「うちの従業員が、どうしてもアレをつけて欲しい!」と、先輩の社長から電話が入りました。アレと聞いてピンとこなかったのですが、「USBのやつ」といわれ以前に複数台の車につけた純正風スイッチを思い出しました。
従業員さんの多くが、「マストアイテム」と思っているようです。
ここでは、トラックにも付けたいという方が非常に多いこと、乗用車の純正風USBスィッチの取り付け実はトラックにも純正USBスィッチがオプション設定されているメーカーがあるというお話をしてみます。
①スズキ エブリー
引用:筆者撮影画像
従業員さんの個人の通勤カーであるエブリーは、年式的にもUSBが標準装備されていません。通勤や帰宅中に充電出来たら、家での充電回数が減って家族に充電ジャックを持っていかれても心配が少なくなるそうです。
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エブリーの純正スィッチのブランクは、意外と多くあるのですが上画像の上部部分のスィッチは、規格が少し違うので在庫にあるスズキAやスズキBタイプではあわないです(注)。
よって、普段コインなどを全く入れないということで、コイン入れの部分をUSBスィッチに交換することとします。
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エブリーのヒューズボックスは、取り付けるスィッチのちょうど裏側にあります。電源取り出しは意外と簡単にできそうです。
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きれいにスズキAタイプのスィッチがインストールされました。今回は、USB+温度計のセットになっています。
本当はステアリングの左側のほうがUSBを使用しやすいのですが、エブリーの場合は、センターコンソールにブランクスィッチがなかったため、致し方なくこの場所にインストールしています。
シガーソケットからUSBを取る商品も多くあると思います。場合によっては、有効な方法ですよね。最近の車は、シガーソケットがコンソールボックス内にあるものもあるので使いやすさも大事でゃないでしょうか。
②スズキ ジムニー
引用:筆者撮影画像
このジムニーを所有している従業員さんは、20代前半の方です。この世代の方は、「スマホ大事若者」であるようです。車には、シガーライター電源から沢山いろいろな充電ケーブルが出ていました。
そのため少し簡素化したいということで、USBスィッチ取り付けとなりました。
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ここで問題発生です。スズキAタイプのスィッチの在庫が切れてしまっています。いろいろ悩み、トヨタAなども取り付け可能か思案しました。
なかなかコレ!というものに当たらず、ダメもとでスズキBのスィッチをつけてみると、若干左右に隙間ができるのですが、きちんと取り付けできます。
持ち主の方に事情を説明して、取り付けスタートします。
引用:筆者撮影画像
ジムニーのヒューズボックスもエブリーと同じように、取り付けするスィッチの裏側にあります。意外と簡単なところにあって、作業は15分くらいで終了しました。
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このUSBスィッチは、電圧計とのセットになっています。意外とグリーン色が見やすいカラーであることがわかりました。
また本来であれば、このブランクスィッチには、スズキAタイプがピッタリ合います。取り付けする場合には、ご自身のスィッチを確認してから購入するのがベターでしょう。
③トヨタ ハイエース その1
引用:筆者撮影画像
ハイエース バンのUSBスィッチを取り付けしていきます。ハイエースバンは、すでに数台取り付けしていたので筆者も意外とサクサク作業が進みました。
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取り付けする場所は、使いやすさを考えて、ステアリング左側のブランクスィッチを使用します。これは、ハイエースバンの場合、ドライバーが一番使いやすい場所であると考えます。
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スィッチにアクセスするために、コラム下のカバーを取り外します。このカバーを取り外すことで、配線の取り回しもしやすくなるので外して作業するのがベターといえるでしょう。
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ハイエースのヒューズボックスは、助手席側のグローブボックスの下のほうにあります。下からグローブボックス裏を除くと上画像のフタが見えます。
ハイエースの場合は、アクセサリー電源を2か所隣り合わせでとることが可能です。今回は、USBスィッチを一過所増設するので、シガーの15Aから分岐することとします。
引用:筆者撮影画像
ハイエースのUSBスィッチは、トヨタBタイプと呼ばれている若干細長いデザインのものを使用します。ブルー発光で電圧計付きのものを取り付けしました。
