足回りのチューニングアップ!DIYで車高調取り付けに挑戦!

足回りのチューニングアップ!DIYで車高調取り付けに挑戦!
     
   

知人から「車高調を購入したからつけてほしい」と依頼がありました。足回りのチューニングアップって結構大変な作業で、さらに保安部品の関係もあるので中々引き受けづらい作業です。少しためらいながらも、お手伝いという形で交換作業をすることにしました。

今回は、純正ショック+サスペンションから車高調へ交換をお話しします。作業前から不安であったことが的中し、作業が難航した点や車高を下げる際の注意点などもご紹介します。

取り付ける車の紹介

引用:筆者撮影画像

平成16年 ワゴンR 走行距離14,5000㎞

北海道の冬を何度も経験した車両なので錆などの発生が多くなっています。この錆が、部品交換などの時には苦労させられる部分です。

新しく購入した車高調

引用:筆者撮影画像

今回購入した車高調は、RG(レーシングギア)のタイプKです。車高調が、約88,000円でラテラルロッドが12,000円でした。

フロントは、ストラット式です。全長調整式なので、セッティング幅は以外と大きそうです。このモデルの場合は-20㎜から-60㎜まで前後の車高を下げられるとのことです。

まずフロントの車高調を説明所に書いてある既定の位置で固定します。これが基本的な基準になりますのでしっかり行います。

  1. アッパーマウントの締め付け確認
  2. スプリングの圧力をプリロードぜロに調整(スプリングが遊ばないギリギリのところ)
  3. 全長調整のブラケットを既定の長さに調整

お好みなのですが、プリロードゼロに設定すると最初のうちは良いのですがサスペンションが馴染むとサスが遊ぶ傾向があるので、初めから5㎜程度プリロードをかけておくという方もいます。

車高調は、取り付けした後にいろいろ調整ができるというメリットだけでなく、調整をしなないといけないというデメリットもあることを考えておくことも重要です。

引用:筆者撮影画像

リアは、リンク式のサスペンションのためサスとショックが別々に取り付けされるタイプです。軽自動車には多い方式となっていますね。フロントと同じように最初の基準に併せておきます。

フロント側の車高調交換作業

引用:筆者撮影画像

予想通り一度もサスペンション周りの整備をしていないために、錆が多く発生しています。筆者が一つ考えるのは、すべてのボルトが折れずにきちんと外れてくれることを願います。

アッパーマウントは運転席側の方が比較的楽に作業できます。助手席側は、CPUなどの電装ボックスがあるので工具が豊富にない場合は、このボックスを外した方が作業が楽です。

引用:筆者撮影画像

アッパーマウントが緩んだら、今度は下側の作業に入ります。下側も錆が多くなっています。ABSのハーネス10㎜とブレーキホース12㎜のボルトを外しフリーにします。

ショックの下側のナックルとの接合部の2本の太いボルトを外します。これでショックは抜けてきます。スタビライザーがついていなかったので、外す必要がなく以外と外すのは楽でした。

引用:筆者撮影画像

新しく組む車高調は、全長が純正ショックよりも5㎝以上短いのでインストールは簡単です。下側のボルト2本を挿入するには、ナックルを持ち上げてちょうど良いところで一気にプラスティックハンマーなどで叩いて入れます。

フロントの作業時間は、ボルト折れなども発生しなく普通に車高調に入れ替えとなったので40分くらいで交換できました。

リア側の交換作業

引用:筆者撮影画像

フロント側が思いのほか簡単にできたので、リア側も「サクッ」と簡単にできるかもと思ったのもつかの間、やはり問題が発生しました。

リアのショックは、下側はロアアームに接合し、上側はフレームに接合しています。上側のショックのボルトが固着してしまい、ボルトとショックが一体化してしまっています。

こういう状態だとショックが全く外れず交換できません。さて困りました。純正のショックは一切再利用しないことを確認し、ボルトを切断することになりました(すみませんこの作業が難航して写真が撮れませんでした)。

左右のショック両方が固着していて、このボルト(ボルトネジ径10㎜)を切断するのに1時間半かかりました。これは、左側は燃料タンクに向かうホースと隣接していて過度な火花が危険なためです。やはり古くて整備回数の少ない車両の車高調交換は難航する場所があると考えておいた方がよいと思います。

ラテラルロッドの取り付け

引用:筆者撮影画像

リアのサスペンション形式がリンク式で、非調整式のラテラルロッドが使われている場合、車高を下げていくとラテラルロッドによって、右側か左側にタイヤが寄っていく現象が発生します。これを調整式ラテラルロッドに変更することで、左右のズレを調整し適正な位置に戻すようにします。

車高調に変更した結果

純正状態の車高(フェンダー部分から地面へ垂直)

  • フロント左605㎜
  • フロント右595㎜
  • リア右605㎜
  • リア左600㎜

車高調に交換後

  • フロント左565㎜
  • フロント右565㎜
  • リア右565㎜
  • リア左565㎜

40㎜ダウン(RGの推奨設定に合わせての結果)

すでに結構車高も下がっていますので今回はこれ以上車高を下げる作業は行いませんでした。各部の締め付け確認を行い、試乗をして異音の有無などを確認して車高調取り換え完了です。後日アライメント調整してもらい終了となります。

まとめ

車高調取り付けに挑戦!場合によってはかなり大変な作業に(汗)をまとめると

  • まずは足回りパーツは非常に重要な部分です。DIYで行う場合はきちんと作業をすることと、自己責任であることを第一に考えてください。
  • 古い車両の場合は、錆や経年劣化で作業が難航する場合があることを知っておきましょう
  • 足回りパーツを外したり、車高を下げるとアライメントは狂います。

今回は、DIYで車高調交換をしました。交換作業自体は難しいものではないのですが、初めて行いたいという方は、経験している方に見てもらいながら行うのも良いのではないでしょうか。

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