出典元:https://automobiles.honda.com/accord-sedan#
- 1. 北米で販売中の新型アコードはどんな車?
- 2. アコードの歴代モデルを振り返る
- 2.1. ミドルクラスハッチバックとして登場した初代アコード
- 2.2. 日本車として初めてアメリカで現地生産された二代目アコード
- 2.3. クーペやエアロデッキも登場、リトラクタブルヘッドライトの三代目アコード
- 2.4. 逆輸入のワゴンが追加された四代目アコード
- 2.5. スポーツ仕様のSiR登場、JTCCでも活躍した五代目アコード
- 2.6. 専用チューンのユーロRもラインナップ、国内専用ボディの六代目アコード
- 2.7. ユーロRはK20A+6MTに進化、欧州仕様と共通ボディの七代目アコード
- 2.8. ボディが大型化、ワゴンはツアラーに名称変更した八代目アコード
- 2.9. ハイブリッドエンジン搭載の九代目アコード
- 3. 独自のボディを採用した海外仕様のアコード
- 4. 新型の十代目アコードは国内でいつ発売?
北米で販売中の新型アコードはどんな車?
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新型アコードは6ライトウィンドウ採用の新しいエクステリア
10代目となる新型アコードは日本より一足先に北米でデビューしています。アコードは従来日本よりも北米市場での人気が非常に高く、北米先行デビューもそれが影響していると考えられますね。
新型アコードのプラットフォームは現行のシビックと共通のホンダ・グローバルスモールプラットフォームを採用。そのためロー&ワイドなボディ、現代的でスポーティなイメージを持つエクステリアデザインとなりました。
近年の新型車、現行クラウンやレクサスLS、そしてプリウスにも導入された6ライトウィンドウがこの新型アコードにも採用されています。長い歴史を持つアコードですが、この6ライトウィンドウがより若々しくフレッシュなイメージの演出に一役買っています。
新型アコードはハイブリッドとターボエンジン搭載
エンジンはこれまでラインナップされていたV6エンジンは廃止され、新たにダウンサイジングされた4気筒エンジンが採用されました。
ガソリンモデルは1.5Lの直列4気筒ターボエンジンと2.0Lの直列4気筒ターボエンジンの2種類となっています。
このうち2.0Lのターボエンジンはニュルブルクリンク北コースで2017年にFF量産車最速ラップを記録した現行のシビックタイプRと同じもので、最高出力320pを発揮。
トランスミッションは1.5LにCVTと6速MT、2.0Lに新開発となる10速ATと6速MTが組みあわされますが、FF市販車に10速ATが搭載されるのはこの新型アコードが初ということです。
ハイブリッドモデルには、新型フリードハイブリッドに採用されたレアアースを使用しない熱間加工ネオジム磁石を使用した新開発の電動モーターを使用。
2.0Lの新世代2モーター式ハイブリッドエンジンは燃費やパワーの向上はもちろん、小型化も実現し新型アコードハイブリッドではガソリンモデルと変わらない広い室内空間を確保しています。
新型アコードはホンダセンシングやコネクティビティ技術搭載
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近年の新型車には欠かせなくなってきた最新のコネクティビティ技術ももちろん搭載。グレードによっては車内4G LTE Wi-Fiや、NFC(近距離無線通信規格)が搭載されています。
ホンダ自慢の安全運転支援システム「ホンダセンシング」も最新のものが全車に標準装備。安全性能にもぬかりありません。
新型アコードのボディサイズは?
新型アコードのボディサイズは全長4,893㎜×全幅1,862㎜×全高1,449㎜。先代モデルよりも全高は低く幅広いワイド&ローなボディです。
ホイールベースは2,830㎜となり先代より拡大。これによってよりリアシートの足元が広くなり、居住性もアップしました。
アコードの歴代モデルを振り返る
ミドルクラスハッチバックとして登場した初代アコード
出典元:https://www.honda.co.jp/news/1978/4780901.html
初代アコードが登場したのは1976年。当時のホンダのフラッグシップモデルとして誕生しました。1.6LのEF型CVCCエンジンを搭載。
当初はミドルクラスの3ドアハッチバックとして登場しましたが、デビュー翌年の1977年には4ドアセダンもラインナップに加わります。
1978年には新型の1.8LEKCVCCエンジンを搭載し、最高出力は90psを発揮しながらも昭和53年排出ガス規制をクリアしたモデルが追加されました。
日本車として初めてアメリカで現地生産された二代目アコード
出典元:https://b-cles.jp/car/honda_accord_2nd.html
1981年にアコードは初めてのフルモデルチェンジを受けます。この二代目モデルにはクルーズコントロールが全車標準装備されました。操作スイッチはステアリングホイールに設置されましたが、それは世界でこのアコードが初めてだったそうです。
セダンにはこれもまた世界初となる車速応動型バリアブルパワーステアリングを標準装備しました。二代目アコードは世界初技術尽くしですね。
アメリカで非常に高い人気を誇るアコードですが、この二代目は1982年からアメリカ、オハイオ州にある工場で現地生産されました。これは日本車としては初めてのことになります。
ちなみのアコードの兄弟車であるビガーはこの二代目のデビューとともに誕生しました。
クーペやエアロデッキも登場、リトラクタブルヘッドライトの三代目アコード
出典元:https://www.honda.co.jp/news/1985/4850604.html
三代目が登場したのは1985年、日本ではバブル景気真っ只中のことになります。スポーツモデルの象徴として当時ブームであったリトラクタブルヘッドライトが採用されました(欧州のみ異形4灯式)。
このフルモデルチェンジで3ドアハッチバックはシューティングブレークのような独特のスタイルに変化、エアロデッキと名付けられることに。このエアロデッキは日本、そして欧州で販売されます。
北米やオーストラリアにおいては人気の高いファストバックモデルが販売されたということ。また3代目では2ドアクーペも登場し、一気にボディタイプのバラエティが豊かになりました。
