸っこい見た目から”水中メガネ”と呼ばれ親しまれていました。圧倒的な走りが魅力のZは、当時男性のステータスにもなるほど。どちらかといえば可愛らしい見た目ではありますが、そのパワフルさは想像以上です。
普段使いはもちろん、長距離運転や高速移動などいろんなシチュエーションで活躍し大人気となりました!
復活したZはミッドシップ4WD SUV
出典元:https://www.youtube.com/watch?v=tVz4p-RmtW8
Zは1974年に生産終了。人気はあったものの、それだけではロングヒットにはつながらなかったのかもしれません。そんなZですが、1998年には「新型Z」として2代目が登場しました!コンセプトはそのままに、デザインはがらりと変わっています。
というのも、2代目のZはSUVタイプの4WD車として発売されていたからなんです。初代Zとは少し違うものの、同じコンセプトのもとにライフ同様、コンパクトな見た目に反してパワフルな走りを見せてくれました!
まとめ
出典元:http://car-moby.jp/321905
いかがでしたでしょうか。
55年間ずっと愛されてきたともいえるホンダの自動車たち。Nシリーズをはじめ、ホンダの軽自動車の人気の秘密がわかった気がしますね!
新しくN-VANも登場した今、これからのホンダにも期待していましょう。