おおり運転が社会問題としてクローズアップされており、悪質なあおり運転に対して恐怖を感じる人は少なくないと思います。ここでは、あおり運転に対する対抗手段、あおり運転を回避する方法、あおり運転に遭遇した時の心構えと対策を解説します。
あおり運転に対する対抗手段
あおり運転に遭遇した際は、証拠を動画で記録することが対抗手段です。ただ、スマホを使って撮影することは、交通事故の原因になったり、あおる運転手を刺激することになったりするのでやめたほうがいいでしょう。証拠を動画で記録する際は、ドライブレコーダーがおすすめです。ドライブレコーダーを選ぶ際のポイントは次の通りです。
ポイント①:前後もしくは全方向撮影タイプを選ぶ
後からあおられた場合も想定して、前後撮影タイプが人気となっています。全方向撮影タイプであれば完璧ですが、画質が落ちる場合があるので、考慮して選んだほうがいいでしょう。
ポイント②:画角と最大撮影解像度
ドライブレコーダーの画角には左右画角と上下画角、対角画角があり、中でも左右画角が広いほうが歩行者などを含めて多くの情報が撮影できるので選ぶ際のポイントとなります。最大撮影解像度は、数値が大きい程、高画質です。
ポイント③:HDRやWDR
HDRやWDRは画像を見やすくするための自動補正機能となっています。この機能が搭載されていると逆光などで映像が白飛びしたり、黒潰れしたりすることを防止できるので選ぶ際のポイントとなっています。
あおり運転を回避する方法
あおり運転を繰り返す人の多くは気が短く、運転中自分にとって不都合なことがあるといらっとなる性格だといわれています。そのため、自分の運転によって他の運転手をいらっとさせていないことが重要です。下記項目を参考に自分の運転をチェックして下さい。
- 前走車との車間距離が短くないか?
- 車線変更、右折や左折する際、ウィンカーを出すタイミングが遅すぎないか?
- フットブレーキを頻繁に使っていないか?
前走車との車間距離が短い、ウィンカーを出すタイミングが遅れる、フットブレーキを頻繁に使いブレーキランプを点灯させるといった行為はいずれも他の運転手をいらっとさせる運転です。
一般的には、60km/hで走行している時の車間距離は乗用車であれば、45m以上必要です。例えば、前走車から10~12台分(乗用車)のスペースをあけて走行します。ウィンカーを出すタイミングは、車線変更であれば3秒前、右折や左折であれば30m前が一般的です。紹介した基準が、自分の運転とかけ離れているようであれば修正したほうがいいでしょう。
また、エンジンブレーキを使う事でフットブレーキを使う頻度を減らすことができます。例えば、マニュアル車で5速、AT車でDを使って走行している場合、マニュアル車は4速、AT車はSに変速してアクセルペダルを戻すとエンジンブレーキがよく掛かり減速します。エンジンブレーキを使うと微妙な速度調整をする時にフットブレーキを使わずにすみます。
ただ、どんな運転手でもミスはあるので、他の運転手に迷惑になる運転をしたと感じたら、謝罪の意味を込めてすぐにハザードを出すことが重要です。
あおり運転に遭遇した時の心構えと対策について
あおり運転に遭遇した時に、まず考えて欲しいを事は、自分が事故を起こしたり、交通違反をしたりしないことです。当たり前のようなことですが、あおる自動車に自分の意識が集中してしまい、安全運転が疎かになってしまう可能性は十分あります。
例えば、後方からあおる自動車を振り切ろうと猛スピードで逃げようとして、事故を起こしたり、警察に捕まったりしても、あおられていたからという言い訳は通用しません。間違ってもあおり返すといった行為はやめてください。周りの自動車や歩行者を巻き込んだ重大事故に発展する恐れがあります。あおられた証拠を残そうとして、スマホを操作して撮影する行為も事故に繋がる可能性があるのでやめてください。
もし、安全運転が阻害される程、あおられたら、安全を確認して路肩に自動車を停めることも考えて下さい。路肩に自動車を停めたら、ドアをロックして、絶対に車外に出ないことが重要です。ドアやガラスを叩かれても、我慢して会話もしないほうがいいです。自動車を停車させたら警察に電話して状況を説明して対応してもらいましょう。できるのであれば、警察署、消防署、コンビニなどの駐車場まで走ることをおすすめします。
まとめ
あおり運転は決して許される行為ではありません。ただ、自分の運転が、あおり運転を誘発していないかチェックすることは重要です。あおり運転に遭遇したら、落ち着いて安全運転を心掛けて、警察や消防署、コンビニの駐車場まで走行して警察に電話して下さい。安全運転が阻害されるほどのあおり運転に遭遇したら、安全を確認して自動車を路肩に止めて、警察に電話して対応してもらいましょう。いずれも車外には絶対出ないでください。