出典元:http://fashionpost.jp/culture/culture-art/135362
ドイツの出版社タッシェンから発売された『フェラーリ』とは?
出典元:https://uncrate.com/jp/article/ferrari-art-edition/
フェラーリ70年の歴史が刻まれた書籍『フェラーリ』とは
2018年11月7日に都内でお披露目された『フェラーリ』は、フェラーリが歩んだ歴史を最高の美術書籍へと昇華させたアーカイブ本です。
フェラーリの70周年を祝う企画として、ピエロ・フェラーリ氏(フェラーリ現副会長)が自ら出版社に打診し、書籍化が実現しました。
フェラーリやプライベートコレクターの未公開写真や図版集
日本では多くのフェラーリ図鑑、フェラーリ・アーカイブ本が発売されていますが、どこかで一度は目にしたことがある写真や画像、既知の情報をまとめた書籍が多かったのではないでしょうか。
今回発売された『フェラーリ』は、72万円の価格がつくだけの価値があると納得できる貴重な写真が、10章、514ページに渡り掲載されています。
いくつものカーレースで偉大な記録を打ち出した瞬間を捉えたメモリアル・フォトはもちろん、世界に名だたるレジェンド・レーサーの貴重なショットやオリジナル文章など、フェラーリが所蔵していた数々の写真はマニア垂涎です。
また、記録写真だけにとどまらず、雨に見舞われたレースだからこそ写せた息を飲むほどの美しい写真、神様のいたずらとしか思えないアクシデントや事故の様子など、フェラーリの長い歴史からスケッチ、スナップまで網羅しています。
フェラーリのマニアだとしても、必ずや目新しい写真に出会うことができるでしょう。
ピーノ・アッリエーヴィ氏著、1947冊限定販売
『フェラーリ』にこうした秘蔵写真ばかりを掲載できた秘密は、この本の著者にあります。レース解説者としてイタリアで活躍し、レーシングカーやモータースポーツに造詣が深いピーノ・アッリエーヴィ氏です。
フェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリ氏と交流があったアッリエーヴィ氏だからこそ、フェラーリ秘蔵の情報や世界中に散らばるフェラーリコレクターの貴重な写真を収めることができたといえるでしょう。
世界で1947冊だけしかない『フェラーリ』。「1947」という数字がフェラーリ設立の年に由来していることは、いうまでもありません。
出版史上最も高価な書籍を販売したタッシェンとは?
『フェラーリ』の出版を手がけたのは、ドイツの「タッシェン」です。縦43cm、幅32cmというビッグサイズアーカイブの製本は、フェラーリのお膝元であるイタリアの製本所で行われたそうです。
タッシェンが取り扱っている書籍は、日本でいう「サブカルチャー」に分類されるフェティシズムやポルノなどをテーマとしたものが多く、一般の目にあまり触れることのなかったこれらの文化を広く周知した出版社としても知られています。
セレクトする書籍が美術品としての価値が高いものばかりだという点も、タッシェンの特徴です。画像や写真・装丁の美しさは、サブカル的書籍を広めることに貢献したに違いありません。
フェラーリが、デザイン性、美しさ、そして新しさを常に追い求めているタッシェンに企画を持ち込んだ理由が見えてきますね。
『フェラーリ』の発売により、タッシェンは世界で最も高額な書籍を世に送り出した出版社となりました。
『フェラーリ』の豪華すぎる装丁・ケース
出典元:https://www.axismag.jp/posts/2018/08/99295.html
『フェラーリ』はその内容は言わずもがな、装丁やケースも非常に豪華な仕様となっています。またケーススタンドの有無により、2つのエディションが設定されています。
触れるのがためらわれる『フェラーリ』の美しい装丁
ぱっと目を引く鮮やかな赤い表紙は本革製。実際にフェラーリのカーシートに使われているのと同じ革を用い、ハンドステッチで作られています。
また、表紙にはフェラーリのアイコンである跳ね馬「カヴァリーノ・ランパンテ」があしらわれています。
1947冊それぞれに打たれたシリアルナンバーを見れば、世界でたった1冊の『フェラーリ』だと実感できるでしょう。
12気筒エンジンを模したアルミケース付の『フェラーリ』コレクターズエディション
アルミニウムケースが付属したコレクターズエディションは、お値段は72万円(税抜)。こちらは1697部限定で発売されています。
251から1947までのシリアルナンバーが打たれ、エンツォ・フェラーリ氏の実子であるフェラーリ現副会長ピエロ・フェラーリ氏のサイン入りです。
アルミニウムケースは表紙と同様の鮮やかな赤。フェラーリの12気筒エンジンのカムカバーをモチーフにして作られています。
エンツォ・フェラーリ氏は12気筒エンジンにこだわり、フェラーリの市販車=12気筒と公言していたことから、『フェラーリ』のデザインを担当したマーク・ニューソン氏は「これしかない」と思ったのだとか。
アルミニウム鋳造で作られており、赤い塗装はフェラーリのエンジンで実際に使われている赤いバーニッシュ仕上げです。
エキマニを模したブックスタンド付の『フェラーリ』アートエディション
アルミニウムケースと、さらにスタンドがついたアートエディションは、お値段360万円(税抜)。かさばる仕様のため、別途輸送料がかかるのだとか。こちらは250部の発売です。
1から250までのシリアルナンバーが打たれ、ピエロ・フェラーリ氏のサインはもちろんのこと、現会長ジョン・エルカーン氏や2018年7月に病死した前CEOセルジオ・マルキオンネ氏の署名も入っています。
アートエディション限定のスタンドは、エンジンのエグゾースト・マニフォールドを模しており、材質には鋼鉄とクロームが使われています。
ブックケースを支える面は55cm×57cm、脚部分の長さは何と110cmにも達しますので、輸送料がかかるのも頷けます。
『フェラーリ』は代官山 蔦屋書店でも購入可能!
出典元:https://www.gizmodo.jp/2018/08/ferrari-30000-dollar-book.html
日本国内で『フェラーリ』が購入できる店舗は1つだけ。それが代官山T-SITE内にある「代官山 蔦屋書店」です。
代官山T-SITEにある蔦屋書店とは?
「蔦屋書店」の原点は1983年に大阪・枚方で開業した「蔦屋書店」にあります。ライフカルチャーの中心に本と映画、音楽を据えることが、初期蔦屋書店のモットーでした。
その後、蔦屋書店は「TSUTAYA」として全国に展開していきましたが、開業時の蔦屋書店に足を運んでいた人々が魅力に感じていたような新しい文化を、今も提供できているだろうか?という疑問が生じました。
そこでTSUTAYAは原点に立ち返り「代官山 蔦屋書店」として代官山T-SITEに店舗を構えました。
洋書も豊富なクルマ・バイクコーナー
代官山 蔦屋書店の1階は3つの建物に分かれており、クルマ・バイクの書籍コーナーは2号館の1階に位置しています。
クルマやバイクに関する和洋書、ヴィンテージ本、カタログ、整備書はもちろん、カレンダーやペーパークラフト、アパレルグッズまで取り扱っています。
日曜日の朝に行われるモーニングクルーズ
代官山 蔦屋書店では毎月第2・4日曜日の朝7時から「モーニングクルーズ」というイベントが開催されています。
代官山 蔦屋書店 クルマ・バイクコーナーの公式Facebookページにて事前公開されるテーマがあり、それに沿ったクルマが集結するイベントです。
街中ではあまり見かけないような珍しいクルマを見ることができるかもしれません。代官山 蔦屋書店で展示されている『フェラーリ』を見に行くついでに参加してみてはいかがでしょうか?