もし豪雨で車が水没したら!?対処法はどうする?

     
   

近年台風などが襲来することが多くなり、豪雨によって車が水没する映像がニュースで流れるたびに心が痛みます。せっかくローンを組んで購入した愛車が水没してしまうと廃車になる場合があります。更に運転中に水没してしまうと命にかかわるので対処する法を紹介します。

出典:pixabay

駐車場で車が水没した際の対処方法

台風などが襲来した際に駐車場が自宅から離れていると、車が心配になり見に行きたいと思ってもやめて下さい。車より命が大切なので雨が止み安全が確認されてから、駐車場に行って車を確認して下さい。ただ水が引いてしまった後だと、車が水没したかわからないので、次のステップでチェックして下さい。

  1. ドアを開いてシートのクッションが水で濡れていないかチェックする
  2. シートのクッションが水で濡れていなかったら、車内に乗り込みグローブボックスの中にあるオーナーズマニュアルなどが水で濡れていないかチェックする
  3. オーナーズマニュアルが水で濡れていなかったら、フロアのカーペットが濡れているかチェックする

シートのクッションやオーナーズマニュアルが水で濡れていたら完全に水没しています。フロアのカーペットが水で濡れているだけでも車内に水が浸入しているので水没したと判断します。

車が水没してしまったと判断したら次のステップで対処します。

  1. エンジンは始動さない
  2. バッテリーのマイナス端子を外し他の部分に接触しないようにガムテープなどで固定する
  3. ロードサービスやディーラーに連絡して車を点検してもらうようにする

走行中、車が水没した際の対処方法

ゲリラ豪雨でアンダーパスが冠水したり、台風で堤防が決壊して道路が冠水したりして走行中車が水没してしまう可能性があります。誰もがいきなり道路が水浸しになり走行不能になるとは思わないので対処方法を紹介します。

水位が低い場合の対処方法

冠水した道路を走行している際に、車内に水が浸入してきたら次のステップで対処します。

  1. 路肩に寄せて停車させてエンジンを停止させる
  2. ドアを開けたら足で路面を探って水深を確認する
  3.  車外に出て走行してきた道路を戻る
  4.  マンホールが外れている場合も想定して足元に気を合付けて歩く
  5. 安全な場所に辿り着いたら、ディーラーもしくはロードサービスに状況を連絡し対応してもらう

水圧でドアが開かない場合の対処方法

多量の水によってドアか開かなくなって、閉じ込められてしまった場合の対処方法は次のステップで行います。できれば緊急脱出用ハンマーはカー用品店などで販売されているので車内に常備して下さい。

  1. シートベルトを外す
  2. ドアガラスを下げる
  3. ドアガラスが下がらない場合は緊急脱出用ハンマーでドアガラスを割る
  4. 窓から脱出する
  5. 緊急脱出用ハンマーが無い場合はドアロックを解除した後、車内に水が入り車内の水圧と外の水圧の差が少なくなるまで待ってから、ドアを蹴り開けて脱出する

水没してしまった車の対処方法

水没してしまった車はエンジン、インテリア、電装に問題が発生する可能性が高いです。錆やカビが発生し、コンピューターなどが正常に動かなくなることもあります。またエンジン自体に水が浸入してしまい壊れていることもあります。ディーラーや自動車の修理業者に点検してもらっている間に自動車保険を確認して下さい。

車両保険に加入している場合、水没は補償対象になることがあるので、保険会社に事情を説明して下さい。保険会社は状況を調査した上で全損扱いにするか修理するか提示してきます。全損扱いになるケースはエンジンが修理できなかったり、修理費用が保険金より高くなったりする場合が多いです。修理となった場合は費用が保険会社から支払われます。

しかし車両保険に加入していない場合、修理費用は自費となります。車種によりますがカーペットが水で濡れている状態で修理費用は最低でも250,000円となっています。

更にシートのクッションやオーナーズマニュアルが濡れている状態だと最低でも500,000円、エンジンの修理となると1,000,000円以上となり廃車にして新しい車を購入したほうがよいと考える人も少なくないです。

廃車以外に水没した中古車として買取り業者に、引き取ってもらうことができます。ただ買取り価格は年式が新しいものであっても、二束三文になることは覚悟したほうが良いでしょう。愛着がある車なので修理して乗り続けようと考える人もいるとは思いますが、完全に水没する前のコンディションに戻らないこともあるので注意して下さい。

まとめ

公共交通が発達していない地域では、車での移動が多くなり車が水没してしまうケースが目立ちます。冠水しやすい道路は前もってチェックして台風の日は通らないようにすることも重要です。台風などが襲来する前に、冠水しやすい場所から車を移動させておくこともおすすめです。車は家の次に高価な買い物だと言われるので、水没しないような対策も必要です。

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