「ながら運転」厳罰化!あなたの運転で大丈夫?

     
   

スマホやカーナビなどが世の中に普及して大半の場所で通話やインターネットの閲覧ができるようになったり、道に迷わなくなったりして便利な時代になりました。ただ、ドライブ中に電話やメールの着信に気を取られてハッとなったことはありませんか?もちろんドライブ中の通話は厳禁ですが、今回、「ながら運転」が厳罰化されたので紹介します。

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「ながら運転」とは?

「ながら運転」が原因での交通事故がニュースで流れることがありますが、ここでは実例をご紹介します。あなたがドライブ中、次の内容に該当することがあれば注意したほうがよいでしょう。

  • スマホやケイタイを持って通話する
  • スマホやケイタイ、カーナビの画面を注視する
  • カーオーディオやエアコンを操作する
  • 新聞や雑誌に視線を向ける
  • 物を食べたり喫煙したりする

中でも「注視」はどんな意味があるかは気になるところでですが、「注視」とは2秒以上画面などを見続けることだといわれています。例えば、走行中、ブレーキペダルを踏んで停車寸前の極低速の状態なので、気が緩んでスマホやケイタイを持ち上げただけでも、スマホを注視(目視)して持ち上げたと判断される可能性があるので、注意したほうがいいでしょう。

また、渋滞中、極低速だからといってエアコンのスイッチなどをいじっていることも同様とみなされます。更に、高速道路は、停止することはないだろうと、油断して「ながら運転」をしていると、前方が渋滞しているのに気づかず、あててブレーキペダルを踏むことになってしまうこともあります。普段、運転中、何気なくやってしまうことの中に、「ながら運転」は潜んでいるので注意して下さい。

「ながら運転」での事故が多発!

ケイタイを使用中の交通事故が増えていることは統計上でも明らかです。例えば、平成30年においてケイタイの使用などが原因で、交通事故が2,790件も起こっており平成25年の2,038件と比較して、約1.4倍も増えています。

中でも交通死亡事故が42件(平成30年)も起こっておりとても残念です。これらの交通事故の原因を具体的に説明するとカーナビなどの画面を注視していた(1,698件)、ケイタイなどの画像をみたり操作をしていたりした(966件)となっておりこの2つが原因の上位を占めています。

ドライブ中にメールを確認することに注意が向けられてしまい、横断している歩行者にぶつかって、死亡させしまった実例があります。また、着信に注意が向けられてしまい路肩を走っている自転車に、ぶつかって死亡事故になってしまったこともあります。

あまり気にしている人は少ないとは思いますが、クルマは1秒経過する間にかなりの距離を走っています。例えば車が20km/hで約6m、40km/hで約11m、60km/hで約17m、80km/hであれば実に約22mも走っています。80km/hで走行していると約22mも前にいた人がたった1秒で目の前にあらわれると思うと驚愕ですよね。

「ながら運転」の厳罰化でどう変わった?

こういった状況が危惧されたようで、道路交通法が改正され、令和元年12月1日から「ながら運転」の罰則が厳しくなったので紹介します。

「携帯電話の通話や画面の注視(保持)」

改正後は罰則による罰金は10万円以下に引き上げられ、改正前と比較して2倍に跳ね上がり、懲役(6月以下)が付くようになりました。改正後の反則金は1万8千円(普通車)、点数が3点に引き上げられ、双方は改正前の3倍に跳ね上がりました。

「携帯電話の通話(保持)画像注視(保持、非保持)で交通の危険を生じさせる行為」

改正後は罰則は懲役(1年以下)または罰金(30万円以下)に引き上げられ、改正前と比較して懲役で4倍、罰金で6倍に跳ね上がりました。改正後は反則金の適用はなくなり非反則行為となるので罰則が適用されます。改正後は点数6点に引き上げられ、改正前の3倍に跳ね上がりました。

紹介したように金銭面では、罰金が6倍になるケースがあったり、反則金の適応が無くなかったりしました。更に、懲役が付いたり、懲役が6倍になったりして全体的にケイタイの「ながら運転」が厳罰化されました。点数の6点は前歴がない運転手であっても一発免停となるので気を付けたほうがいいでしょう。

「ながら運転」を防止する方法

「ながら運転」を防ぐ方法は運転中、ドライブモードにするのが大前提です。またハンズフリーホンでの通話も有効ですが、運転中に操作してしまうと「ながら運転」とされる可能性があるので注意して下さい。法人契約にはなりますが、クルマが走り出すと、ケイタイやスマホが使えなくなるようなシステムを提供している企業もあるそうです。社有車などで「ながら運転」を防止するために使われそうです。

まとめ

「ながら運転」の厳罰化について紹介しました。運転と通話や操作は切り離して考えることが重要だと思います。通話や操作はクルマを停止してから考え、ドライブモードにして、留守電輪に設定しておいて、着信があっても折り返し、電話をするといった習慣にするのが一番だと思います。ハンズフリーの操作は「ながら運転」になるので注意して下さい。通話より安全が大切なのは誰でも理解していることですが、ついついやりそうになる「ながら運転」はとても危険なので意識して止める必要があります。

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