エアコンの風が臭くないですか?エアコンフィルターの交換手順を解説

エアコンの風が臭くないですか?エアコンフィルターの交換手順を解説
     
   

昨年の夏は、寒冷な北国の地も35度以上の熱帯夜が続いた日が多かったです。暑い日が続くと、予期せぬ不調症状が車でも発生することがあります。普段は気にならないことも暑さや湿気、それにドライバーの感覚によって「なんか変」・「変な臭いがする」などの感覚も出てきます。

また冬の時期では、ヒーターを多く使用するようになります。一般的に「臭い」は暖かい方が強く感じられるので、冬場のヒーター使用で「臭い」となることも多いです。

今回は、エアコンを使用していたら吹き出し口が「臭い」という現象を解決してみます。エアコンフィルターを交換するだけで、車内の臭いや環境をリフレッシュしましょう。

ダイハツ タント

引用:筆者撮影画像

タントといえば、軽スーパーハイトワゴンモデルです。軽自動車とは思えないほど広く、天井も高いのが特徴でもあります。しかしながら広いがゆえに、今年の夏はエアコンで車内を冷やすのに時間がかかったり、外気の暑さや軽自動車の排気量がゆえに、なかなか車内が冷えないなんてことも起きていたようです。

このタントのドライバーさんは常時タバコを吸うこともあり、「エアコンの風が臭い」と暑い日に感じたようです。筆者もエアコン出口に鼻を近づけてみると、確かになんか嫌な臭いがするのを体感しました。

また「臭い」と思ったときにフィルター交換などの対応をすればよいのですが、ユーザーの「忙しさ・わからない・めんどう」などから、結局交換したのは昨年11月頃でした。

エアコンフィルターを交換する

引用:筆者撮影画像

このタントだけでなくほとんどの日本車は、助手席のグローブボックス裏か下側にエアコンフィルターが設置され、交換しやすい設計になっています。このタントは、グローブボックス裏にエアコンフィルターのある比較的簡単なタイプです。

グローブボックスを外す準備をして、外す!

引用:筆者撮影画像

グローブボックスの外し方

①グローブボックスの中にある車検証入れや小物を邪魔にならないところに置きましょう。

②多くのモデルは、左側にグローブボックスダンパーがついています。それを外しましょう

③あとはグローブボックスを外すだけです。

※グローブボックスは、傷がつかないように後ろの席などに置いておくとよいでしょう。またグローブボックスダンパーは、プラスティックでできているものが多いです。破損しないように慎重に取り外すのが良いでしょう。

エアコンフィルター収納ボックス

引用:筆者撮影画像

グローブボックスを外すと、奥の方にエアコンフィルターが設置されている白い格子状のボックスが見えてきます。ほとんどの日本車が、車内の空調システムを助手席側に集約しているので、エアコンフィルターも助手席側にあることが多いです。

この白いボックスのツメを外せばフタが外れ、中のエアコンフィルターをとることができます。エアコンフィルターの蓋には、通常↑UPなど方向が記載されているので、注意しましょう。

引用:筆者撮影画像

今回は、トヨタのOEMブランドであるドライブジョイさんのエアコンフィルターを購入しました。1,500円くらいでした。このフィルターは通常の純正交換タイプでありますが、このほか抗菌タイプ、高抗菌タイプなど価格によっては、カビの発生をより抑えてりしてくれる商品もあります。

筆者は、一年に一回の交換をするのであれば、通常のエアコンフィルターでも十分でないかと思います。小さなお子さんやアレルギー体質の方には、高性能なエアコンフィルターを使用するのが良いのではないでしょうか。

エアコンフィルター新旧比較

引用:筆者撮影画像

右のエアコンフィルターが今まで使用していたものです(3年前に変えたようです)。さすがにすごい汚れになっています。汚れだけでなく、落ち葉やゴミなどいろいろな汚れもついていました。さらにカビも多く付着している状況でした。この状態で乗り続けると、車内にカビ菌をバラまいていることが一目瞭然でわかります。

左側の新品が、3年使用するとこのような状態になるというのがわかります。ただエアコンクリーナーの汚れ方は、外の空気の状態で大きく変わります。例えばきれいな山道だけを走行するのと、都会の渋滞の中を毎日走行するのでは汚れ方やスピードも違うということです。

ユーザー自身が乗っている環境によっても汚れ方が変わるので、汚れがひどくなる前にきちんと交換していくのが「におい防止」や「車内環境」を維持していくことになるのではないでしょうか。

エアコンフィルターを取り換える際に、エアコンフィルターには取り付け方向が記載されているので注意しましょう。また通常のエアコンフィルターを交換する場合は、エアコンカビ防止スプレーなどをフィルターに塗布してあげることも効果的です。

エアコンフィルターは、DIYでも比較的簡単にできる作業です。大手カー量販店などでは、安価で交換作業をしてくれます。普段オイル交換をしているところで一緒にエアコンフィルターを交換してもらうのも良いでしょう。

今回交換したことで、冬期間のヒーター使用の際にも臭いが出ないので、しばらくは安心して乗車できますね。ただフィルターは、徐々に汚れていきます。定期的に交換するのが一番良いでしょう。

まとめ

エアコンの風が臭くないですか?簡単エアコンフィルター交換をまとめると

  • ほとんどの日本車が、助手席側にエアコンフィルターを収納しています。
  • グローブボックスを外す際は、ダンパーの外し方と外したグローブボックスが傷つかないように注意しましょう。
  • エアコンフィルターは、1年に一回くらい交換するとよいでしょう。

今回タントのエアコンフィルター交換にかかった時間は、わずか10分ほどです。フィルター交換だけであればそんなに時間がかからないでしょう。エアコンフィルターを交換するだけでも「におい」の発生やカビ防止になります。車内環境をよりよくするために定期的に交換することをおススメします。

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