佐藤琢磨が二度目のインディ500を制覇!同氏の戦績にも迫る

     
   

2020インディカー・シリーズ第7戦 第104回インディアナポリス500マイルレース(以下、インディ500)で、Rahal Letterman Lanigan Racing(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の佐藤琢磨選手が優勝を果たしました。

決勝レースは、8/23(日)にインディアナポリス・モータースピードウェイ(米国)で開催され、同氏は800kmを超えるレースをトップで終え、2017年大会に続く2度目の優勝となています。

ここでは、インディ500や佐藤琢磨氏の戦績などについてご紹介していきます。

2回目の優勝を果たした佐藤琢磨のインディ500

引用:https://www.honda.co.jp/news/2020/c200824.html?_ga=2.163792570.420346116.1599255213-1266404846.1597540770

 

インディ500は、3大レースの一つです。そのレースに2回も優勝したドライバーは非常に少ないです。ウィルバー・ショウ、マウリ・ローズ、ビル・ブコビッチ、アル・アンサー、 エリオ・カストロネベス、ダリオ・フランキッティなどが複数回優勝しています。

インディ500は100年以上の歴史があり、その中で2度目の優勝を果たした佐藤琢磨は非常にすごい偉業を成し遂げたと言ってよいのではないでしょう。またレースの世界は、日進月歩です。現代のマシンのほうが100年前より優れている点は事実ですが、高スピードで高次元のレースの中優勝できていることがさらに凄いといえます。

※勝手に筆者予想!佐藤琢磨のコメントから推察した上手なレース展開

周回を重ねていき、終盤ディクソン選手より一周遅れていても、慌てず燃料セーブする走りで極限まで我慢し、最後の最後でバトルできる体制にもっていったことが、優勝最大の理由でしょう!燃費の良い車を提供しているHPD&ホンダの力もあったと考えます。

HDPとは、ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメントと呼び、インディカー・シリーズにエンジンを供給するレース運営会社です。

佐藤琢磨の主な戦歴や個人紹介

引用:https://www.honda.co.jp/welcome-plaza/contents/event/2017/20170601/?_ga=2.189023790.420346116.1599255213-1266404846.1597540770

戦歴紹介

  • 1997年 鈴鹿レーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)を卒業
  • 2001年 英国F3選手権チャンピオン、マスターズF3優勝、マカオGP優勝
  • 2002年 Jordan HondaよりF1デビュー
  • 2003年 B・A・R Hondaに移籍
  • 2004年 F1 第9戦アメリカGPで3位表彰台
  • 2006年 SUPER AGURI Hondaに移籍
  • 2010年 KVレーシングよりインディカー・シリーズに参戦、第94回インディアナポリス500にてインディ500に初挑戦、20位完走
  • 2011年 インディカー・シリーズ第8戦で日本人初のポールポジション獲得
  • 2012年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍、第4戦サンパウロで自身初の3位表彰台、第96回 インディ500にて終盤まで優勝争いを演じるも、惜しくも最終ラップでスピン
  • 2013年 AJフォイト・レーシングに移籍、第3戦ロングビーチでインディカー・シリーズ日本人初優勝
  • 2017年 アンドレッティ・オートスポーツに移籍、第101回インディ500で日本人初優勝(この勝利により内閣総理大臣顕彰受賞)
  • 2018年 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍
  • 2019年 第103回インディ500でトップに約0.3秒及ばず、3位
  • 2020年 第104回インディ500予選で日本人過去最高位となる3位、決勝レースで自身2度目となる優勝

佐藤琢磨氏の簡単な個人紹介

1977年1月28日生まれ、東京都出身、身長169㎝、体重59kg、19歳までは、自転車競技をしていた。

世界3大レースの一つであるインディ500

引用:https://www.honda.co.jp/INDY/race2019/rd06/whatsindy500.html

世界3大レースは、モナコグランプリ、ル・マン24時間レース、そしてインディ500のことを言います。インディ500は、1911年に初開催されて以来、今年で104回目となる100年以上の歴史のあるレースです。毎年5月、米国のメモリアルデイ(戦没将兵追悼記念日)の週末にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催されていますが、今年は新型コロナの影響で開催が8/23に延期されています。

世界最速の周回レースであるインディ500は、周回平均速度は350㎞/hで最高速度は380㎞/hです。周回しながら各マシンがサイドバイサイドで競ったり、テール・トゥー・ノーズを繰り返すことで観客も多いの盛り上がるレースが魅力といえます。まさにアメリカンスポーツの典型ともいえる展開が魅力でもあります。

インディ500の基本的なレギュレーション

  • 予選通過枠は、33台。スターティンググリッドは、3台×11列
  • 基本的に土曜日に予選、決勝は日曜日
  • ドライバー1人に対し、2台までの車の登録が可能
  • 一周2.5マイル(約4㎞)オーバルコースを200周し合計500マイル(約800㎞)を走行して順位を競う

今年は新型コロナの影響で、開催日の変更だけでなく無観客でのレースとなりました。本来であれば35万人以上の方が現地で熱狂することを考えると、非常に盛大なレースであるといえます。

まとめ

佐藤琢磨が二度目のインディ500を制覇!同氏の戦績にも迫るをまとめると

  • 3大レースであるインディ500を制覇しただけで凄いのに、2回目という偉業を成し遂げた点が注目です。
  • 佐藤琢磨本人の力はもちろんのこと、それを支えたホンダなど周りの力も大きいといえます

日本人が、カーレースの世界で活躍することは、そんなに容易くないと考えます。その中インディ500で複数回優勝するということは非常に大きな功績ではないでしょうか。

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