上記のようなUSB商品は、非常にリーズナブルになってますね。筆者的には、より純正風に取り付けしたいと思う場合には、記事内のような純正ブランク部分を利用したらよいと考えます。
④トヨタ ハイエース その2
引用:筆者撮影画像
200系ハイエースの中でも、今まで取り付けしたのは1型から3型までのハイエースでした。このハイエース バンは、4型ハイエースの上級グレードタイプになります。知り合いの社長が普段使用している車です。
引用:筆者撮影画像
今までのハイエースとは少し勝手が違います。上級グレードになるとエアコン操作パネル側にブランクスィッチがあります。またこのスィッチは、トヨタAタイプになるので注意が必要です。
社長は自分用に、ハイエース4型専用のUSBスィッチを2個購入していました。今回は、2個とも取り付けることになりました。
このスィッチにアクセスするには、グローブボックスを外す必要があります。ただグローブボックスを外せれば、スィッチ部分へのアクセスは簡単にできます。赤→からアクセス可能です。
引用:筆者撮影画像
ヒューズボックスは、ほかのハイエースと同じ場所にありますので、グローブボックスを外しておくと、配線の取り回しも簡単にできます。
引用:筆者撮影画像
取り付けが終了しました。枠がイルミネーションのように点滅しながら光っています。ただ夜とか眩しくないのだろうかと思うほど明るいイルミネーションです。
⑤日野の4トンに純正風USBを取り付け
引用:筆者撮影画像
何とかしてUSBスィッチをつけれないかというお願いから、取り付けに挑戦してみました。このトラックは、H18年の日野の4トンです。
取り付けるためには、ジャストフィットのUSBスィッチが良いのですが社外ではピッタリ合うものが出ていなさそうです。またトラックなので24Vでないと、取り付けるためには、24V→12Vにするパーツを使用しなければならないので非常に面倒です。
トラックに取り付けの場合
- 24V対応のUSBスィッチであること
- なるべく近いデザインのスィッチを選ぶこと
筆者が調べたところによると、乗用車でも24Vの車種があるトヨタ、三菱では24V対応しているUSBスィッチが多かったです。逆にスズキなど12V車しかないメーカーの場合は、12VのみのUSBスィッチであったと思います。
引用:筆者撮影画像
今回は大幅な加工を伴う可能性が大きいので、スィッチを取り付けするインパネを外してしまいます。
引用:筆者撮影画像
ヒューズボックスは、助手席側のグローブボックス下側にあります。あらかじめアクセサリー電源の位置だけ調べておいて、ここで作業を止めておきます(スィッチがきちんとつかないと意味がないので)。
引用:筆者撮影画像
いろいろ悩んだ結果、パネル×スィッチをするために、1枚のシートを使用することにしました。シートをスィッチホールとスィッチの間に入れて、接着剤で止めてしまう作戦です。
使用中に外れる可能性があるのですが、修復もしやすいのでこの対応でドライバーから了解を得て加工していきます。上画像がスィッチの加工後の画像です。何とかスッキリインストールできたのではないでしょうか。
引用:筆者撮影画像
配線などをきれいにして、インパネをはめ込んで終了です。DIY作業の完全オリジナル加工ですが、意外とスッキリしているのではないでしょうか。
24V(30VまでOK)対応なので、電圧計もきちんと作動していることがわかります。
⑥いすゞの2トンに純正オプションのUSBスィッチをつける!
引用:筆者撮影画像
いすゞの2トントラックにもUSBスィッチをつけることになりました。いすゞからは、純正オプションでUSBスィッチがラインアップしています。
ただ価格は3,000円くらいするそうです。
引用:筆者撮影画像
このトラックは、スィッチを取り付ける真下に、ヒューズボックスがついています。意外と簡単に取り付けできそうです。純正のスィッチなので、フタがついていて使用しないときにはカバーすることが可能になっています。
引用:筆者撮影画像
さすが純正オプションパーツです。今までそこにあったかのようにインストールされています。このスィッチは、中でオレンジ色に光る仕組みです。夜でもUSBジャックを挿入しやすい工夫が施されています。
まとめ
純正風スィッチの取り付け依頼殺到。ドライバーが1番欲しいアイテム!?をまとめると
- スィッチには、メーカー別に数種類の大きさがあるので自身のスィッチサイズを必ず確認しましょう。
- ハイエースのUSBスィッチは、世代によってトヨタAとトヨタBの違いがあります。
- トラックにUSBを取り付ける場合は、24V対応であることと、多少のDIYは必要な場合があります。
今回、一気に6台のUSBスィッチを取り付けしました。その日の気温は、28度でした。かなり筆者も疲れましたが、勉強にもなりました。
このUSBスィッチの記事を何点か執筆しましたが、とにかく「商品をみたドライバーさん」が、取り付けしてほしいと社長に話したようです。
純正風になる点も魅力ですし、何よりシガーライター周辺がゴチャゴチャしないというのも良いようです。