トヨタアクア コンパクトハイブリッドカーNo1!今トヨタで一番売れている車!

トヨタアクア コンパクトハイブリッドカーNo1!今トヨタで一番売れている車!
     
   

トヨタアクアコンパクトカーNo1!今トヨタで最も売れている車! 

2019年8月現在トヨタ「プリウス」と共に、常に販売台数の上位に君臨しているのが、トヨタ「アクア」です。

 

アクアは2011年~2015年の車種別新車販売台数で、4年3か月連続の第1位を達成しています。

 

また、販売台数が高いトヨタ車の中でも、発売から約5年後の2016年2月には歴代最速の累計販売台数100万台突破を実現しました。

 

今やトヨタの豊田章男社長からも「大黒柱的存在」といわれているアクアですが一体どんな車なのでしょうか。

 

今回はトヨタアクア初代の2011年モデルについてご紹介します。

 

トヨタアクアのエクステリアの特徴!空気抵抗を抑えたスポーティなフォルム!

トヨタアクア2011年モデルのボディデザインの特徴は、プリウスに採用された「トライアングルシルエット」が最大の特徴です。

 

「トライアングルシルエット」とは、空気抵抗を減らすためのボディデザインであり、真横から見ると底辺が長い二等辺三角形に見えるデザインです。

 

アクアにも採用され、空気抵抗係数 はコンパクトカーで最高の0.28を当時実現しました。

 

つまりアクアは最も空気抵抗が小さいコンパクトカーということになります。

 

またアクアのエクステリアは「トライアングルシルエット」の採用により、フロントボンネットとフロントウインドウの角度が緩やかに傾斜した設計になっています。

 

全体的に低重心で、同じタイプのトヨタヴィッツと比較すると全長は長め、全高は低く抑えられています。

 

トヨタアクアのエクステリアを一言でいうと、スポーティでキレのある軽やかなフォルムが採用されています。

 

そのため最近流行の全高が高いずんぐりしたタイプの車とは真逆のスタイルに仕上がっています。

 

フロントマスクはクセがなくシャープなデザイン、ルーフ(屋根)は緩やかな下り勾配で、リアデザインはスパッと切り落としたようなやや直角に近いデザインが採用されています。

 

トヨタアクアの歴史!発売から1か月後には目標台数の10倍の受注を獲得!

トヨタアクアはハイブリッドカーですが、トヨタ初のハイブリッドカーである「プリウス」とは直接プラットフォーム(車体製造の共有部分)に共通点はありません。

 

ただし、プリウスが3ナンバー車になったことで、アクアがトヨタのハイブリッドカーの5ナンバー車の新規モデルとして開発されたことは間違いないでしょう。

 

・2011年12月初代アクア発売。発売開始から約1ヶ月後には、月間販売目標台数12,000台の10倍になる約120,000台の受注を獲得する。

 

・2014年12月に1度目のマイナーチェンジ。アクアにSUVモデル「 X-URBAN(エックス-アーバン)」を新たにラインアップに加える。

 

2017年6月に2度目のマイナーチェンジ。エクステリア、インテリアをリニュアルする。SUVモデル「 X-URBAN」を「アクア Crossover(クロスオーバー)」にモデル名を変更する。

 

トヨタアクアのパワートレインの特徴!アクア版「THS-II」の採用!

 

トヨタアクアのパワートレインの特徴は「THS-II(TOYOTA Hybrid System Ⅱ)」ハイブリッドシステムをモデルとして開発されています。

 

「THS-II」の説明に前に、現在のハイブリッドシステムの説明を先にします。

 

現在のハイブリッドシステムは、

 

①シリーズ方式(直列方式) エンジンは発電のみに使用

 

②パラレル方式(並列方式) エンジンは発電、駆動(タイヤを回す)の両方に同時に使用

 

③シリーズパラレル方式  シリーズ方式+パラレル方式の2つを組み合わせたもの

 

の3つに分けられます

 

「THS-II」のハイブリッドシステムには「シリーズパラレル方式」が採用されています。

 

またシリーズパラレル方式は別名スプリット方式とも呼ばれています。

 

「THS-II」は2代目「プリウス」から採用されたものです。

 

ただしアクアはプリウスで採用された「THS-II」をそのまま搭載してはいません。コンパクトカーであるアクア用に新規開発された「THS-II」の小型版が搭載されています。

 

「THS-II」とは、エンジンの「発電」と「駆動」を最適に分割して、利用するシステムということです。

 

「THS-II」をもっと簡単に説明すると「(エンジンは発電のみ)モーターだけで駆動」「エンジンだけで駆動」「エンジン+モーターを同時に駆動」の3つのモードがあります。