逆輸入のワゴンが追加された四代目アコード
出典元:https://www.honda.co.jp/news/1989/4890913.html
1989年に登場した四代目になるとデビュー時からラインナップされていた3ドアハッチバックが廃止され、日本では4ドアセダンのみが販売されるようになります。
ですが翌年には2ドアクーペが登場、さらにその翌年の1991年には北米ホンダで開発・生産されたアコードワゴンもラインナップに追加されました。
空前のセダン人気の時代はバブル崩壊と共に去ったことから、クーぺやワゴンはセダンのみでは心もとないと判断されての導入かもしれませんね。
スポーツ仕様のSiR登場、JTCCでも活躍した五代目アコード
出展元:https://www.honda.co.jp/news/1993/4930902.html
1993年のこのフルモデルチェンジではセダンに新開発のH22型2.2LVTECエンジンを搭載し、最高出力を145psにまで引き上げました。
また1996年にはリアスポイラーや専用バンパー、専用のブラックモノトーンカラーのインテリアなどを採用したスポーツモデルのSiRが登場。
この五代目モデルは全日本ツーリングカー選手権(JTCC)に投入され、1996年から1997年にかけて活躍し好成績を残しています。この時投入されたマシンは最高出力310psを発揮する、2.0Lに排気量を絞ったH22型エンジンを搭載したものでした。
専用チューンのユーロRもラインナップ、国内専用ボディの六代目アコード
出典元:https://www.honda.co.jp/news/2000/4000601b.html
1997年に登場した六代目から世界共通フレキシブルプラットフォームを導入し、地域に合わせた最適な車を生産する方針が取られることに。日本国内専用ボディとなった六代目アコードは全モデルにVTECエンジンが搭載されました。
また2000年には最高出力220ps、最高トルク221Nmを発揮する高性能な2.2LVTECエンジン、専用ギアレシオの5速MTを採用して各段に動力性能を高めたモデル、ユーロRがラインナップ。
専用サスペンションに強化ブレーキ、高剛性ボディなどはもちろんのことインテリアにもレカロ製のバケットシートなどが採用された本格的スポーツセダンとなっています。
ユーロRはK20A+6MTに進化、欧州仕様と共通ボディの七代目アコード
出典元:https://www.honda.co.jp/news/2002/4021010-accord.html
この2002年に登場した七代目では日本仕様は欧州仕様と統合され、欧州仕様と共通ボディになりました。オプションで高速道路での車線維持や車速制御が可能なホンダ・インテリジェント・ドライバーサポート・システムの設定が可能になっています。
スポーツモデルであるユーロRは特別チューニングされた2.0L直列4気筒 i-VTEC(K20A型)、トランスミッションは専用の6速MTの組み合わせとなりました。
ボディが大型化、ワゴンはツアラーに名称変更した八代目アコード
出展元:https://b-cles.jp/car/honda_accord_8th.html
デザインとしてはキープコンセプトとなったこの2008年のモデルチェンジでは全幅を大幅に拡大。居住空間の広さを確保して快適性の向上が図られました。
またサイドカーテンエアバッグを全グレードに標準装備するなど高い安全性を備えたこともこの八代目の特徴といえるでしょう。
ステーションワゴンはこのフルモデルチェンジ時に「アコードツアラー」に名称を変更。初代アコードツアラーの誕生となりました。
ハイブリッドエンジン搭載の九代目アコード
出典元:https://www.honda.co.jp/ACCORD/webcatalog/styling/design/
日本においての現行モデルとなる九代目のアコードはハイブリッド専用車として2013年に登場。新世代のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載し、30㎞/Lという圧倒的な低燃費を実現したモデルです。
2016年のマイナーチェンジではフルLEDヘッドライトやLEDフォグライト、18インチアルミホイールなどを導入しエクステリアデザインが大きく変化。「ホンダセンシング」やパーキングセンサーシステムも標準装備されました。
また高精度な渋滞予測が可能な「Hondaインターナビ」を採用、Apple CarPlayにも対応するなど当時の最新のインフォテイメントシステムが搭載されています。
独自のボディを採用した海外仕様のアコード
出典元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89#/media/File:01-02_Honda_Accord.jpg
六代目アコードの北米仕様と欧州仕様
北米仕様のアコードはセダンとクーペの2種類に。アメリカの道路事情に合わせた大型化が進められ、人気の高いV6エンジンを搭載したモデルもラインナップされていました。
欧州仕様ではセダンとハッチバックというラインナップになり、ボディの形状も日本仕様より全長が長く全幅が短いスリムな形状になっています。
インスパイアと共通になった北米仕様、アコードと共通ボディのアキュラTSX
出典元:https://www.netcarshow.com/honda/2005-accord_hybrid/1024×768/wallpaper_04.htm
アコードの七代目の北米仕様車は六代目と同じく現地のニーズに合わせて大型化されました。このモデルは日本で四代目のインスパイアとして販売されたものと共通のボディとなっています。
日本で七代目として販売されたアコードは、北米市場においては北米ホンダの高級ブランドであるアキュラTSXとして販売されました。
新型の十代目アコードは国内でいつ発売?
出典元:https://automobiles.honda.com/accord-sedan#
新型の十代目アコードはいつ日本で販売開始されるのか気になりますね。北米では2017年10月に販売開始、さらに2018年4月には中国においても販売が開始されました。
日本での販売時期は2019年の7月頃になると見られています。最新のホンダの技術が惜しげもなくつぎ込まれた新型アコードの登場、今から楽しみですね!