 

「THS-II」は、この3つのモードを状況によってエンジンとモーターが「発電」と「駆動」を切り替え、最適なモードを選択するシステムです。

 

このようにアクアは「THS-II」を搭載していることで、非常に複雑で高性能なハイブリッドシステムを実現しています。

 

またアクアに搭載されているエンジンは新設計の直列4気筒DOHC 1.5L(1,496cc)エンジン「1NZ-FXE」が搭載されています。「1NZ-FXE」エンジンで「発電」と「駆動」を行います。

 

モーターは「1LM型電気モーター」が搭載され「駆動」を行います。

 

バッテリーは「144V/6.5Ahのニッケル水素電池(駆動用のバッテリー)」が搭載され、エンジンから発電された電気を充電してモーターに送り、モーターが「駆動」します。

 

これら一連のシステムがアクアのパワートレインとなっています。

 

トヨタアクアのインテリアの特徴!機能重視のインテリア設計!

 

こちらでは主にハイグレードモデル「G」のインテリアの特徴についてご紹介します。

 

ちなみに2011年モデルには、エントリーモデルの「L」、ミドルレンジモデルの「S」、ハイグレードモデルの「G」の3種類があります。

 

インパネ、ダッシュボード周りは「樹脂系」で統一されています。シートは大きめで「カムリ」と同サイズが採用されており、ゆったりと座れます。

 

コンパクトカーで5人乗り、5ドアハッチバックということで、後部座席は狭くはありますがスペースは十分確保されています。

 

ただしトランクルームはコンパクトです。最大で2人分の荷物でいっぱいになります。

 

アクアのインテリアの特徴は高級感は抑え気味であるものの、機能的には十分満たしているといえます。

 

トヨタアクアのサイズ・スペック!

 

こちらではトヨタアクア2011年モデルタイプ「S」のサイズとスペックについてご紹介します。

 

サイズは全長3995×全幅1695×全高1445mm、車両重量は1080kgです。

 

排気量が1.5L(1,496cc)、最小回転半径は4.8mです。

 

最高出力は74ps、最大トルクは111N・m(11.3kg・m)、燃費は10・15モードで37~40km/Lです。

 

トヨタアクアのセールスポイント!世界一の低燃費を実現!

 

トヨタアクアの最大のセールスポイントは、世界一の低燃費を実現したことです。

 

アクアの開発には、車体の軽量化、エンジン、モーター、バッテリー、ハイブリッドシステムの高性能化、Cd値0.28の空力ボディの実現などあらゆる機能を集約しています。

 

これによりアクアは10・15モードで37~40km/Lを達成しました。

 

日本や欧州で、これ以上のセールスポイントはないでしょう。

 

トヨタアクアのマイナーチェンジでの変更点!SUVモデル クロスオーバーの誕生!

 

こちらでは2017年6月のマイナーチェンジでの変更点についてご紹介します。

 

マイナーチェンジではエクステリアが何点か変更されました。

 

はっきりと変わったのはフロントマスクです。

 

ヘッドライトはキレのあるデザインに、グリルはワイドグリルに拡張され、バンパーはより攻めたデザインに、フォグランプ周りはシャープなデザインにそれぞれ変更されています。

 

またリアデザインは、ルーフスポイラー(屋根の最後部)が拡張されたことで、リアビューを引き締める効果が高まりました。

 

その他にはコンビネーションランプ(尾灯)に若干の変更がみられます。リアバンパーの左右に縦型のリフレクター(反射板)が設置されました。

 

またグレードの変更点としては、2014年のマイナーチェンジで追加されたアクアのSUVモデル「X-URBAN(エックスアーバン)」が、今回のマイナーチェンジでは「アクアCrossover( クロスオーバー)」とモデル名が変更されました。

 

2017年6月のマイナーチェンジで、アクアのユーザーにさらに選択肢を増やしたのではないでしょうか。

 

トヨタアクアのライバル車!e-POWER搭載後の日産ノート!

 

2019年8月時点でのトヨタアクアの直接のライバル車は日産ノートです。売り上げ台数は両車両とも一進一退です。

 

ともにコンパクトカークラスで、ハイブリッドシステムを採用しており、価格帯もほぼ同じなので競合しやすいモデルです。

 

違いはトヨタアクアは発売時にロケットダッシュをしたことでスタートから売り上げが高く、逆に日産ノートはスタートは地味で、マイナーチェンジで「e-POWER」を搭載してから売り上げが拡大しました。

 

これからも両車両の競争にはお目が離せないのではないでしょうか。

 

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